医師解説赤みアドバテックス

アドバテックスの589nm・1319nmとは|赤みと皮脂への役割

アドバテックスは、589nmと1319nmの2波長を同じ目的で照射する機器ではありません。前日の同一症例投稿を重複掲載せず、赤み・血管反応と皮脂・真皮反応へ波長をどう使い分けるかを解説します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2025年5月30日
公開日
2025年5月30日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

アドバテックスの589nmと1319nmの役割を説明する症例画像

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 589nmは、赤みと血管反応を見たいときに使います
  4. 1319nmは、真皮と皮脂関連の変化を見たいときに使います
  5. 2波長は、症状の重なりに合わせて設計します
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、589nmと1319nmを『2つ使えば効果が高い』とは説明せず、どの症状を見たいかで役割を分けています。

この投稿は前日の記事と同一症例ですが、症例結果の再掲ではなく、波長ごとの目的と限界を説明する記事へ役割を分けました。

赤みの種類、活動性ニキビ、皮脂量、乾燥を確認し、必要な波長と範囲を決めています。

General Medical Information

一般的な医学情報

589nmはヘモグロビンに反応しやすく、赤みや毛細血管反応を伴う状態で使われることがあります。1319nmは真皮や皮脂関連の変化を見たいときの選択肢になります。

ニキビ後の赤みでは、赤みそのものだけでなく、活動性の炎症、皮脂、バリア機能の乱れが残っていないかを合わせて考えることが重要です。

研究では、炎症性ニキビやニキビ後紅斑に対する有効性が報告されていますが、回数や適応は症状の重なりと併用治療で変わります。

589nmは、赤みと血管反応を見たいときに使います

ヘモグロビンへの反応を利用し、血管成分が関与する赤みで候補になります。

すべての赤みが血管由来ではないため、診断が必要です。

1319nmは、真皮と皮脂関連の変化を見たいときに使います

皮脂、毛穴、肌質が重なる場合に組み合わせます。

皮脂減少の期間や程度は一律ではありません。

2波長は、症状の重なりに合わせて設計します

赤みが主体なら589nm、皮脂や毛穴が重なるなら1319nmの役割も検討します。

外用や他機器を優先する場合もあります。

費用の目安

  • アドバテックス(589+1319nm)全顔(スポット照射込み)1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000
  • 顎下(オプション)1回 ¥6,000

照射範囲、回数、併用施術で総額は変わります。現行料金は公式料金表をご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • 照射中の熱感や刺激感、一時的な赤み、ほてり、乾燥が生じることがあります。
  • 症状や照射内容により、腫れ、色素変化、炎症の悪化などが生じる可能性があります。
  • 赤みや皮脂の変化には個人差があり、一定期間や効果を保証するものではありません。

2波長を一律に最大設定で使うものではなく、症状と肌反応に応じて照射内容を調整します。

References

根拠文献・専門情報

  1. Arch Dermatol Res. 2025

    Efficacy and safety of the 589/1319 nm solid-state dual-wavelength laser combined with topical benzoyl peroxide for inflammatory acne vulgaris: a split-face randomized controlled trial.

    589/1319nmデュアル波長レーザーを炎症性ニキビに併用した無作為化比較試験です。

  2. J Cosmet Dermatol. 2026

    Efficacy and Safety of a Dual-Wavelength 589/1319 nm Laser for the Treatment of Acne Erythema: A Split-Face Randomized Controlled Trial.

    ニキビ後の赤みに対する589/1319nmデュアル波長レーザーの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験です。

  3. J Cosmet Dermatol. 2022

    Treatment protocols and efficacy of light and laser treatments in post-acne erythema.

    ニキビ後紅斑に対する光・レーザー治療の考え方を整理したレビューです。

  4. J Cosmet Dermatol. 2019

    Treatment of acne scarring with a novel dual-wavelength laser.

    デュアル波長レーザーをにきび瘢痕治療へ応用した報告です。

よくあるご質問

Q. 589nmと1319nmは必ず両方使いますか?

必ずではありません。症状と肌状態に応じて波長、範囲、設定を決めます。

Q. 589nmはどのような赤みに向きますか?

血管反応が関与する赤みで候補になりますが、炎症や皮膚炎が主体なら別の治療が必要です。

Q. 1319nmで皮脂はずっと減りますか?

一定期間を保証できません。反応には個人差があり、経過を見て治療間隔を判断します。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。