美容コラム

肝斑の赤み・色むらへADVATxとメソナJを5回併用した症例

肝斑に赤みや色むら、乾燥が重なる場合は、レーザーと導入治療の目的を分けます。この症例ではADVATxとメソナJを5回行い、色調とハリ・小じわを追いました。遮光と外用を続けながら維持期へ移ります。

Medical Information

この記事について

公開日
2026年6月28日
確認日
2026年08月13日

5回の併用で色調・赤み・ハリを別々に評価

ADVATxは赤みと真皮、メソナJはトラネキサム酸・ビタミンC・グルタチオンなどの導入を担当した症例です。ADVATxで赤みと真皮、メソナJで色むらと乾燥を整え、5回後の肌のハリと小じわまで診察しています。

肝斑に重なる赤みと血管反応を見る

ADVATxの589nm・1319nmは、赤み・血管と真皮の状態から目的を決めます。

肝斑に重なる血管反応を観察する判断を補う資料として、肝斑病変部は周囲正常皮膚よりa*値(赤み)が有意に高かった。 病変部では真皮血管の数と大きさが有意に増加(参考文献1)。

顔面の色素沈着と肌質をADVATx後に分けて追う資料として、589nm・1319nmを最大3回照射した女性17人で、最終照射4週後と12週後に医師評価の色素沈着と肌質が治療前より改善し、有害事象は一過性紅斑でした(参考文献2)。

導入成分は目的と刺激を確認

メソナJに配合する成分は、肝斑、乾燥、刺激歴、アレルギーに合わせます。複数成分を導入するため、赤みや刺激が出た場合は使用成分を減らし、肌が続けられる内容へ調整します。

5回後は維持療法へ切り替える

5回後に色調が整って見えても、紫外線、摩擦、外用中断で肝斑は再燃します。追加施術より先に、遮光と外用を続けられる頻度へ整えます。

5回の治療後は、肝斑の境界、頬の赤み、乾燥や刺激、ホームケアを確認し、維持療法の頻度を整えます。

当院での診療の考え方

  1. ADVATxでは589nmで赤み・炎症・毛細血管、1319nmで皮脂・毛穴・真皮へ照射し、全顔治療に必要なスポット照射を追加料金なしで組み合わせます。
  2. メソナJではトラネキサム酸、ビタミンC、グルタチオンなどを導入し、肝斑の色むら、乾燥、肌質をADVATxと異なる役割で整えます。
  3. 5回の併用後は、残る赤みにはADVATx、色むら・乾燥には導入とホームケアというように、維持治療の内容と頻度を組み直します。

治療の比較

ADVATx 赤み・血管・炎症・真皮の所見 強い日焼け・皮膚炎・光過敏 5回(当該症例) 赤み、熱感、乾燥、水疱、熱傷 ADVATx 全顔1回30,000円/5回139,000円(スポット込)
メソナJ 乾燥・色調に合わせた成分導入 配合成分のアレルギー・強い皮膚炎 5回(当該症例) 赤み、刺激感、接触皮膚炎 メソナJ併用オプション18,000円

費用・リスク・承認状況

費用

  • ADVATx 全顔1回30,000円/5回139,000円(スポット込)
  • 589nm医師スポット 1cm²まで6,600円、超過1cm²ごと4,400円
  • メソナJ併用オプション18,000円

主なリスク

  • 赤み、腫れ、熱感、乾燥、刺激感、色素沈着、水疱、熱傷

ADVATxは日本国内未承認医療機器です。医師の責任で適法な輸入手続きにより入手し、未承認機器による健康被害は医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。

よくある質問

ADVATxとメソナJを5回ずつ行う目的は?

ADVATxで肝斑に重なる赤み・血管を追い、メソナJは選んだ成分の導入として役割を分けます。

メソナJの10成分は全員同じですか?

症例で使った全成分と濃度は施術記録で確認し、肌状態とアレルギー歴に合わせます。

肝斑治療中に何を続けますか?

遮光、摩擦対策、外用を土台にし、赤み・色むら・乾燥を毎回記録します。

5回後はどの所見を評価しますか?

色素、赤み、色むら、ハリ、小じわを分け、残る所見から維持療法を決めます。

参考文献

参考文献1:The vascular characteristics of melasma

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研究デザイン
同一患者内の病変部と病変周囲正常皮膚を比較する観察的病理・免疫組織化学研究。色差計a*、factor VIIIa-related antigen、VEGFを評価。
対象
肝斑のある韓国人女性50人から、顔面病変部と非病変部の皮膚検体を採取。
主な結果
肝斑病変部は周囲正常皮膚よりa*値(赤み)が有意に高かった。 病変部では真皮血管の数と大きさが有意に増加。
限界
横断的な病変内比較であり、血管増加が肝斑を生じさせる因果関係は証明しない。 韓国人女性のみで、男性・他民族・多様な皮膚型への一般化に限界。 病変部と周囲皮膚は日光曝露などを完全には独立して比較できない。
COI・資金
PubMedではResearch Support, Non-U.S. Gov'tとして索引されるが、公開レコードに機関名・助成番号なし。 PubMedレコードおよび公開抄録にCOI記載なし。

参考文献2:A Single-Center, Open-Label, Prospective Study of a 589/1319 nm Dual Wavelength Laser for the Treatment of Facial Hyperpigmentation

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研究デザイン
単施設・非盲検・前向き単群研究。3〜5週間隔で最大3回照射し12週後まで評価。
対象
Fitzpatrick II〜IVで顔面色素沈着のある女性17人。
主な結果
589nm・1319nmを最大3回照射した女性17人で、最終照射4週後と12週後に医師評価の色素沈着と肌質が治療前より改善し、有害事象は一過性紅斑でした。
限界
小規模、単施設、対照群なしで、肝斑・血管腫の治療効果や4〜5回の併用治療を評価していません。
COI・資金
PubMed抄録の範囲で資金・利益相反の詳細を詳細記載なし。

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