ヒアルロン酸4ccで頬・フェイスライン・唇をメンテナンスするときの考え方
ヒアルロン酸治療は、一度整えた後も同じ場所へ同じ量を足すとは限りません。前回施術から約1年後に、頬、フェイスライン、唇の減り方を見直して4ccで整えた症例をもとに、当院の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年9月13日
- 公開日
- 2022年9月13日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、ヒアルロン酸のメンテナンスを、前回の延長ではなく『今どこが減って見えるかを見直す治療』として考えています。
頬、フェイスライン、唇は別々の部位に見えても、疲れた印象や元気のなさとしてつながって見えることがあります。
診察では、前回どこを整えたかにとらわれすぎず、現在の影の出方と輪郭の重心を見ながら再設計しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
ヒアルロン酸の持続は部位、製剤、代謝、動きの多さで差があり、減り方は一律ではありません。
全顔アプローチでは、頬、中顔面、フェイスライン、唇を別々に見るより、顔全体のバランスとして見直した方が自然なことがあります。
とくに唇や口元の支えは、人中の見え方や下顔面の印象にも影響するため、メンテナンス時にも配分の見直しが重要です。
メンテナンスでは、前回と同じ場所へ足すのではなく減り方を見直します
元記事でも、前回から約1年経って『また疲れた顔になってきた』という変化が主題になっています。
当院では、前回どこに入れたかだけでなく、今どこが減って見えるかを見直してから必要な部位を決めています。
頬・フェイスライン・唇は、疲れた印象としてつながって見えることがあります
頬がやせて見える、フェイスラインがぼやける、唇の支えが減る、といった変化は別々に起こるようでいて、下顔面全体の印象としてつながっています。
そのため、どこか一か所だけでなく、全体の重心を見ながら配分を決める方が自然に整いやすくなります。
4ccでも、配分次第で元気な印象へ戻しやすくなります
同じ4ccでも、頬を主役にするのか、フェイスラインを支えるのか、唇や口元の印象を整えるのかで見え方は変わります。
当院では、疲れた印象をどこが作っているかを確認し、必要な部位へ役割を分けてメンテナンスを行うことがあります。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
メンテナンスでは、頬、フェイスライン、唇のどこを主役に見直すかで必要本数が変わります。総額は前回からの減り方と目標デザインで個別に決まります。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、痛み、左右差、触れたときの違和感が出ることがあります。
- 唇では腫れ方に個人差があり、フェイスラインでは血流障害や遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
- 前回と同じ場所へ機械的に足すと不自然に見えることがあるため、減り方を見直して設計することが重要です。
当院では、メンテナンスを『足りない場所を足し直す治療』として考え、前回と同じ配分を前提にしないようにしています。
References
根拠文献・専門情報
-
Long-term MRI Follow-up of Hyaluronic Acid Dermal Filler.
MRIでヒアルロン酸の残存を長期評価した報告で、部位ごとの残り方の違いを示した論文です。
-
Voluma: A Systematic Review of Clinical Experience.
VYC-20L製剤の有効性、安全性、経過を整理したシステマティックレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
-
The Role of Toxins and Fillers in Optimizing Perioral Rejuvenation.
口周りの若返りでボトックスとフィラーをどう組み合わせるかを整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸のメンテナンスは、前回と同じ場所に追加しますか?
一律ではありません。実際には、今どこが減って見えるかを見直して、必要な部位へ配分を変えることがあります。
Q. 唇もメンテナンスに含めた方がよいことはありますか?
あります。唇や口元の支え方は、人中や下顔面の印象にも影響するため、頬やフェイスラインと一緒に見た方が自然なことがあります。
Q. ヒアルロン酸の経過で注意することはありますか?
減り方には個人差があり、腫れや内出血のほか、まれに遅発性反応などにも注意が必要です。前回と同じ量を前提にせず、現時点のバランスで見直すことが大切です。
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