頬・目の下・あご・こめかみにヒアルロン酸5ccで全顔の余白感を整える考え方
クマの凹みや顔の余白感は、目の下だけでなく、頬の支えやあごの終点、こめかみのつながりまで含めて見ると整理しやすいことがあります。ヒアルロン酸5ccを使った症例をもとに、当院の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2024年8月24日
- 公開日
- 2024年8月24日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。




Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、クマのご相談でも、目の下の真下だけを治療対象として切り出すことは多くありません。
元記事のように、頬、目の下、あご、こめかみを一緒に見ると、クマの影だけでなく顔の余白感や輪郭の終点まで整理しやすくなります。
診察では、どの部位に支えを足すと影がやわらぎ、どの部位に足すと輪郭がまとまるかを分けて説明しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
目の下のクマや疲れた印象は、涙袋下の凹みだけでなく、中顔面の支持不足やこめかみから頬への平坦さが関わることがあります。
また、顔の余白感やフェイスラインの見え方は、あご先の終点や頬の位置が変わるだけでも印象が動くことがあります。
そのため、全顔のヒアルロン酸では『どこを埋めるか』より、『どこに支えを戻すと影と輪郭が自然につながるか』を考えることが大切です。
クマの影と顔の余白感は、同じ全顔設計の中で動くことがあります
元記事では、目の下の凹みがやわらいだことに加えて、あごの形やフェイスラインが整い、顔の余白が減った印象が示されています。
実際の診療でも、クマと輪郭は別々の悩みに見えても、頬の支えやあごの終点を整えることで同時に印象が変わることがあります。
5ccは、目の下だけでなく頬・あご・こめかみに役割を分けた配分です
目の下の影だけを埋めようとすると、かえって重たさや不自然さが目立つことがあります。
今回のような5cc症例では、頬で支えを作り、あごで輪郭の終点を整え、こめかみで上顔面とのつながりを補うといった役割分担が重要になります。
施術直後の写真は、注射痕や麻酔の影響を分けて見ます
元記事にもある通り、施術直後は穿刺部位の白さや注射痕が見えることがあります。
そのため、直後写真では完成形を断定するのではなく、どの方向へ支えが変わったか、影がどう動いたかを中心に評価することが大切です。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 5cc使用時の目安 ¥385,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
今回のような全顔設計では、目の下だけでなく頬、あご、こめかみへの配分で必要本数が決まります。総額はどこまで整えるかで個別に変わります。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、左右差、凹凸感がみられることがあります。
- 施術直後は穿刺部位の赤みや注射痕、麻酔の影響による一時的な白っぽさが見えることがあります。
- 目の下やこめかみを含む全顔治療では、むくみやチンダル現象、まれな血流障害など重い合併症にも注意が必要です。
当院では、目の下の影だけを埋めるのではなく、頬の支え、あごの終点、こめかみの曲線まで含めて全顔でバランスを確認しています。
References
根拠文献・専門情報
-
Infraorbital Dark Circles: A Review of the Pathogenesis, Evaluation and Treatment.
目の下のクマの原因分類、評価、治療法を整理したレビューです。
-
Infraorbital Hollow Rejuvenation: Considerations, Complications, and Treatment Options.
涙袋下の凹みやクマに対する評価、合併症、治療選択をまとめたレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
-
The Application and Efficacy of Hyaluronic Acid Fillers for Chin Augmentation.
顎形成におけるヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. クマ治療で、目の下以外に頬やあごまで見るのはなぜですか?
目の下の影は、中顔面の支えや輪郭の終点の影響も受けるためです。全顔で見ると自然に整理しやすいことがあります。
Q. ヒアルロン酸5ccは多いですか?
一律ではありません。複数部位へ役割を分けて配分する場合は、一部位へ過量に入れるのとは意味が異なります。必要量は顔立ちや目的で変わります。
Q. 施術直後の写真で気をつけることはありますか?
注射痕や麻酔の影響による白っぽさ、軽い腫れが見えることがあります。直後は完成形ではなく、支えの方向性を見る時期として考えることが大切です。
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