美容コラム

HIFUリニアであご下・フェイスラインの脂肪層を治療する考え方

あご下や口横のもたつきは、皮膚のゆるみだけでなく脂肪量と分布で見え方が変わります。HIFUリニアは線状に熱を届け、脂肪層を広く治療する方法です。頬こけを避け、照射する範囲と深さを先に設計します。

Medical Information

この記事について

公開日
2026年8月6日
確認日
2026年08月13日

ドット照射とリニア照射は熱の届け方が違う

ドット照射は深さごとに点状の熱凝固点をつくり、支持組織の引き締めを狙います。リニア照射は線状に熱を届け、あご下や頬下部の脂肪層を広く加熱します。当院では0.5mm単位で深度を調整し、脂肪の厚みと安全域に合わせます。

linear・dot modeの加熱後にみられたコラーゲン・エラスチン変化を説明する前臨床資料として、HIFU後にCav-1低下、ERK1/2リン酸化、コラーゲン/エラスチン増加。0.5 J linear modeで最も顕著と報告(参考文献2)。

症例1|あご下・下顎縁を正面と斜位で治療

あご下の厚みと下顎縁のもたつきが中心の症例です。正面と斜位から脂肪の範囲を確認し、頬上部のボリュームを残してあご下・下顔面へリニア照射を行います。

症例2|口横のもたつきへ範囲を限定

口横のもたつきが中心の症例です。頬こけへつながる上部を避け、指でつまめる厚みのある下顔面へ照射範囲を限定します。

症例3|下顔面の輪郭に合わせて照射

下顔面の輪郭が気になる症例です。左右の脂肪量と骨格の影を確認し、脂肪のある範囲だけを線で分けてリニア照射します。

症例4|あご下と下顎縁へ照射

あご下と下顎縁の厚みが中心の症例です。下顎縁の安全域を守り、あご下からフェイスラインへ必要量を照射します。

脂肪がある部位と避ける部位を線で分ける

指でつまめる厚み、頬こけ、耳前部のボリューム、オトガイ下の範囲を診察します。脂肪が少ない頬上部は避け、皮膚のゆるみが主ならRFなど別の選択肢へ役割を分けます。

dot・linear modeを部位別に用いた1回治療後12週までの輪郭変化と一過性副反応を示す症例系列として、12週で顔外側の体積は-1.5~-2.4 cm3、顎下は-1.9~-3.3 cm3。頸オトガイ角+6.4度、jawline definition index+17.1%(p<0.001)。93.7%がGAIS improved以上。副反応は軽度一過性(参考文献1)。

4週間隔の3回を目安に途中評価

当院のハイフリニアは頬・あご下を各33,000円とし、4週間隔で3回を目安に案内しています。毎回、圧痛、しびれ、あご下の厚み、下顎縁、口横のもたつきを診察し、次回の範囲と深さを調整します。

当院での診療の考え方

  1. 当院ではドクター主導で脂肪の厚みと頬こけを触診し、0.5mm単位の深度調整から、あご下・口横・下顔面に合う照射層を選びます。
  2. リニアモードは脂肪層へ線状に熱を届け、ドットモードはSMASなどへ点状の熱凝固点を作るため、脂肪量と引き締めの目的に合わせて使い分けます。
  3. 脂肪のある範囲へ必要量を照射し、頬上部などボリュームを残す部位を避けます。脂肪減少後に皮膚のゆるみが残ればRFへつなげます。

治療の比較

HIFUリニア あご下・頬下部の脂肪層 頬こけ・脂肪が薄い部位 4週間隔で3回を目安 赤み、腫れ、圧痛、しびれ、熱傷 ハイフリニア あご下33,000円/頬33,000円

費用・リスク・承認状況

費用

  • ハイフリニア あご下33,000円/頬33,000円

主なリスク

  • 熱感、骨に響く感覚、赤み、腫れ、むくみ、圧痛、乾燥、内出血、熱傷、水疱、しびれ、知覚変化、神経症状、脂肪萎縮、色素沈着

ウルトラセルZiは日本国内未承認医療機器です。当院は医師の責任で適法に輸入しています。未承認機器による健康被害は救済制度の対象外となる場合があります。

よくある質問

ドットとリニアはどう違いますか?

ドットは点状の熱凝固、リニアは脂肪層へ線状に熱を届ける方法です。

頬こけがある場合も受けられますか?

脂肪が薄い部位を避け、あご下や頬下部など厚みのある範囲だけを設計します。

何回行いますか?

当院は4週間隔で3回を目安に、毎回の輪郭・圧痛・しびれを確認します。

治療後に連絡する症状は?

強い痛み、水疱、色調変化、しびれの悪化、表情を動かしにくい症状があれば連絡してください。

参考文献

参考文献1:Song JK, Park Y, Jalali A, et al. Dual-approach High-intensity Focused Ultrasound for Facial Contour Modulation and Submental Reduction. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2026. doi:10.1097/GOX.0000000000007919. PMID:42488921.

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研究デザイン
前向き症例系列。顔面4・顎下3領域に、目的別にdot/linear modeを配分し1回治療。3D計測、盲検GAIS、12週追跡。
対象
韓国成人38例、12週完遂32例。
主な結果
12週で顔外側の体積は-1.5~-2.4 cm3、顎下は-1.9~-3.3 cm3。頸オトガイ角+6.4度、jawline definition index+17.1%(p<0.001)。93.7%がGAIS improved以上。副反応は軽度一過性。
限界
非対照、脱落6例、12週のみ、部位別にdotとlinearを併用しておりlinear単独効果を分離できない。2026年の新規報告で追試なし。
COI・資金
著者は本論文内容に関するfinancial interestなしと申告。資金記載はPubMed表示で確認できず。

参考文献2:Oh S, Rhee DY, Batsukh S, Son KH, Byun K. High-Intensity Focused Ultrasound Increases Collagen and Elastin Fiber Synthesis by Modulating Caveolin-1 in Aging Skin. Cells. 2023;12(18):2275. doi:10.3390/cells12182275.

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研究デザイン
H2O2誘導老化ヒト線維芽細胞と12か月齢マウス皮膚を用いたin vitro/in vivo機序研究。linear/dot mode、0.3/0.5/0.7 Jを比較。
対象
ヒト患者なし。培養細胞と老齢マウス。
主な結果
HIFU後にCav-1低下、ERK1/2リン酸化、コラーゲン/エラスチン増加。0.5 J linear modeで最も顕著と報告。
限界
前臨床であり、臨床的リフト量・安全性・最適照射条件を直接示さない。
COI・資金
Jeisys MedicalがHIFU機器を現物提供。Kyunghee ByunはJeisys Medicalから研究助成を受領。韓国教育部基礎科学研究基盤事業も支援。

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