ヒアルロン酸治療で重視している診察とデザイン
ヒアルロン酸治療は、気になる部位へ足すだけでなく、顔全体のバランス、凹みの位置、たるみの出方を見て設計する治療です。当院で重視している診察とデザインの考え方、一般的な医学情報、参考文献を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2025年2月24日
- 公開日
- 2025年2月24日
- 更新日
- 2026年7月6日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、ヒアルロン酸治療を『気になる線を埋める治療』だけで終わらせず、顔全体の支えがどこで落ちているかを確認することから始めています。
同じ部位が気になっていても、実際には中顔面の凹み、フェイスラインの支持低下、目周りの影など、主因が別にあることがあります。
そのため、量を増やすことよりも、どこにどの製剤をどのくらい置くと自然に見えるか、過剰な膨らみを避けられるかを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
顔の老化では、皮膚のたるみだけでなく、骨格支持や深い層のボリューム低下が影や凹みとして見えることがあります。
ヒアルロン酸フィラーは、支持を補う、凹みをなだらかにする、輪郭を整えるといった目的で使い分けられます。
一方で、熱治療や手術が向くケースもあるため、ヒアルロン酸だけで全てを解決しようとせず、治療の役割を分けて考えることが重要です。
気になる部位だけでなく全体の支えを見ます
ほうれい線やフェイスラインが気になっていても、実際には頬の支えや中顔面のボリューム低下が影を強めていることがあります。
そのため、部位ごとに埋めるより、どこが原因でその線が目立っているかを見た方が自然な設計につながります。
製剤は部位と層で使い分けます
やわらかさや保持力が異なる製剤を、浅い層、深い層、骨上のどこに置くかで見え方が変わります。
同じヒアルロン酸でも、目周り、おでこ、フェイスラインでは求められる性質が異なるため、製剤選択と注入層の設計が大切です。
量を増やすより過剰補正を避けることを重視します
同じ場所へ量を重ねすぎると、不自然な膨らみや重さにつながることがあります。
診療では、写真や鏡で変化を確認しながら、必要な部位だけを少しずつ整える設計を重視しています。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- ヒアルロニダーゼ ヒレネックス 100単位 ¥44,000
必要本数や使用製剤は、部位、目的、骨格バランスで変わります。実際の提案内容は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 痛み、腫れ、内出血、左右差がみられることがあります。
- アレルギーや血流障害など、重い合併症に注意が必要です。
- 部位によってはむくみやすさやなじむまでの時間差があります。
顔のバランスを見ながら少しずつ調整するため、経過確認と必要時の微調整をご案内しています。
References
根拠文献・専門情報
-
The Facial Aging Process From the "Inside Out".
顔面老化を深部構造から整理し、注入治療の優先順位を考えるためのレビューです。
-
Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.
各層の加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation: A Systematic Review.
中顔面へのヒアルロン酸注入の有効性と安全性をまとめた系統的レビューです。
-
Adverse Events Associated with Hyaluronic Acid Filler Injection for Non-surgical Facial Aesthetics: A Systematic Review of High Level of Evidence Studies.
非手術的顔面注入における有害事象を整理した系統的レビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸は気になる部位にそのまま入れる治療ですか?
一律ではありません。実際には、その線や影がどこから生まれているかを見て、支えになる部位から整えた方が自然なことがあります。
Q. 熱治療とヒアルロン酸はどう使い分けますか?
ゆるみや引き締めを優先したいのか、凹みや影の補正を優先したいのかで役割が変わります。組み合わせた方が考えやすいこともあります。
Q. 入れすぎが心配でも相談できますか?
できます。当院では量を増やすことより、顔全体のバランスを見ながら過剰補正を避ける設計を重視しています。
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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。