ニキビ跡・クレーターはどう治す?種類別の治療法を医師が解説

ニキビ跡のクレーターは、深さと形、皮下の癒着によって治療が変わります。浅く広い凹凸、垂直に深い穴、境界のある凹み、皮膚を引き込む癒着を同じ施術だけで治療するのは難しいためです。

まず活動性ニキビを抑え、その後にアイスピック・ボックスカー・ローリング型を分けます。ここではポテンツァ、トライフィルプロ、サブシジョン、TCA CROSSをどのように使い分けるかを解説します。

画像・症例資料

クレーター治療の前に活動性ニキビを抑える

赤ニキビや膿疱が続いている間は、新しい瘢痕が増える可能性があります。炎症性病変、ニキビ後の赤み、色素沈着、凹みを分け、まず新しい炎症を減らします。

赤みが残っていても必ず凹みになるわけではありませんが、炎症の経過を記録することで、赤み治療と瘢痕治療のどちらを先に行うか判断しやすくなります。

ニキビ跡・クレーターの3つの種類

一つの顔に複数の型が混在することは珍しくありません。治療名ではなく、凹みの入口の広さ、底の深さ、境界、皮下の引き込みを見て分類します。

アイスピック型

入口が狭く、垂直方向に深い点状の凹みです。面状の治療だけでは底まで届きにくく、TCA CROSSなど局所治療を検討します。

ボックスカー型

境界が比較的はっきりした円形・楕円形の凹みです。浅いものは面状治療、深いものや硬い縁には局所治療を組み合わせます。

ローリング型

なだらかな波状の凹みで、皮下の線維が皮膚を引き込んでいることがあります。癒着が強ければサブシジョンが候補です。

瘢痕型に合わせたニキビ跡治療

広い面の凹凸と一個ずつの深い瘢痕では、治療の単位が異なります。複数の型がある場合も、一度にすべてを強く治療せず、面状治療と局所治療を役割分担させます。

ポテンツァ薬剤導入

RFマイクロニードリングで面状に熱を届け、浅い凹凸、毛穴、真皮の質感を治療します。皮脂を減らすことだけを目的にするのではなく、瘢痕の範囲と針深度を合わせます。

トライフィルプロ

炭酸ガスを用いたマイクロサブシジョンで、一個ずつの硬いボックスカー型などを狙います。広いローリング型すべてに同じ方法を当てる治療ではありません。

サブシジョン

大きなボックスカー型やローリング型で、皮下の癒着を切離します。再癒着を抑える目的でヒアルロン酸を併用することがあります。

TCA CROSS

アイスピック型や小型で深いボックスカー型の内側へ薬剤を局所塗布し、再構築を促します。周囲皮膚への広がりとPIHに注意します。

複数治療を組み合わせるときの順番と回数

活動性ニキビを落ち着かせた後、面状の浅い凹凸を治療し、残る深い凹みや癒着へ局所治療を追加します。反対に、強い癒着が全体の影を作っている場合は、先に癒着を切離してから表面の質感を整えることもあります。

院内症例では3回治療後の比較を扱っていますが、必要回数は型、深さ、範囲、組み合わせで変わります。同じ照明・角度で影の深さと輪郭を比較します。

ニキビ跡治療の料金とリスク

最新の料金・追加費用は美容医療の料金表をご確認ください。治療範囲、薬剤、ショット数、局所数によって総額が変わるため、1回料金だけでなく予定回数も確認します。

RFマイクロニードリングでは赤み、腫れ、点状出血、PIH、局所治療では内出血、かさぶた、感染、色素変化、サブシジョン併用ヒアルロン酸では血管閉塞などが起こり得ます。国内未承認の機器・薬剤は必要な法定表示を維持します。

施術概要・注意点

費用

  • POTENZA 瘢痕治療・薬剤導入 全顔:1回66,000円/3回188,100円(税込)
  • POTENZA導入薬剤 マックーム・ボトックス・ジュベルック:各1回+22,000円(税込)
  • POTENZA施術時の麻酔:1回6,600円(税込)
  • トライフィルプロ シワ・瘢痕治療:1か所・ジュベルック込み18,000円(税込)
  • 手動サブシジョン:2×2cm 33,000円/5×5cm 66,000円、ヒアルロン酸オプション55,000円(税込)
  • TCA CROSS:20か所まで22,000円(税込)

主なリスク

  • POTENZA・導入薬剤:痛み、赤み、腫れ、点状出血、針跡、痂皮、乾燥、色素沈着、感染、薬剤による腫れ・硬結
  • トライフィルプロ・ジュベルック:赤み、腫れ、内出血、疼痛、熱感、針跡、皮下気腫、色素沈着、硬結・結節、感染
  • 手動サブシジョン・ヒアルロン酸:赤み、腫れ、内出血、疼痛、血腫、硬結、感染、血管・神経損傷、皮膚壊死、視覚障害
  • TCA CROSS:灼熱感、白変、赤み、腫れ、びらん、痂皮、炎症後色素沈着、色素脱失、感染、瘢痕

よくある質問

ニキビ跡のクレーターは自然に治りますか?

赤みや一時的な凹凸は時間とともに変化しますが、真皮の構造が変わった萎縮性瘢痕は残ることがあります。活動性ニキビを抑えた後、型と深さを確認します。

ポテンツァだけですべてのクレーターを治療できますか?

面状の浅い凹凸には候補ですが、深いアイスピック型や皮下へ癒着したローリング型では、TCA CROSSやサブシジョンなど局所治療を組み合わせることがあります。

サブシジョンはどのニキビ跡に向きますか?

皮下の線維が皮膚を引き込むローリング型や大きめのボックスカー型が主な候補です。狭く深い点状瘢痕には別の局所治療を比較します。

ニキビ跡治療は何回必要ですか?

型、深さ、範囲、選ぶ治療で異なります。複数回を前提にする治療が多く、同じ条件の写真で面状の凹凸と深い瘢痕を別々に評価します。

赤みとクレーターは同時に治療できますか?

状態によって可能ですが、新しい炎症が続く場合はまず炎症を抑えます。赤みと凹みでは評価尺度が異なるため、同時に行う場合も目的を分けます。

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29744784/
  2. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28686774/
  3. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22487513/
  4. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9789008/
  5. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25899884/

ご予約・ご相談

治療方法や費用について、診察で現在の状態を確認しながらご案内します。

初診予約 再診予約 お問い合わせ