二重切開1か月後の経過と眼瞼下垂手術との違い
二重切開の1か月後は、早期の強い腫れが落ち着き、ラインの安定や目の開けやすさを見直しやすくなる時期です。切開法と保険診療の眼瞼下垂手術の違いも含めて、当院の見方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年9月5日
- 公開日
- 2022年9月5日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、二重切開1か月後の経過を、かなり落ち着いてきた時期として評価しつつも、完全に最終固定した状態とまでは考えずに見ています。
元記事のように、目が開きやすくなった感覚や細かいしわの減り方も、二重ラインだけでなく上まぶたの重さがどう変わったかを見る手がかりになります。
また、同じ上まぶたの手術でも、切開法と眼瞼下垂手術は主目的が異なるため、見た目の改善と機能面の改善を分けて説明することを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
上眼瞼の切開手術では、1か月前後で大きな腫れが落ち着き、ラインや左右差の傾向を見やすくなりますが、瘢痕の成熟はさらに時間をかけて進みます。
余剰皮膚や厚みが減ることで、まぶたの重さが軽く感じられたり、額の代償が減って細かいしわが目立ちにくくなったりすることがあります。
一方で、眼瞼下垂手術は視野や開けにくさなど機能面の改善が主目的であり、切開法とは適応と保険適用の考え方が異なります。
1か月後は、腫れのピークを越えたあとの見え方を評価します
元記事では、術後2から3日目を100パーセントとすると、1週間後が30パーセント、1か月後が10パーセントまで腫れが落ち着くと説明されています。
1か月後は、直後や5日目より落ち着いた比較がしやすくなる時期ですが、まだ瘢痕の変化は続くため、ここで見える傾向を丁寧に評価する段階と考えます。
皮膚の重さが減ると、開けやすさや細かいしわの見え方が変わることがあります
少し余剰皮膚を取ることで、目が開きやすく感じたり、額や上まぶたまわりの細かいしわが目立ちにくくなったりすることがあります。
ただし、それが見た目の調整だけで説明できるのか、機能面の評価まで必要なのかは別なので、診察では両方を分けて考えます。
切開法と眼瞼下垂手術は、主目的と保険適用が異なります
切開法は、一重を二重にしたい、ラインが崩れた、まぶたが腫れぼったく見えるといった見た目の改善が主な目的です。
一方で、眼瞼下垂手術は、瞳にまぶたが重なって視野が狭い、まぶたが開けづらいといった機能面の改善を主目的として考えます。
費用の目安
- 切開法(両目) ¥275,000
- ROOF切除(オプション) ¥110,000
- 眼瞼下垂として保険診療になる場合は費用体系が異なります。
見た目の調整を目的にした自費手術と、眼瞼下垂としての保険診療では費用体系が異なります。実際の適応は診察でご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 1か月後でも軽い腫れ、左右差、傷あとの赤みが残ることがあります。
- 乾燥感、閉じにくさ、ラインの左右差が生じることがあります。
- 見た目の悩みと開けにくさの原因が別の場合は、追加評価が必要になることがあります。
1か月後は比較しやすい時期ですが、完全固定の時期とは限りません。機能面の症状も含めて診察で確認します。
References
根拠文献・専門情報
-
Technical Pearls and Outcomes of Upper Blepharoplasty with or without Ptosis Repair.
上眼瞼形成と眼瞼下垂修正の併用場面、術後成績を整理した報告です。
-
Asian Upper Blepharoplasty: A Comprehensive Approach.
アジア人の上眼瞼形成で、ライン設計、厚み、左右差をどう考えるかを整理したレビューです。
-
Upper Eyelid Blepharoplasty: Evaluation, Treatment, and Complication Minimization.
上眼瞼形成の術前評価と合併症を減らす考え方をまとめたレビューです。
-
The Causes and Management of Asymmetrical Double Eyelids.
二重の左右差が生じる背景と、術後評価の考え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. 1か月後でもまだ変化することはありますか?
あります。大きな腫れは落ち着きやすい時期ですが、瘢痕や硬さの変化はその後もしばらく続くため、1か月後は経過の傾向を見やすい時期として評価します。
Q. 切開法と眼瞼下垂手術は同じですか?
同じではありません。切開法は見た目のラインや厚みの調整が中心で、眼瞼下垂手術は視野や開けにくさなど機能面の改善が主目的です。
Q. 目の開けやすさや細かいしわも変わることがありますか?
余剰皮膚や重さが減ることで、開けやすさや細かいしわの見え方が変わることがあります。ただし、機能面の評価が必要かどうかは診察で分けて考えます。
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