ローリングスカーとボックスカーで考えるにきび跡治療
にきび跡では、赤みだけでなく、ローリングスカーやボックスカーが混ざっていることがあります。瘢痕の型ごとに治療をどう分けて考えるかを整理します。
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この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2023年8月26日
- 公開日
- 2023年8月26日
- 更新日
- 2026年7月9日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
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当院・医師の見解
当院では、にきび跡をひとまとめにせず、赤みが主体か、凹凸が主体か、その凹みがローリング型なのかボックスカー型なのかを分けて確認しています。
ローリングスカーでは癒着をほどく処置が候補になりやすく、ボックスカーでは局所注入や瘢痕内の空間づくりを組み合わせて考えることがあります。
また、赤みや活動性のにきびがまだ残っている時期は、瘢痕治療だけを急がず、炎症とスキンケアの調整を先に行うことも少なくありません。
General Medical Information
一般的な医学情報
にきび跡は、炎症後の赤みや色素沈着のような色調変化と、萎縮性瘢痕のような構造変化に大きく分けて考えます。
萎縮性瘢痕は、アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型に分けて整理されることが多く、瘢痕の型ごとに向く治療が変わります。
サブシジョンやRFマイクロニードリング、局所注入、コラーゲン増生を目的とした薬剤は、それぞれ狙う層や役割が異なるため、組み合わせて考えることが一般的です。
赤みだけでなく瘢痕の型を分けて考えます
にきび跡と一言でいっても、赤み、色素沈着、凹凸はそれぞれ見方も治療も異なります。
特に凹凸がある場合は、どの型の瘢痕が中心かを見ないと、治療の手応えが出にくくなります。
ローリングスカーとボックスカーでは狙う層が変わります
ローリングスカーでは皮下の癒着をほどく処置が候補になり、ボックスカーでは瘢痕の縁や内部の状態を見ながら局所注入や再構築を組み合わせることがあります。
同じにきび跡でも、面で広く整えたいのか、局所の硬い凹みを狙いたいのかで、ポテンツァ、サブシジョン、局所注入の役割が変わります。
赤みと活動性ニキビも同時に整理します
にきびがまだ出続けている時期は、新しい炎症と赤みが重なってしまうため、瘢痕治療だけを進めても不十分なことがあります。
そのため診察では、施術の選択だけでなく、外用、洗顔、保湿、摩擦、炎症の残り方も確認し、土台づくりを同時に行います。
費用の目安
- サブシジョン 2×2cm ¥33,000
- ジュベルック注射 ニキビ跡・瘢痕 1か所 ¥11,000
- 薬剤(ジュベルック) 1cc ¥33,000 / 3cc ¥55,000
- ポテンツァ 瘢痕治療・薬剤導入 全顔 1回 ¥66,000 / 3回 ¥188,100
必要な組み合わせは、瘢痕の型、範囲、薬剤量、活動性ニキビの有無で変わります。実際の提案内容は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- サブシジョンや局所注入では、赤み、腫れ、内出血、圧痛、色素沈着、感染などが起こることがあります。
- ポテンツァでは、痛み、点状出血、一時的な赤みや腫れ、乾燥、かさぶたがみられることがあります。
- 複数治療を組み合わせる場合は、施術間隔や前後のスキンケア調整も大切です。
瘢痕の型や治療範囲でダウンタイムは変わります。実際の適応や注意点は診察時の説明もご確認ください。
References
根拠文献・専門情報
-
Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.
萎縮性にきび瘢痕に対するレーザー、RF、サブシジョンなどの位置づけを整理した系統的レビューです。
-
Subcision: Indications, adverse reactions, and pearls.
サブシジョンの適応、注意点、有害事象を整理したレビューです。
-
Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.
RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方をまとめたレビューです。
-
Intradermal Injection of Poly-d, l-Lactic Acid Using Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars: An Open-Label Prospective Trial.
PDLLAをRFマイクロニードリングと組み合わせて用いたにきび瘢痕治療の前向き試験です。
よくあるご質問
Q. ローリングスカーとボックスカーは同じ治療ですか?
同じではありません。癒着の強さや凹みの形が異なるため、サブシジョン、局所注入、RFマイクロニードリングなどの役割が変わります。
Q. 赤みが残っている時期でも瘢痕治療はできますか?
可能なことはありますが、活動性のにきびや刺激の強いスキンケアが残っている場合は、まず炎症を落ち着かせることを優先するケースがあります。
Q. ジュベルックや局所注入はどのような凹みに使いますか?
局所の凹みや瘢痕内の空間づくりを考えたい場面で候補になることがあります。実際には瘢痕の型、深さ、範囲を診察で確認して決めます。
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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。