医師解説毛穴

ルビーフラクショナルトーニングとアドバテックスの特徴

色素、赤み、毛穴、小じわが一緒に気になる肌では、同じレーザーでも役割が異なります。ルビーフラクショナルトーニングとアドバテックスをどう見分けるかを、当院の考え方と一般的な医学情報から整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2025年4月2日
公開日
2025年4月2日
更新日
2026年7月6日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

ルビーフラクショナルとアドバテックスの役割を比較する図

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 色素を見たいのか、赤みや皮脂まで見たいのかで役割が変わります
  4. 毛穴や小じわの改善は主訴だけでなく肌全体の反応として見ます
  5. 複数回のコース設定が多い理由
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、顔全体の色ムラを見たいのか、赤みや皮脂、毛穴まで一緒に整えたいのかで、ルビーフラクショナルとアドバテックスの役割を分けて考えています。

シミが主体でも、赤みや炎症が重なっている場合は、色素だけを強く追いかけるより、先に肌の不安定さを整えた方が進めやすいことがあります。

診察では、何回で終わるかよりも、どの反応を優先するか、どの程度のダウンタイムなら続けやすいかを確認しながら機器や間隔を調整しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

694nmのルビーレーザーはメラニンに反応しやすく、薄い色ムラやくすみを少しずつ整える目的で低出力のフラクショナル照射が使われることがあります。

589nmと1319nmを組み合わせるデュアル波長レーザーは、ヘモグロビンに関わる赤みと、真皮や皮脂に関わる反応の両方を意識して設計されています。

そのため、シミ、赤み、毛穴、小じわのように複数の要素が重なっている肌では、どの要素を先に整えるかで治療の選択肢が変わります。

色素を見たいのか、赤みや皮脂まで見たいのかで役割が変わります

ルビーフラクショナルトーニングは、顔全体の薄い色ムラやくすみを少しずつ整えたい場面で候補になります。

アドバテックスは、赤み、皮脂、ニキビ後の赤み、毛穴や肌質まで含めて見たい場面で考えやすく、同じ『顔全体に当てる治療』でも狙っている反応は異なります。

毛穴や小じわの改善は主訴だけでなく肌全体の反応として見ます

色ムラや炎症が落ち着き、皮脂や真皮の反応が整うと、毛穴や質感が以前より見えにくくなることがあります。

ただし、毛穴や小じわだけを単独で強く治療する設計とは異なるため、何を主目的にするかを診察で整理することが大切です。

複数回のコース設定が多い理由

色素や赤み、皮脂の反応は1回で固定されるわけではないため、経過を見ながら回数を積み上げる設計がよく使われます。

毎回の反応を見て間隔や出力を調整することで、無理に強く反応させすぎず、続けやすい治療計画にしやすくなります。

費用の目安

  • ルビーフラクショナルトーニング 全顔 1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 2クール目以降5回 ¥55,000 / 医師施術 1回 ¥27,500
  • アドバテックス 589nm + 1319nm 全顔 + フェイスライン 1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000

色素優位か、赤み・皮脂・肌質まで一緒に見たいかで選択肢が変わります。回数や併用治療は診察でご案内します。

リスク・副作用・注意点

  • ルビーフラクショナルトーニング後は、数時間程度の赤みや乾燥が出ることがあり、病変や出力によっては炎症後色素沈着に注意が必要です。
  • アドバテックスでは、一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。

どちらの機器も、間隔や出力は肌の反応を見ながら調整します。実際の注意点は診察時の説明をご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. Dermatol Surg. 2011

    Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients.

    694nm Qスイッチルビーフラクショナルレーザーの臨床成績を報告した論文です。

  2. Arch Dermatol Res. 2025

    Efficacy and safety of the 589/1319 nm solid-state dual-wavelength laser combined with topical benzoyl peroxide for inflammatory acne vulgaris: a split-face randomized controlled trial.

    589/1319nmデュアル波長レーザーを炎症性ニキビへ併用した無作為化比較試験です。

  3. J Cosmet Dermatol. 2026

    Efficacy and Safety of a Dual-Wavelength 589/1319 nm Laser for the Treatment of Acne Erythema: A Split-Face Randomized Controlled Trial.

    デュアル波長レーザーのニキビ後紅斑への効果を報告した無作為化比較試験です。

  4. Dermatol Surg. 2011

    Laser eradication of pigmented lesions: a review.

    色素性病変に対するレーザー治療の考え方を整理したレビューです。

よくあるご質問

Q. ルビーフラクショナルトーニングとアドバテックスは同時に考えることがありますか?

あります。色素と赤みが重なっている場合などは、同時に行うか、順番を分けるかを肌状態に応じて調整することがあります。

Q. シミも赤みも気になる場合はどちらが向いていますか?

一律ではありません。どちらが主な悩みか、炎症や肝斑が重なっていないか、どの程度のダウンタイムを許容できるかで選択肢が変わります。

Q. 治療間隔はどのくらいですか?

機器や目的によって異なりますが、数週間おきに反応を見ながら重ねる設計が一般的です。実際の間隔は診察でご案内します。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。