ヒアルロン酸症例たるみヒアルロン酸

ヒアルロン酸8ccで輪郭と顔全体の印象を整える考え方

複数部位のヒアルロン酸治療では、気になるパーツを順番に足すより、顔全体の重心として設計した方が自然なことがあります。ヒアルロン酸8ccで全顔の印象を整えた症例をもとに、当院の考え方を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2021年11月28日
公開日
2021年11月28日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 多本数の症例ほど、部位ごとの役割分担が重要です
  4. 本数が増えても、入れた感じを強く出す必要はありません
  5. どこから整えるかで、最終のまとまり方が変わります
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、多本数のヒアルロン酸治療を『たくさん入れる治療』としてではなく、顔全体の重心と輪郭バランスを整える治療として見ています。

おでこ、こめかみ、頬、ほうれい線、顎、唇のように複数部位が関わる症例では、どこを主役にすると全体がまとまるかを先に決めることが重要です。

診察では、正面の左右差だけでなく、斜めや横顔でどのラインがつながると自然かも確認しながら設計しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

顔面の加齢変化では、上顔面、中顔面、下顔面で支持低下やボリューム不足の出方が異なり、複数部位が同時に印象へ影響することがあります。

ヒアルロン酸フィラーは、凹みの補正、輪郭形成、支持の再建といった役割を部位ごとに分けて使い分けることができます。

一方で、同じ総量でも部位配分によって仕上がりが大きく変わるため、多本数症例ほど量より設計の考え方が重要になります。

多本数の症例ほど、部位ごとの役割分担が重要です

元記事では、おでこ、こめかみ、頬、ほうれい線、顎、涙袋、唇まで含めて設計したことが示されています。

このような症例では、1か所ずつ気になる部位へ足すより、『上顔面の丸み』『中顔面の支持』『下顔面の輪郭』『口元の華やかさ』のどれを担当させるかを分けた方が自然なことがあります。

本数が増えても、入れた感じを強く出す必要はありません

多本数だからといって、全体を大きく変えることが目的になるわけではありません。

今回のように骨格感や角ばった印象をなだらかにしたい場合は、必要な部位へ支えを分散させることで、全体の印象をやわらげる設計が向くことがあります。

どこから整えるかで、最終のまとまり方が変わります

同じ8ccでも、上顔面から整えるのか、頬や顎から整えるのかで仕上がりの見え方は変わります。

当院では、各部位を独立させず、全顔の重心がどう整うかを見ながら順番と配分を決めています。

費用の目安

  • ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
  • 前額施術料 ¥22,000
  • 涙袋・唇施術料 ¥11,000

今回の症例では、ボリューマ6cc、ボルベラ1cc、ボラックス1ccを使用しています。部位ごとの役割や必要本数で総額は変わるため、全顔設計の提案内容は診察時にご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • 内出血、一時的な腫れや痛み、アレルギー、遅発性反応がみられることがあります。
  • 部位ごとにむくみやすさや、なじむまでの時間差が出ることがあります。
  • まれに血流障害による皮膚障害や視力視野障害など、重い合併症に注意が必要です。

複数部位を同時に整える症例では、総量より、各部位にどの役割を持たせるかと安全性を優先した段階的な設計が重要です。

References

根拠文献・専門情報

  1. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.

    一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。

  2. Aesthetic Plast Surg. 2019

    Facial Contouring by Using Dermal Fillers and Botulinum Toxin A: A Practical Approach.

    輪郭形成におけるフィラーの役割と設計の実際をまとめたレビューです。

  3. Aesthetic Plast Surg. 2023

    The Application and Efficacy of Hyaluronic Acid Fillers for Chin Augmentation.

    顎形成におけるヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を整理したレビューです。

  4. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2021

    Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.

    中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。

よくあるご質問

Q. ヒアルロン酸を多本数使うと不自然になりますか?

一律ではありません。部位ごとの役割を分けて設計すると、多本数でも『入れた感じ』を強く出さずに全体の印象を整えられることがあります。

Q. 全顔のヒアルロン酸は、一度に全部整えますか?

症例によります。複数部位を一度に整えることもありますが、どこを主役にするかや安全性を見ながら、優先順位をつけて進めることがあります。

Q. 多部位のヒアルロン酸で注意することはありますか?

内出血や腫れ、左右差、むくみなどが出ることがあり、まれに血流障害など重い合併症にも注意が必要です。複数部位ほど、安全性と自然なバランスを優先した設計が大切です。

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