美容コラム

赤み・シミ・毛穴へADVATxとルビーフラクショナル4回を行った症例

赤み、細かなシミ、毛穴の見え方が重なる肌では、血管・真皮を扱うADVATxとメラニンを狙うルビーを分けると、治療目標を明確にできます。この症例では2種類を4回組み合わせ、色と質感を別々に追いました。

Medical Information

この記事について

公開日
2026年7月10日
確認日
2026年08月13日

2種類のレーザーを4回ずつ組み合わせた経過

この症例はADVATxとルビーフラクショナルを4回行った経過です。ADVATxは赤みと毛穴の見え方、ルビーは細かな色素斑とくすみを主な評価項目にしています。

色調、面状の赤み、線状血管、毛穴の陰影を分け、残った所見を次の照射設計へ反映します。

赤みと炎症を先に落ち着かせる

ADVATxは589nmと1319nmを所見に合わせて使います。赤みが強い部位、毛細血管が線状に見える部位、皮脂と毛穴が目立つ部位を分けて設定します。

顔面色素沈着へ589/1319nmを最大3回照射した後の肌質変化と一過性紅斑を示す単群資料として、589nm・1319nmを最大3回照射した女性17人で、最終照射4週後と12週後に医師評価の色素沈着と肌質が治療前より改善し、有害事象は一過性紅斑でした(参考文献1)。

ルビーは細かな色素斑を分散照射

694nmのルビーフラクショナルは色素を細かく分散して照射し、赤み・肝斑の活動性を見ながら出力と間隔を調整します。

細かな色素斑へルビーを割り当てる判断を補う資料として、QSRLは外用3剤より有意に色調を改善(p=0.01)し、効果発現も速かった。一方、痂皮と色素沈着はレーザー側で有意に多かった(参考文献2)。

赤みと色素沈着の反応で次の順番を変える

照射後の赤みやPIHが残れば次のルビーを延ばし、炎症が強い場合はバリアケアを優先します。『4回で完成』ではなく、残った所見から次の治療を選びます。

当院での診療の考え方

  1. ADVATxの589nm・1319nmで赤み、血管、皮脂、毛穴へ照射し、全顔治療に必要なスポット照射を組み合わせます。
  2. ルビーフラクショナルは694nmを低出力で分散照射し、顔全体の細かなシミ、くすみ、色むらを少しずつ整えます。
  3. 4回の経過では、赤みが続く部位はADVATx、褐色の色むらが残る部位はルビーというように、次回の照射範囲と順番を決めます。

治療の比較

ADVATx 赤み・血管・炎症・真皮の所見 強い日焼け・皮膚炎・光過敏 4回(当該症例) 赤み、熱感、乾燥、水疱、熱傷 ADVATx 全顔1回30,000円/5回139,000円(スポット込)
ルビー 診断したメラニン性の色素斑 肝斑活動期・強い日焼け・皮膚炎 4回(当該症例) 赤み、痂皮、炎症後色素沈着、色素脱失 ルビーフラクショナル 看護師施術1回16,500円/1クール目5回66,000円

費用・リスク・承認状況

費用

  • ADVATx 全顔1回30,000円/5回139,000円(スポット込)
  • ルビーフラクショナル 看護師施術1回16,500円/1クール目5回66,000円

主なリスク

  • ADVATx:赤み、熱感、乾燥、水疱、熱傷
  • ルビー:赤み、痂皮、炎症後色素沈着、色素脱失、熱傷

Qスイッチルビーレーザーは国内承認機器ですが全顔フラクショナル照射は承認範囲を個別確認します。ADVATxは国内未承認医療機器です。承認範囲外・未承認機器による健康被害は救済制度の対象外となる場合があります。

よくある質問

ADVATxとルビーフラクショナルは何を分担しますか?

ADVATxは赤み・毛穴、ルビーは細かな色素斑・くすみを主な評価項目にします。

4回の途中で順番を変えることはありますか?

赤みや炎症後色素沈着が残る場合はルビーの間隔を延ばし、バリアケアを優先します。

同じ日に2種類を照射しますか?

肌の反応、肝斑の活動性、照射部位の重なりから、同日または別日を選びます。

治療後は何を分けて見ますか?

色調、面状の赤み、線状血管、毛穴の陰影を別々に確認します。

参考文献

参考文献1:A Single-Center, Open-Label, Prospective Study of a 589/1319 nm Dual Wavelength Laser for the Treatment of Facial Hyperpigmentation

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研究デザイン
単施設・非盲検・前向き単群研究。3〜5週間隔で最大3回照射し12週後まで評価。
対象
Fitzpatrick II〜IVで顔面色素沈着のある女性17人。
主な結果
589nm・1319nmを最大3回照射した女性17人で、最終照射4週後と12週後に医師評価の色素沈着と肌質が治療前より改善し、有害事象は一過性紅斑でした。
限界
小規模、単施設、対照群なしで、肝斑・血管腫の治療効果や4〜5回の併用治療を評価していません。
COI・資金
PubMed抄録の範囲で資金・利益相反の詳細を詳細記載なし。

参考文献2:A Prospective Trial Comparing Q-Switched Ruby Laser and a Triple Combination Skin-Lightening Cream in the Treatment of Solar Lentigines

原文を確認

研究デザイン
前向きopen-label左右比較。右手背をQスイッチルビー1~2回、左手背をハイドロキノン5%+トレチノイン0.03%+デキサメタゾン0.03%で7週治療。20週まで評価。
対象
左右対称性の老人性色素斑15例、Fitzpatrick I~IV。
主な結果
QSRLは外用3剤より有意に色調を改善(p=0.01)し、効果発現も速かった。一方、痂皮と色素沈着はレーザー側で有意に多かった。
限界
n=15、非盲検、左右割付が固定でランダム化なし、手背病変で顔面への外挿に限界、20週まで。
COI・資金
PubMed/抄録に資金・COI記載なし。

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