施術紹介ニキビ

ニキビ跡治療で使うポテンツァ・トライフィルプロ・薬剤の違い

ニキビ跡治療では、機器名だけでなく、赤み・毛穴・凹みのどれが中心か、瘢痕がどの深さにあるかで選び方が変わります。ポテンツァ、トライフィルプロ、ポテフィル、ジュベルック、マックームの整理を、当院の見方と一般的な医学情報でまとめます。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2026年5月15日
公開日
2026年5月15日
更新日
2026年7月8日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. まず赤み・毛穴・凹みのどれが中心かを分けます
  4. ポテンツァとトライフィルプロは狙う深さが異なります
  5. 薬剤と同日併用は目的に合わせて組みます
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、ニキビ跡治療を機器名だけで決めず、赤み、毛穴、皮脂、凹みのどれが中心かと、瘢痕が浅いのか深いのかを先に確認しています。

ポテンツァは顔全体の赤みや毛穴、肌質、浅い凹凸までまとめて見たいときに候補になり、トライフィルプロは癒着や深さのある凹みを局所的に見たいときの候補になります。

当院でいうポテフィルは、同日にポテンツァとトライフィルプロを組み合わせる設計を指し、ジュベルックやマックームは、どこへどのように薬剤を届けたいかに応じて使い分けています。

General Medical Information

一般的な医学情報

萎縮性にきび瘢痕では、RFマイクロニードリングのように肌全体の再構築を狙う治療と、サブシジョンのように癒着を解除する治療とで役割が異なります。

深いボックスカー型やローリング型では、表面の治療だけでは変化が出にくいことがあり、局所処置や薬剤注入を組み合わせる考え方が一般的です。

コラーゲン増生を目的とする製剤は、局所注入や機器によるドラッグデリバリーと併用されることがありますが、製品名ごとの差よりも、届ける層と範囲、回数設計が重要です。

まず赤み・毛穴・凹みのどれが中心かを分けます

ニキビ跡では、赤みが長く残っているのか、毛穴や皮脂が気になるのか、深い凹みが中心なのかで、治療の入口が変わります。

同じ『ニキビ跡治療』でも、顔全体を整えたいのか、局所の深い凹みを重点的に見たいのかを分けて考えることが大切です。

ポテンツァとトライフィルプロは狙う深さが異なります

ポテンツァは、RFマイクロニードリングで肌全体の赤み、毛穴、皮脂、浅い凹凸まで広く見たいときに候補になります。

一方のトライフィルプロは、癒着が関わる深い凹みへ局所的にアプローチしたい場面で考えやすく、同じにきび跡でも向く場面が異なります。

薬剤と同日併用は目的に合わせて組みます

ジュベルックやマックームのようなコラーゲン増生を目的とする薬剤は、顔全体へ届けたいのか、局所の凹みへ届けたいのかで使い方が変わります。

同日に複数の処置を組み合わせる場合でも、何をどの深さへ届けるかを先に決めることで、機器と薬剤の役割が整理しやすくなります。

費用の目安

  • ポテンツァ 瘢痕治療・薬剤導入 全顔 1回 ¥66,000 / 3回 ¥188,100
  • ポテンツァ追加薬剤 McCoom +¥22,000 / ジュベルック +¥22,000
  • トライフィルプロ・薬剤導入 全顔(〜300Shotsジュベルック込) 1回 ¥99,000
  • トライフィルプロ・シワ瘢痕治療 1箇所(ジュベルック込み) ¥18,000
  • ジュベルック注射 ニキビ跡・瘢痕1か所 ¥11,000

深い瘢痕では、サブシジョンや局所注入を追加することがあります。実際の組み合わせは診察で決定します。

リスク・副作用・注意点

  • ポテンツァでは、赤み、腫れ、点状出血、乾燥、かさぶたが出ることがあります。
  • トライフィルプロやサブシジョンを含む局所治療では、赤み、腫れ、内出血、痛み、硬結、色素沈着、感染などが起こることがあります。
  • 同日に複数の治療を組み合わせる場合は、反応が数日強く出ることがあり、紫外線と乾燥への配慮が必要です。

実際のダウンタイムや注意点は、瘢痕の深さと治療の組み合わせで変わるため、診察時の説明をご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. PubMed PMID: 29744784

    Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.

    にきび瘢痕治療の組み合わせ方を整理した系統的レビューです。

  2. PubMed PMID: 33577211

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.

    RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方をまとめたレビューです。

  3. PubMed PMID: 31990113

    Subcision: Indications, adverse reactions, and pearls.

    癒着を伴う瘢痕に対するサブシジョンの位置づけと注意点を整理したレビューです。

  4. PubMed PMID: 36449872

    Intradermal Injection of Poly-d, l-Lactic Acid Using Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars: An Open-Label Prospective Trial.

    PDLLAをRFマイクロニードリングと組み合わせたにきび瘢痕治療の前向き試験です。

よくあるご質問

Q. ポテンツァだけで、赤みも凹みも全部まとめて治療しますか?

顔全体の赤み、毛穴、肌質、浅い凹凸までまとめて見たいときには候補になりますが、深い凹みや癒着が強い部位では別の処置を組み合わせた方が考えやすいことがあります。

Q. トライフィルプロはどのようなニキビ跡に向いていますか?

癒着が関わるローリング型や深さのあるボックスカー型など、局所の凹みを重点的に見たい場面で候補になります。適応は凹みの広さや硬さを診察で確認して判断します。

Q. ジュベルックとマックームはどう使い分けますか?

どちらもコラーゲン増生を目的とする薬剤ですが、顔全体へ導入したいのか、局所の凹みへ注入したいのかで考え方が変わります。当院では、機器との組み合わせ方と届けたい層を見て選択しています。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。