複合治療症例輪郭ヒアルロン酸

ヒアルロン酸5ccとボトックスで輪郭と表情を一緒に整える考え方

ヒアルロン酸は支えや輪郭の設計、ボトックスは筋肉の張りや表情のクセの調整と、役割が異なる治療です。ヒアルロン酸5ccとボトックスを組み合わせた2週間後の症例をもとに、当院の考え方を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2024年9月20日
公開日
2024年9月20日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 輪郭の支えと筋肉の張りは、別の役割として考えます
  4. 2週間後は、ヒアルロン酸とボトックスの役割差が見え始める時期です
  5. 全顔治療では、どこか一つを強く変えすぎないことが自然さにつながります
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、『顔全体を整えたい』というご相談でも、すべてを一つの治療名でまとめて説明することは多くありません。

元記事のように、こめかみ、頬、目の下、あごの支えはヒアルロン酸、エラや細かな表情じわはボトックスと、役割を分けた方が自然に整理しやすいことがあります。

診察では、どの部位が支え不足で、どの部位が筋肉の引っ張りで見えているかを分けて確認しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

ヒアルロン酸フィラーは、こめかみや頬、あごのように輪郭や支持を整えたい部位で使われることがあります。

一方、ボトックスは筋肉の動きや緊張を一時的にゆるめることで、エラの張りや表情じわ、口元の動きのバランス調整に使われます。

そのため、全顔治療では『支えを足す治療』と『動きを調整する治療』を混同せず、役割ごとに組み合わせることが大切です。

輪郭の支えと筋肉の張りは、別の役割として考えます

元記事では、ヒアルロン酸でこめかみ、頬、目の下、あごを整え、ボトックスでエラや表情筋の影響を調整した組み合わせが示されています。

実際の診療でも、輪郭の凹凸や影を整える治療と、筋肉の張りや細かな表情じわを調整する治療は、同じ『若返り』でも役割が異なります。

2週間後は、ヒアルロン酸とボトックスの役割差が見え始める時期です

ヒアルロン酸は直後から輪郭や支えの変化が見えやすい一方、ボトックスは数日から2週間ほどで筋肉の変化が出やすくなります。

そのため、今回のような2週間後の比較では、上顔面から下顔面までのバランスがどうまとまり始めたかを確認しやすくなります。

全顔治療では、どこか一つを強く変えすぎないことが自然さにつながります

こめかみや頬だけを整えても、下顔面の張りが強いままだと輪郭はまとまりにくいことがあります。

逆にボトックスだけで筋肉の張りを減らしても、支え不足が残るとやつれ感が強く見えることがあります。組み合わせでは役割分担が大切です。

費用の目安

  • ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
  • 5cc使用時の目安 ¥385,000
  • ボトックス・ビスタ 表情ジワ 1部位 ¥33,000 / 2部位 ¥55,000 / 3部位 ¥75,000 / 4部位 ¥88,000
  • ボトックス・ビスタ エラ・首 ¥55,000

元記事では、ヒアルロン酸5本とボトックス8部位の組み合わせが示されています。実際の総額は注入部位数、製剤、追加調整の有無で個別に変わります。

リスク・副作用・注意点

  • ヒアルロン酸では、腫れ、内出血、左右差、凹凸感、まれな血流障害に注意が必要です。
  • ボトックスでは、赤み、違和感、効きすぎによる表情の変化、眉やまぶたの重さ、咬む疲れが一時的に出ることがあります。
  • 複合治療では、どちらか一方を優先しすぎるとアンバランスになるため、支えと筋肉の役割を分けて段階的に調整することが大切です。

当院では、こめかみ、頬、あごの支えと、エラや表情筋の動きは別の問題として扱い、同じ顔の中で役割を分けて説明しています。

References

根拠文献・専門情報

  1. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.

    一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。

  2. Aesthetic Plast Surg. 2019

    Facial Contouring by Using Dermal Fillers and Botulinum Toxin A: A Practical Approach.

    輪郭形成におけるフィラーの役割と設計の実際をまとめたレビューです。

  3. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    A Review on the Combined Use of Soft Tissue Filler, Suspension Threads, and Botulinum Toxin for Facial Rejuvenation.

    ボツリヌストキシンとフィラーを組み合わせる設計を整理したレビューです。

  4. J Cosmet Dermatol. 2022

    Efficacy of botulinum toxin in masseter muscle hypertrophy for lower face contouring.

    下顔面輪郭に対する咬筋ボツリヌストキシン治療の有効性を整理したレビューです。

よくあるご質問

Q. ヒアルロン酸とボトックスを一緒に考えるのはどんなときですか?

輪郭の支え不足と、筋肉の張りや表情のクセが同時に印象へ関わっているときに、役割を分けて組み合わせる考え方があります。

Q. 2週間後で仕上がりを判断してよいですか?

一つの目安にはなります。ボトックスの効果が見え始める時期ですが、部位によってはさらに落ち着きを待って評価することもあります。

Q. 複合治療で注意することはありますか?

ヒアルロン酸とボトックスそれぞれの腫れや違和感、左右差に加え、どちらか一方をやりすぎるとアンバランスになることがあります。部位ごとの役割を分けて調整することが大切です。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。