ヒアルロン酸症例ヒアルロン酸

ヒアルロン酸10ccでTFTを行うとき、全顔のバランスを考える

TFTでは、おでこ、目周り、唇、あご、ほうれい線を別々に足すのではなく、フェイスラインやチークラインまで含めた全顔のつながりを見ることが大切です。ヒアルロン酸10ccの症例をもとに、当院の考え方を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2023年7月1日
公開日
2023年7月1日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. パーツ単体より、フェイスラインとチークラインのつながりを見ます
  4. 10ccは量ではなく、役割を分けて全顔へ配分した結果です
  5. 全顔治療でも、一度に作り込みすぎず自然さを優先します
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、TFTを『本数が多いヒアルロン酸治療』としてではなく、全顔のつながりを整える設計として考えています。

元記事でも示されているように、おでこ、目周り、唇、あごはそれぞれ別のパーツですが、実際に印象をまとめているのはフェイスラインやチークラインの連続性です。

診察では、気になる一部位をそのまま埋めるのではなく、どこに支えを足すと顔全体が自然にまとまるかを優先して説明しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

ヒアルロン酸フィラーは、単一部位のしわや凹みを補うだけでなく、顔全体のボリュームバランスや光の当たり方を整える目的でも使われます。

全顔治療では、上顔面、中顔面、下顔面を別々に考えるのではなく、骨格支持と軟部組織の連続性を見ながら配分する方が自然なことがあります。

そのため、本数の多さだけで治療を評価するのではなく、どの部位にどんな役割を持たせたかで結果を考えることが大切です。

パーツ単体より、フェイスラインとチークラインのつながりを見ます

元記事では、おでこ、唇、涙袋、あご、ほうれい線、クマと複数の部位が挙がっていますが、同時にそれらをつなぐフェイスラインやチークラインの重要性も示されています。

実際の診療でも、各パーツを別々に強調するより、輪郭の線がどうつながるかを見た方が、全顔のまとまりを説明しやすくなります。

10ccは量ではなく、役割を分けて全顔へ配分した結果です

10ccという数字だけを見ると多く感じても、複数部位へ分けて役割を持たせる場合は、一部位に過量を入れる設計とは意味が異なります。

今回のような全顔設計では、上顔面の丸み、中顔面の支え、口元や下顔面の終点をそれぞれ整理した結果として本数が決まることがあります。

全顔治療でも、一度に作り込みすぎず自然さを優先します

パーツ単位で満たそうとすると、写真では変化が大きく見えても、実際には重たい印象になることがあります。

当院では、全顔治療でも一つ一つを強く作り込むのではなく、線のつながりが自然に見えるところで止めることを重視しています。

費用の目安

  • ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
  • カテラン針使用料 ¥11,000

元記事ではボリューマ9cc、ボルベラ1ccを使った全顔設計が示されています。総額は配分する部位、本数、追加調整の有無で個別に変わります。

リスク・副作用・注意点

  • 腫れ、内出血、左右差、触れたときの違和感が一時的にみられることがあります。
  • 目周り、口元、あごなど複数部位を扱うため、血流障害や遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
  • 一部位だけを優先して入れすぎると、顔全体では重たく見えることがあるため、全顔での配分確認が大切です。

当院では、部位ごとに役割を分けながら少しずつ調整し、一つのパーツだけが浮かない全顔バランスを重視しています。

References

根拠文献・専門情報

  1. Aesthet Surg J. 2021

    The Facial Aging Process From the "Inside Out".

    顔面老化を深部構造から整理し、注入治療の優先順位を考えるためのレビューです。

  2. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.

    各層の加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。

  3. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.

    一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。

  4. J Drugs Dermatol. 2015

    Voluma: A Systematic Review of Clinical Experience.

    VYC-20L製剤の有効性、安全性、経過を整理したシステマティックレビューです。

よくあるご質問

Q. ヒアルロン酸10ccというと多すぎませんか?

一律には言えません。全顔で複数部位へ役割を分けて配分する場合は、一部位へ大量に入れるのとは意味が異なります。実際の必要量は骨格や痩せ方で変わります。

Q. TFTは気になる部位を全部一度に埋める治療ですか?

そうではありません。気になる部位を並べるだけでなく、フェイスラインやチークラインまで含めて全体が自然につながるかを見ながら設計する考え方です。

Q. 全顔のヒアルロン酸で注意することはありますか?

腫れや内出血、左右差のほか、まれに血流障害など重い合併症にも注意が必要です。複数部位を扱うほど、一部位だけを優先しすぎないことが大切です。

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