ADM・肝斑・日光黒子を見分けてレーザーを選ぶ考え方
頬の左右対称な青褐色斑ではADM、肝斑、日光黒子などを見分ける必要があります。同一症例のpaired記事として、診断とレーザー選択を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年1月31日
- 公開日
- 2026年1月31日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、頬の色素を一律にシミとして照射しません。
ADMは深い層の色素、肝斑は刺激で悪化し得る病態として治療を分けます。
このpaired記事は症例結果の再掲ではなく、診断過程を一次情報として整理しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
ADMは真皮メラノサイトーシスの一種で、頬骨部などに青褐色斑を生じます。
肝斑や日光黒子とは色素の深さと炎症への反応が異なります。
694nmルビーレーザーはメラニンへ反応しますが、診断と皮膚色に応じた設定が必要です。
ADMは左右対称の青褐色斑として見ます
発症時期と分布を確認します。
深い色素を想定して治療します。
肝斑の重なりを確認します
境界と刺激歴を確認します。
強い照射を避ける場合があります。
病変ごとに照射法と外用を選びます
スポットとフラクショナルを使い分けます。
診断が不明な場合は経過を優先します。
費用の目安
- 全顔(看護師施術)1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 2クール目以降5回 ¥55,000 / 医師施術 1回 ¥27,500
元記事はルビーフラクショナル5回と外用製品を併用しています。レーザー料金に外用製品代は含まれず、総額は処方内容で変わります。
リスク・副作用・注意点
- 赤み、熱感、腫れ、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失が生じることがあります。
- ADMは複数回治療が必要な場合があり、完全に消えないことがあります。
- 外用では乾燥、皮むけ、刺激性皮膚炎が生じることがあります。
レーザーと外用の刺激を重ねすぎないよう、皮膚反応に応じて使用頻度と照射時期を調整します。
References
根拠文献・専門情報
-
Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients.
694nm Qスイッチルビーフラクショナルレーザーの反応を報告した論文です。
-
Laser eradication of pigmented lesions: a review.
色素性病変に対するレーザー治療の考え方を整理したレビューです。
-
Update on Melasma Treatments.
肝斑や色素性病変の治療で、手技と維持療法をどう組み合わせるかを整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. ADMと肝斑は写真だけで分かりますか?
難しい場合があります。分布、色、経過を診察で確認します。
Q. 同じレーザーで全て治療できますか?
病変により設定と方法が異なります。
Q. 肝斑に強く照射するとどうなりますか?
炎症で悪化する可能性があり、慎重な設定が必要です。
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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。