こめかみから頬・あごをヒアルロン酸4ccでつなぎ、骨格の凹凸を整える考え方
たるみが少なくても、皮下脂肪が少ない顔では、こめかみから頬・あごにかけて骨格の凹凸が強く見えることがあります。ボリューマ4ccを輪郭に沿って配分した症例をもとに、当院の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2025年10月3日
- 公開日
- 2025年10月3日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、たるみや皮膚のハリだけでなく、皮下脂肪の少なさによって骨格の凹凸が強く見えていないかを確認しています。
元記事の症例では、こめかみから頬・あごのラインへ計4ccを分散し、凹みをなだらかにつないでいます。
輪郭補正では、局所を丸くするより、正面・斜め・横から見たときに顔全体のつながりが自然かを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
顔のやせ見えは、皮下脂肪量、骨格、加齢による支持組織の変化が重なって生じます。
ヒアルロン酸フィラーは、こめかみや頬の支持を補い、下顔面までの輪郭の連続性を整える目的でも用いられます。
複数部位への注入では、各部位を個別に膨らませるのではなく、顔全体で必要量を配分する考え方が重要です。
たるみが少なくても、脂肪が少ないと骨格の凹凸が目立ちます
元記事では、ハリは保たれている一方で、脂肪が少なく骨格のラインが目立つ状態が説明されています。
この場合は引き締めだけでなく、凹みを補って輪郭の段差をなだらかにする視点が必要です。
こめかみ・頬・あごは、一続きの輪郭として配分します
こめかみだけ、頬だけを大きくすると、隣接部位との段差が残ることがあります。
本症例では計4ccを線でつなぐように配分し、顔全体の骨格感をやわらげています。
凹凸が整うと、自然なリフト感につながることがあります
支えが不足した部位を補うことで、輪郭が上向きに整理されて見えることがあります。
ただし実際の適応は、たるみの程度や脂肪量を診察して判断します。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 4本使用時の目安 ¥308,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
元記事ではボリューマを計4cc使用しています。必要量は凹みの範囲と左右差、どこまで輪郭をつなぐかで変わります。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、圧痛、左右差、凹凸感がみられることがあります。
- こめかみや頬、あごは血管走行と注入層が異なり、部位ごとの慎重な評価が必要です。
- まれに血流障害、皮膚壊死、視力・視野障害、遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
当院では、1か所を大きく膨らませず、こめかみから頬・あごまでの連続性と左右差を確認しながら配分します。
References
根拠文献・専門情報
-
Aesthetics and Rejuvenation of the Temple.
こめかみの解剖と、若々しい凸面をどう再建するかを整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
-
Facial Contouring by Using Dermal Fillers and Botulinum Toxin A: A Practical Approach.
輪郭形成におけるフィラーの役割と設計の実際をまとめたレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. たるみがなくてもヒアルロン酸が向くことはありますか?
あります。皮下脂肪が少なく、骨格の凹凸や影が強く見える場合は、支えを補う方が自然なことがあります。
Q. こめかみからあごまで4ccで足りますか?
必要量は一律ではありません。凹みの範囲や左右差、既往注入の有無を確認して部位ごとに配分します。
Q. 輪郭を整えると顔が大きく見えませんか?
局所へ入れすぎると膨らみが目立つことがあります。当院では凹凸をなだらかにする配分を重視します。
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