巻爪

爪の先端が内側巻き込んだ状態なることです。見た目の問題だけでなく、
これが原因で爪が皮膚に食い込み炎症を起こして痛みや腫れを伴う陥入爪を引き起こすことがあります。

そのため治療をすることがお勧めです。また、陥入爪が自然に治癒したとしても、
爪の変形が残っていれば繰り返すことが多いため、その場合も治療をお勧めします。

原因

深爪

爪には歩行時かかる力に抵抗する役割があります。深爪の状態では、地面を蹴る時に受ける力に抵抗できず、指先の軟部組織が盛り上がります。その軟部組織が爪を押して巻き爪になります。

不適切な靴

ハイヒールや、先端の窮屈な靴、大きすぎる靴などは、爪が圧迫されて巻き爪の原因になります。

外反母趾

足の爪は真下から均一に力がかかっていないと巻いてしまう傾向があります。外反母趾では指の変形より力が不均一かかったり、正しい踏み込み返しができずに爪が変形してしまいます。

治療法

当院では手術療法(保険診療)、ワイヤー装着(自費診療)を行っています。

手術療法(フェノール法)

変形し、皮膚に陥入している部分の爪を根本から切除し、根元にある爪母細胞をフェノール液で処理する方法です。

巻き爪で痛みがひどい、ワイヤー装着を何度かしたが再発した、陥入爪になり炎症を繰り返している、痛み、炎症が続くなどが適応です。

局所麻酔で行え、20分程度で終了する日帰り手術です。

術直後から靴を履いて歩いていただきますが、痛み、包帯のことを考え履きやすい靴でお越しください。シャワー浴は翌日より、入浴は3日後からしていただけます。自宅での処置を1週間続けてください。

ワイヤー法(自費診療)

当院では巻き爪マイスターという製品を採用しています。

超弾性合金ワイヤーの弾性力を利用した矯正器具で、爪に穴を開けずに引っ掛けるだけで装着できます。

被覆、固定はご自身で交換していただきますが、装具は問題がなければ2カ月ほど装着しつづけます。

※おひとりおひとりの爪、周囲の皮膚の状態によって適応が変わってきますので、お悩みの方は一度診察にお越しください。

お気軽にお問い合わせください

2022年2月10日 開院