施術紹介ニキビ

ニキビ・ニキビ跡治療方針で大切な優先順位

ニキビとニキビ跡の治療では、活動性の炎症、赤みや色素沈着、凹みのどこから整えるかで順番が変わります。治療方針の考え方について、当院で重視している見方と一般的な医学情報、参考文献を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2024年11月4日
公開日
2024年11月4日
更新日
2026年7月8日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. まずは活動性の炎症を抑える段階かどうかを見ます
  4. 赤み・色素沈着・凹みは同じ『跡』でも別々に考えます
  5. 機械治療だけでなくホームケアの見直しも治療方針に含めます
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、ニキビ治療を『まず機械をする』とは考えず、活動性のニキビが残っているのか、赤みや色素沈着の時期なのか、凹凸が主役なのかを先に整理しています。

ご自宅のスキンケアが合っていないと再燃しやすいため、外用や洗顔、保湿の見直しを治療方針の土台として重視しています。

そのうえで、アドバテックス、ポテンツァ、トライフィルプロ、サブシジョン、TCAクロスなどを、炎症の残り方と瘢痕の型に応じて組み合わせて考えています。

General Medical Information

一般的な医学情報

尋常性ざ瘡は、毛包の角化異常、皮脂分泌、Cutibacterium acnes に関連する炎症、ホルモン要因などが重なって生じる慢性炎症性疾患です。

治療では、活動性の炎症を抑える段階と、炎症後紅斑、色素沈着、萎縮性瘢痕のような残存変化を整える段階を分けて考えることが一般的です。

そのため、ニキビとニキビ跡を同じ治療で一括りにせず、いま残っている変化を分けて優先順位をつけることが重要です。

まずは活動性の炎症を抑える段階かどうかを見ます

新しいニキビが出続けている時期は、赤みや凹みを増やさないためにも、先に炎症を減らす治療を優先することが大切です。

この時期は、外用、内服、ホームケアの見直しが中心になり、機器治療は補助的に考えることがあります。

赤み・色素沈着・凹みは同じ『跡』でも別々に考えます

炎症が落ち着いたあとに残る赤みや色素沈着と、皮膚の構造がへこんでいる瘢痕では、向く治療が異なります。

赤みや皮脂、肌質まで見たい場面ではアドバテックス、肌全体の再構築や浅い凹凸ではポテンツァ、局所の強い凹みではトライフィルプロやTCAクロス、サブシジョンを組み合わせて考えることがあります。

機械治療だけでなくホームケアの見直しも治療方針に含めます

ニキビ治療では、ご自宅のスキンケアや洗顔、保湿が合っていないと、治療後に再燃しやすくなることがあります。

そのため診療では、施術の選択だけでなく、新しい炎症を増やしにくい生活背景とホームケアの設計も一緒に確認しています。

費用の目安

  • アドバテックス 589nm + 1319nm 全顔 1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000
  • ポテンツァ 赤ら顔・にきび・毛穴治療 全顔 1回 ¥55,000 / 3回 ¥156,750
  • ポテンツァ 瘢痕治療・薬剤導入 全顔 1回 ¥66,000 / 3回 ¥188,100
  • TCAクロス 20箇所まで ¥22,000
  • サブシジョン 2×2cm ¥33,000

炎症を抑える治療と瘢痕治療のどこから始めるか、薬剤追加や局所治療をどこまで組み合わせるかで費用は変わります。

リスク・副作用・注意点

  • アドバテックスでは、一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。
  • ポテンツァでは、痛み、点状出血、赤み、腫れ、ざらつき、角質の脱落がみられることがあります。
  • サブシジョンや局所治療では、赤み、腫れ、内出血、圧痛、色素沈着、感染などが起こることがあります。

治療を組み合わせる場合は反応が数日強く出ることもあるため、紫外線と乾燥への配慮を含めて診察時の説明をご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. J Am Acad Dermatol. 2024

    Guidelines of care for the management of acne vulgaris.

    2024年のAADガイドラインで、外用、内服、機器治療前の基本治療の位置づけを整理しています。

  2. PubMed PMID: 36253244

    Adult acne versus adolescent acne: a narrative review with a focus on epidemiology to treatment.

    大人ニキビの特徴と治療の考え方を整理したレビューです。

  3. Am J Clin Dermatol. 2018

    Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.

    萎縮性にきび瘢痕の型別治療を整理した系統的レビューです。

  4. Dermatol Surg. 2021

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.

    RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方をまとめたレビューです。

よくあるご質問

Q. ニキビがまだ出ている時期でもニキビ跡治療はできますか?

可能なことはありますが、活動性の炎症が強い場合は、まず炎症を減らす治療やホームケアの調整を優先した方が跡を増やしにくいことがあります。

Q. アドバテックスとポテンツァはどう使い分けますか?

赤みや皮脂、肌質まで見たい場面ではアドバテックス、浅い凹凸や肌全体の再構築を見たい場面ではポテンツァが候補になります。実際には炎症の残り方や瘢痕の型で判断します。

Q. ホームケアも相談できますか?

できます。外用、洗顔、保湿、刺激の出やすさは治療継続に関わるため、機器治療だけでなくホームケアも治療方針の一部として確認しています。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。