おでこ・頬・あごへヒアルロン酸5ccを配分し、顔の重心を整える考え方
中顔面が長く見える印象は、長さだけでなく、おでこの丸み、頬の高さ、あごの投影が重なって生じることがあります。ボリューマ3本とボラックス2本を使い、上中下顔面へ5ccを配分した症例を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年5月7日
- 公開日
- 2026年5月7日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、中顔面が長く見えるという相談でも、単純な縦の長さではなく、おでこの丸み、頬のチークトップ、あごの終点を確認します。
元記事ではボリューマ3本を主におでこ・頬へ、ボラックス2本をあごと輪郭へ使い分け、計5ccを配分しています。
比較写真の撮影条件が異なる場合は、肌質の変化を評価せず、正面・斜め・横顔の輪郭変化へ評価を限定しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
顔の縦方向の印象は、額の曲面、中顔面の投影、あご先の位置と長さの組み合わせで変わります。
フィラーでは部位ごとに必要な支持力が異なるため、柔らかさや硬さの異なる製剤を使い分けることがあります。
全顔治療では、1部位を大きく変えるより、複数の支持点へ必要量を分配する考え方が用いられます。
中顔面の長い印象は、周囲の重心で変わることがあります
額が平坦で頬の高い位置が低く見えると、顔の中央が縦に長く見えることがあります。
上顔面と頬へ丸みを補うことで、実際の長さを変えずに重心が変わって見える場合があります。
おでこ・頬とあごでは、求める製剤特性が異なります
曲面をなだらかに整えたい部位と、輪郭の終点を支えたい部位では必要な硬さが異なります。
元記事ではボリューマとボラックスを部位ごとに使い分けています。
比較写真の条件が異なる場合は、評価項目を限定します
元記事ではアフターがメイクありのため、肌色や質感を同条件で比べることはできません。
輪郭、頬の高さ、あごからフェイスラインの連続性を中心に確認します。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 5本使用時の目安 ¥385,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
- 前額施術料 ¥22,000
元記事ではボリューマ3本・ボラックス2本の計5ccを使用しています。前額施術料を含む総額は、使用本数と施術部位で変わります。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、圧痛、左右差、凹凸感がみられることがあります。
- 前額・頬・あごでは注入層と求める硬さが異なるため、部位ごとに製剤と量を分けます。
- まれに血流障害、皮膚壊死、視力・視野障害、遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
アフター写真はメイクありのため、肌色や質感ではなく、輪郭と曲面の変化を中心に評価します。
References
根拠文献・専門情報
-
Review of Periorbital and Upper Face: Pertinent Anatomy, Aging, Injection Techniques, Prevention, and Management of Complications of Facial Fillers.
上顔面フィラー治療の解剖、加齢変化、合併症予防を整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
-
The Application and Efficacy of Hyaluronic Acid Fillers for Chin Augmentation.
顎形成におけるヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を整理したレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸で中顔面を短くできますか?
骨格の長さを短くする治療ではありません。額・頬・あごの重心を整えることで、縦長の印象がやわらぐことがあります。
Q. ボリューマとボラックスはどう使い分けますか?
部位に求める支持力や動きで使い分けます。実際の製剤選択は診察で決めます。
Q. メイクありとなしの写真でも効果を比較できますか?
肌色や質感は正確に比較できません。そのため輪郭や曲面など、条件の影響を受けにくい項目へ評価を限定します。
ご予約・ご相談はこちら
症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。