アドバテックスレーザーは、赤みや血管反応に関わる589nmと、皮脂腺や真皮の熱反応に関わる1319nmを組み合わせて使います。
ヘモグロビンに反応しやすい波長です。赤ら顔、毛細血管拡張、ニキビの赤み、炎症を伴う肌状態に効果的です。
真皮の線維芽細胞や皮脂腺への熱作用を目的に使う波長です。皮脂、毛穴、ハリ・ツヤ、肌質の改善に効果的です。
院長はアドバテックスのキーオピニオンリーダーとして、学会発表、医療機関との設定共有、海外医師との交流を行っています。国内外の知見を照射設計へ反映します。
全顔のアドバテックス照射と同時に、血管や病変部を見極めながら必要な箇所へスポット照射を追加料金なしで併用しています。
定期的な経過観察やフォローアップを受けやすいよう、アドバテックス治療では追加の診察料をいただかずに診療しています。
アドバテックスレーザーは、炎症性ニキビだけでなく、ニキビ後の赤み、皮脂量、肌質まで含めて、多角的に治療方針を考えやすいレーザーです。ニキビ治療では、単に炎症を抑えるだけでなく、赤みを残しにくくすること、皮脂を整えること、肌質を改善することも大切になります。
研究では、炎症性ニキビに対して外用治療にレーザーを併用した側で、より大きな改善傾向が示されています。また、ニキビ後紅斑では、赤みの改善が比較的早く出る傾向や、患者満足度の高さも報告されています。
炎症性ニキビを繰り返す方、ニキビ後の赤みが残りやすい方、赤みや色素沈着もあわせて整えたい方、外用治療に機器治療を組み合わせたい方に向いています。
赤みを伴うニキビ、繰り返しやすいニキビ、皮脂が多い状態などで、外用治療とあわせて検討します。
炎症が落ち着いた後も赤みが残る場合、血管反応や肌質を見ながら照射内容を考えます。
参考文献
炎症性ニキビへの併用治療に関する研究
Boonpethkaew S, Anansiripun P, Maitrisathit W, Ratanapokasatit Y, Chirasuthat S, Wechsuruk P, Wattanakrai P. Efficacy and Safety of a Dual-Wavelength 589/1319 nm Laser for the Treatment of Acne Erythema: A Split-Face Randomized Controlled Trial. J Cosmet Dermatol. 2026;25(5):e70894. doi:10.1111/jocd.70894.
肌は大きく「表皮」と「真皮」の2層で構成されています。表皮は外部刺激や乾燥から肌を守るバリアとして働き、基底層にはメラニンを作るメラノサイトが存在します。真皮にはコラーゲンやエラスチン、毛細血管、免疫細胞などがあり、肌のハリ、弾力、血色、温度調節を支えています。
年齢や紫外線、摩擦、炎症などの影響により、表皮ではターンオーバーが低下し、メラニンの排出が遅れやすくなります。また、メラノサイトが刺激に過敏になることで、肝斑や色素沈着が悪化しやすくなります。さらに、表皮と真皮をつなぐ基底膜が平坦化・断裂・多層化すると、バリア機能が低下し、炎症が続きやすい肌状態になります。
真皮では、線維芽細胞の働きが低下することで、コラーゲンやエラスチンの産生が減少します。一方で分解は進みやすくなり、真皮が薄くなります。その結果、毛細血管が表面に近づいて赤みが目立ちやすくなったり、肌のハリが低下したり、たるみが進みやすくなります。
つまり肌老化は、シミやたるみだけの問題ではなく、赤み、炎症、肝斑、色素沈着ともつながっています。線維芽細胞の機能低下により真皮が薄くなり、基底膜やバリア機能が弱くなると、微小な炎症が続きやすくなります。その炎症が毛細血管の拡張やメラノサイトの刺激につながり、慢性的な赤みや肝斑・色素沈着の悪化につながることがあります。
肌の赤みは、単なる表面の色の問題ではなく、真皮の光老化や慢性的な炎症を反映しています。紫外線や摩擦、加齢などの影響で真皮の構造が変化すると、毛細血管が拡張しやすくなり、赤みが続きやすい肌状態になります。
シミや肝斑を診るときも、色素だけを見るのではなく、赤みや炎症の有無を一緒に確認することが大切です。赤みが強い肌では、炎症がメラノサイトを刺激し、メラニン産生が増えやすくなるため、肝斑や色素沈着が悪化しやすくなります。そのため、肝斑は「色素の治療」だけでは不十分な場合があります。トーニングや美白治療だけでなく、赤み・炎症・毛細血管拡張を落ち着かせ、肌の土台を整えることが重要です。
酒さや赤ら顔では、皮膚のバリア機能低下、毛細血管の拡張、慢性的な炎症が関係します。治療では、刺激を避けるスキンケアや生活習慣の見直しに加えて、赤みや炎症にアプローチする治療を組み合わせることがあります。
アドバテックスレーザーでは、589nmがヘモグロビンに反応しやすく、赤み・炎症・毛細血管拡張へのアプローチに使われます。赤みを伴う肝斑、赤ら顔、ニキビ跡の赤みなどでは、色素だけでなく赤みのコントロールも含めて治療方針を考えます。1319nmが線維芽細胞を刺激し、肌コラーゲンやエラスチンの産生を増加させ、真皮が強くなり、炎症低下とバリア機能の改善につながります。
肌育とは、美白、ハリ、なめらかさ、キメの細かさといった結果だけを見るのではなく、その結果を生み出す肌の土台を整える考え方です。資料では、肌を「土壌」、美白やハリなどの変化を「果物」にたとえています。乾燥して硬くなった土、栄養が不足した土、逆に栄養過多でバランスを崩した土では、よい果物が育ちにくいように、肌も現在の状態を見極めたうえで整えることが大切です。
肌育では、肌に適度な刺激を与えて真皮の反応を引き出す「耕す治療」と、肌に必要な成分を届ける「栄養を与える治療」を組み合わせます。レーザーや高周波は前者、メソナJや注入治療は後者の役割を担います。
肌の土台を支える中心は真皮です。真皮では線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンの産生に関わり、肌のハリや弾力を支えています。肌育では、この線維芽細胞を元気にし、健康な真皮構造を取り戻すことを目標にします。アドバテックスレーザーは、1319nmの熱作用により真皮や線維芽細胞への刺激を目的に使用でき、肌質、ハリ、ツヤ、毛穴、皮脂バランスの改善を考えるうえで選択肢になります。
当院では、肌育を一つの治療だけで完結するものとは考えていません。アドバテックスレーザー、メソナJ、注入治療、オールタイトなどを、肌状態や目的に応じて組み合わせながら、肌の土台を整える治療方針を考えます。美白やハリは結果として現れるものであり、その前段階として、真皮、炎症、乾燥、皮脂、バリア機能などを総合的に整えることが大切です。
表示価格は自由診療・税込です。料金は2026年7月17日時点の院内料金表と一致しています。
30,000円
139,000円
6,000円
6,600円
4,400円
18,000円
本施術で使用するADVATxは、日本国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医療機器です。当院では医師の責任のもと、適法な輸入手続きにより入手しています。国内で同一の性能を有する承認医療機器が存在しない場合があります。製造元は米国FDAで複数の適応についてクリアランスを取得し、欧州CE認証を受けていると公表しています。未承認医療機器を用いた治療は、医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。
赤み、毛細血管拡張、ニキビ、ニキビ跡の赤み、皮脂、毛穴、肌質、肝斑に赤みや炎症が関わる状態などで検討します。適応は診察で確認します。
状態により異なります。炎症性ニキビ、ニキビ跡の赤み、皮脂量、スキンケアや外用治療の状況を確認し、1回ごとの反応を見ながら回数を相談します。
肝斑の状態、赤みや炎症の有無、刺激への反応を診察で確認します。色素だけでなく炎症や血管反応を含めて治療方針を考えます。
一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。症状や照射内容により経過は異なるため、診察時に注意点をご案内します。
肌質、肝斑、赤み、ニキビの状態により併用を検討することがあります。刺激が強くなりすぎないよう、順番や間隔を診察で調整します。