眉間のアイスピック型・小型ボックスカー型ニキビ跡をTCAクロスで治療した症例
眉間に残った深く小さなニキビ跡へTCAクロスを行った症例です。赤みやかさぶたを伴う治療経過と、アイスピック型・小型ボックスカー型へ局所治療を選ぶ考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2023年12月21日
- 公開日
- 2023年12月21日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、ニキビ跡の凹みをアイスピック型、ボックスカー型、ローリング型に分け、深さと癒着の有無を見て処置を選びます。
この症例は眉間の深く小さな凹みへTCAクロスを局所的に行った経過です。赤みが落ち着いてから凹みの変化を評価しました。
同じ部位に複数の瘢痕型が混在する場合は、TCAクロスだけでなくRFマイクロニードリングやサブシジョンなどを組み合わせることがあります。
General Medical Information
一般的な医学情報
TCAクロスは、高濃度のトリクロロ酢酸を瘢痕の内側へ局所的に塗布し、組織の再構築を促す方法です。
研究ではアイスピック型や一部の小型ボックスカー型が対象とされますが、濃度が高いほど有害反応も強くなる可能性があります。
広いローリング型や強い癒着がある凹みでは、TCAクロス単独より別の処置が適することがあります。
眉間の深く小さな凹みへ局所的に治療しました
眉間は表情や光の向きで影が目立ちやすく、小さな凹みでも気になることがあります。
症例では瘢痕の内側に限って薬剤を塗布し、赤みが落ち着いた後に変化を確認しました。
アイスピック型・小型ボックスカー型で候補になります
深く細い凹みや、縁が比較的はっきりした小さな凹みで検討します。
広い凹みや皮下の癒着が主体の場合は、別の治療を優先することがあります。
赤み・かさぶた・色素変化を見ながら経過を追います
治療後はかさぶたを無理にはがさず、紫外線と摩擦を避けます。
赤みや色素沈着の期間には個人差があり、次の治療は十分に回復してから判断します。
費用の目安
- TCAクロス 20箇所まで ¥22,000
瘢痕の型、深さ、個数により、他の局所治療や顔全体の治療を組み合わせることがあります。
リスク・副作用・注意点
- 施術部位に痛み、赤み、腫れ、白い反応、かさぶたが生じることがあります。
- 炎症後色素沈着や色素脱失、感染、瘢痕の拡大・悪化が生じる可能性があります。
- 赤みや色素変化が落ち着くまでの期間には個人差があり、紫外線対策と摩擦回避が必要です。
元記事の赤みが1〜3か月続くという記載は目安として扱い、期間を保証しません。
References
根拠文献・専門情報
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A systematic review of treatments for acne scarring. Part 1: Non-energy-based techniques.
TCAクロスを含む非エネルギー治療の有効性と限界を整理した系統的レビューです。
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Chemical reconstruction of skin scars (CROSS) method for atrophic scars: A comprehensive review.
萎縮性瘢痕に対するCROSS法の適応、手技、注意点をまとめたレビューです。
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Comparing the Use of 80% Trichloroacetic Acid and 50% Trichloroacetic Acid for the Treatment of Ice Pick Acne Scars.
アイスピック型瘢痕に対するTCA濃度別の反応と有害事象を比較した臨床試験です。
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Comparative Study of the Use of Trichloroacetic Acid and Phenolic Acid in the Treatment of Atrophic-Type Acne Scars.
アイスピック型・ボックスカー型瘢痕に対するCROSS法を比較した臨床試験です。
よくあるご質問
Q. TCAクロスはどのニキビ跡にも使えますか?
一律ではありません。アイスピック型や小型ボックスカー型で候補になり、広いローリング型などでは別治療を検討します。
Q. 治療後の赤みはどのくらい続きますか?
個人差があります。赤み、かさぶた、色素沈着が続く場合があり、期間を一律には保証できません。
Q. 1回で凹みはなくなりますか?
保証できません。瘢痕の深さと反応を見て、複数回または他の治療との組み合わせを検討します。
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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。