DENSITY(デンシティ)とは|モノポーラ・バイポーラRFの特徴と注意点
DENSITY(デンシティ)は、6.78MHzのモノポーラRFとバイポーラRFを1ショットの中で順に届ける治療です。深い層の引き締めと表層寄りのハリ・小じわを同時に設計し、インピーダンス測定と5段階冷却を組み合わせます。
Medical Information
この記事について
- 執筆医・監修医
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年8月9日
- 公開日
- 2024年3月9日
- 実質更新日
- 2026年8月9日






Contents
目次
6.78MHzのRFで、直後の収縮とその後の再構築を狙う
DENSITYは6.78MHzのRF(高周波)を用い、画像では400W未満の出力と、モノポーラRF・バイポーラRFを組み合わせる「モノバイ技術」を紹介しています。現行のメーカー仕様は最大400Wで、1ショットの中でモノポーラRFの後にバイポーラRFを順次伝達する設計です。
加熱直後にはコラーゲンと線維組織の収縮が起こり、その後は熱刺激に対する修復過程を通じてコラーゲンの再構築が進みます。画像が示す「即時的効果」と「持続的効果」は、この一次反応と二次反応を分けて説明したものです。
深く広く届けるモノポーラと、表層寄りへ届けるバイポーラ
モノポーラRFは電極から対極板へ電流を流し、深く広い範囲を加熱します。画像では、修復過程に伴うコラーゲン・エラスチンの変化から肌のハリとツヤを狙い、変化の目安を4〜6か月としています。
バイポーラRFはチップ内の電極間へ電流を流し、表層に近い範囲を加熱します。コラーゲンと線維組織の収縮による弾力、小じわ、引き締まりを狙い、画像では施術直後から1か月以内の変化を示しています。深いゆるみと表面の細かな変化が重なる部位へ、二つの経路を一続きのショットで届けます。
二つの方式を分けて設計する理由として、モノポーラは広い電流経路で深部を、バイポーラは電極間の表層寄りを加熱し、出力と電極配置が熱の届き方を左右するとの報告がありました(参考文献2)。
モノバイ技術を、28日後の組織変化から見る
画像はモノポーラ単独と二段階のRFを比べ、28日後にコラーゲン生成が約30%、エラスチン生成が約19%、線維密度が約17%上昇したと示しています。これは顔の引き上がり率ではなく、モノポーラとバイポーラを順に届ける設計を説明する組織指標です。
当院では、深部をモノポーラで加熱した後に、表層寄りへバイポーラを重ねます。頬の厚い部位、口周り、薄い目周りを分け、皮膚の厚みと脂肪量に合わせて照射範囲と熱量を調整します。
モノポーラ後にバイポーラを重ねる理由として、6.78MHzのDENSITYでは、28日後のコラーゲン密度がモノポーラ単独で1.8倍、モノポーラ・バイポーラで2.4倍となり、エラスチン発現もモノポーラ・バイポーラで最も高かったとの報告がありました(参考文献3)。
毎ショットのインピーダンスを次の照射へ反映する
皮膚の厚み、水分量、脂肪量が変わると、RFに対する抵抗値も変わります。DENSITYはRFを伝達した後、毎ショットのインピーダンスを測定し、その値をシステムへ返して次のエネルギー伝達を調整します。
診療では、頬、口周り、下顎縁、目周りを分け、部位ごとに表示される抵抗値と皮膚温、赤み、熱感を確認しながら照射を進めます。
5段階のガス冷却を、1ショットの前・途中・後に入れる
冷却は5段階で調整できます。画像の1ショットは、PRE COOL、TUNING PULSE、モノポーラRF 4パルス、バイポーラRF、POST COOLの順で、モノポーラのパルス間にも冷却を挟む構成です。
照射前に表皮を冷やし、モノポーラで深部へ熱を入れる間も冷却し、バイポーラ後にもう一度冷却します。頬骨上や目周りなど熱さを感じやすい部位では、冷却レベル、出力、重ね方を別々に調整します。
たるみ・口周り・ハリ・毛穴・目周りを、同じ写真条件で追う
画像が挙げる対象は、たるみやしわ、口周りのもたつき、肌のハリ・ツヤ、毛穴、目周りのたるみです。正面では口角外側と下顎縁、斜位では頬から口周りへ続く影、目周りでは上眼瞼・下眼瞼の細かなゆるみを記録します。
施術後は、直後の収縮、1か月前後の表層変化、さらに数か月かけて現れるハリを同じ照明・距離・表情の写真で比べます。全顔の照射時間は30〜40分程度が目安で、口周り、下顎縁、目周りを部位ごとに再評価して追加範囲を決めます。
ハリ、毛穴、しわをそれぞれ記録して経過を見る根拠として、RF治療では、肌質の改善が71〜100%、引き締まりの改善が52.9〜100%、患者満足が82〜100%だったとの報告がありました(参考文献1)。
Clinical View
診療で確認するポイント
- 最初に正面・斜位・横顔を撮影し、頬と口周りの皮膚の厚み、下顎縁のゆるみ、脂肪量、目周りの薄さを触診します。
- 照射範囲を頬・口周り・下顎縁・目周りへ分け、チップ、出力、冷却レベルを決め、毎ショットのインピーダンスと皮膚温を見ながら重ね方を調整します。
- 直後、1か月前後、その後の経過写真を同じ条件で比べ、早い収縮と数か月かけて現れるハリを分けて、次回の範囲と時期を決めます。
Comparison
治療選択の比較
| 治療・対応 | 向く状態 | 向かない/慎重な状態 | 回数の目安 | ダウンタイム | 費用(税込) | 承認状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デンシティ | 診察で主因と治療層が一致し、期待できる変化と限界を理解できる状態 | 活動性炎症・感染、強い日焼け、妊娠等で安全条件を満たさない場合 | 施術内容と反応により1回または複数回 | 施術により赤み・腫れ・内出血・痂皮など | ウルトラセル(医療HIFU) オーダーメイドハイフ 全顔+首コース 医師施術 ¥128,000 | 製品・機器と使用目的により異なるため、販売名・承認番号・承認範囲をPMDAで照合 |
| 標準的な外用・内服治療 | 面皰・炎症性皮疹が主体 | 瘢痕だけが残る状態 | 数週〜数か月 | 刺激・乾燥など | 保険診療は処方内容により異なる | 薬剤ごとに承認適応・用法を確認 |
| 治療を急がず経過観察 | 診断が未確定、症状が軽い、生活要因の調整を先に評価できる状態 | 急速な悪化、出血・潰瘍、感染、視機能障害など早期評価が必要な状態 | 必要時に再診 | なし | 診察料・検査料は診療区分により異なる | 医薬品・医療機器を使用しない場合は該当なし |
費用の目安
- ウルトラセル(医療HIFU) オーダーメイドハイフ 全顔+首コース 医師施術 ¥128,000
- デンシティ 目周り ¥33,000 / 全顔(250ショット) ¥99,000
- ポテンツァ ダイヤモンドチップ ほうれい線・フェイスライン 1回 ¥38,000 / 全顔 1回 ¥48,400
どの層を主に整えたいか、照射範囲、回数、組み合わせによって費用は変わります。診察では脂肪量や肌の弾力低下も含めてご案内します。
リスク・副作用・注意点
- HIFUでは、ヒリつき、熱感、赤み、腫れが出ることがあり、通常2から3日ほどで軽減することがあります。
- デンシティでは、部位により痛みや熱感を伴うことがあり、赤みは3日程度、腫れは2日程度で落ち着くことがあります。
- ポテンツァでは、痛み、出血斑、赤み、腫れが出ることがあり、角質が数日後に自然に脱落することがあります。
- 国内承認・適応: 製品・機器と使用目的により異なるため、販売名・承認番号・承認範囲をPMDAで照合
熱エネルギーを用いる治療では、乾燥、熱感、まれな熱傷リスクなどにも注意が必要です。治療後の保湿や紫外線対策、経過観察の説明もご確認ください。
Doctor Review
執筆・監修
執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
References
参考にした一次情報・ガイドライン
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Radiofrequency-Based Treatments for Facial Rejuvenation: A Systematic Review of Efficacy, Safety, and Patient-Centered Outcomes
研究デザイン: 2015〜2025年の非侵襲的RFによる顔・首の若返りを対象にした15研究のシステマティックレビュー。無作為化比較試験1件、前向きコホート3件、症例集積11件を含む / 対象: 計1,230人。女性1,048人、男性137人、性別不明45人。モノポーラ7研究、バイポーラ4研究、フラクショナル2研究、マルチポーラ2研究 / 結果: 肌質改善は4研究で71〜100%、引き締まり改善は2研究で52.9〜100%、患者満足は13研究で82〜100%だった。紅斑17.6〜100%、浮腫5.3〜26.5%で、収載研究では重篤な合併症は報告されなかった。 / 限界: 機器、方式、設定、評価尺度、追跡期間が不均一で、メタ解析を行えず、ダウンタイムは全研究で十分に報告されていない。DENSITY固有の効果量を示さず、多くが対照のない症例集積である。著者にはJeisys Medical Inc.所属者および同社との講演・研究関係があり、論文のオープンアクセス費用は同社が負担した。
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The Landscape of Radiofrequency Technology for Skin Rejuvenation
研究デザイン: PubMedとWeb of Scienceでモノポーラ、バイポーラ、マルチポーラRFの機序・分類・臨床研究を検索して比較したシステマティック・ナラティブレビュー / 対象: 複数方式・複数機器の基礎研究と臨床研究を横断しており、単一の総対象人数は設定されていない / 結果: 収載文献ではモノポーラの到達は最大20mm、バイポーラは電極間距離に左右される1〜4mmの範囲と報告された。RF加熱はコラーゲン収縮とその後の新生・再構築へつながるとされた。 / 限界: 機器、周波数、出力、電極配置、評価方法が不均一で、到達深度は個々のDENSITY設定を実測した値ではない。方式間の直接比較メタ解析でもなく、DENSITYのモノバイ順次照射が他機器より優れることを示さない。著者は利益相反なしと申告している。
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Epidermal and Dermal Regeneration Through Sequential Monopolar and Bipolar Radiofrequency: Evidence From an Aging Mouse Model
研究デザイン: 4か月齢・12か月齢の雄マウスを6群各3匹、計18匹へ無作為に分け、6.78MHzのDENSITYでモノポーラ単独とモノポーラ・バイポーラを比較した動物実験。照射1日後と28日後に組織を評価 / 対象: 雄マウス18匹。背部4cm2へ麻酔下で63.4J/cm2を1回照射 / 結果: 28日後のコラーゲン密度はモノポーラ単独群で1.8倍、モノポーラ・バイポーラ群で2.4倍となり、エラスチン発現はモノポーラ・バイポーラ群で最も高かった。両RF群で水分量、弾力、表皮厚も増加した。 / 限界: 各群3匹のマウス背部皮膚を用いた組織研究で、人の顔の引き締まり、痛み、持続期間、最適な出力を示さない。Jeisys Medical Inc.が研究を支援して機器を提供し、著者1人は同社コンサルタント、もう1人は同社従業員である。
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医療広告ガイドライン
自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。
よくあるご質問
Q. モノポーラRFとバイポーラRFは何が違いますか?
モノポーラRFは対極板へ電流を流して深く広い範囲を加熱し、バイポーラRFはチップ内の電極間を流して表層寄りを加熱します。DENSITYは1ショットの中でモノポーラRFの後にバイポーラRFを順に届けます。
Q. 施術中はどのように冷却し、痛みはどの程度ですか?
PRE COOL、モノポーラRFの各パルス間、POST COOLに冷却を入れ、5段階から部位に合う強さを選びます。冷却中も深部の熱さや刺激を感じることがあるため、皮膚温と反応を見て出力と重ね方を調整します。
Q. 効果はいつ分かり、何回受ければよいですか?
画像ではバイポーラによる変化を直後〜1か月、モノポーラによる変化を4〜6か月の目安として示しています。当院ではまず1回の施術後を同じ条件の写真で追い、口周り、下顎縁、目周りに残る所見から追加時期を決めます。
Q. DENSITYの費用はいくらですか?
2026年8月8日確認の当院料金表では、目周り33,000円、全顔250ショット99,000円です。いずれも税込の自由診療です。
Q. 主な副作用と国内の承認状況を教えてください。
主な副作用は赤み、腫れ、熱感、痛み、むくみで、まれに熱傷、水疱、色素沈着、知覚変化が起こります。DENSITYは日本国内未承認で、当院医師がJeisys Medical Inc.から個人輸入しています。国内に同一性能の承認医療機器はなく、未承認機器による治療は医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。
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