二重切開直後の経過で見ていること
二重切開の術直後は、完成形の幅を判断する時期ではなく、なぜ腫れて見えるか、どの処置が初期経過に影響しているかを分けて考えることが大切です。埋没法が繰り返し外れた症例をもとに、直後経過の見方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年8月5日
- 公開日
- 2022年8月5日
- 更新日
- 2026年7月9日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、二重切開直後の写真を完成像として見るのではなく、どの処置を行った結果として腫れが出ているかを説明するための経過情報として扱っています。
今回のように、埋没法が繰り返し外れた症例では、埋没糸の抜去に加えて、ラインが不安定になる原因になっていた厚い瞼板前組織を処理することがあります。
そのため、術直後は幅の評価を急ぐより、腫れの理由と今後どのくらいの期間で落ち着くかを先に共有することを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
上眼瞼の切開手術では、術直後は組織のむくみや炎症反応でラインが広く見えたり、左右差が強く見えたりすることがあります。
既往の埋没糸抜去や癒着処理を伴う場合は、通常の二重切開より初期腫脹が目立つことがあります。
そのため、術直後の見た目だけで幅や仕上がりを判断せず、数日から数週間の経過でどう変わるかを見ていくことが大切です。
術直後は、腫れの理由がはっきりあることがあります
元記事の症例では、繰り返し外れた埋没糸を抜去しながら、分厚い瞼板前組織を処理しています。そのため、術直後は通常より腫れが強く見えやすい背景があります。
術直後の幅や左右差だけを見ると不安になりやすい時期ですが、まずはどの処置が初期腫脹に影響しているかを整理して見ることが大切です。
埋没法が繰り返し外れたあとに、切開法を選ぶことがあります
埋没法で作ったラインが何度も外れる場合は、糸だけの固定では支えきれない厚みや癒着が背景にあることがあります。
そのような場合、切開法でラインの安定をはかりつつ、厚みや既存の癒着を調整することが選択肢になることがあります。
直後の写真だけで、最終的な幅や形を判断しません
切開法のメリットとして、分厚さが出にくいことや長期安定が期待しやすいことがありますが、術直後の写真だけではまだ完成の印象は決まりません。
当院では、直後は『何が起きている時期か』を説明し、5日後、1か月後と時系列で見ながら最終的な落ち着きを評価していきます。
費用の目安
- 切開法(両目) ¥275,000
- ROOF切除(オプション) ¥110,000
埋没糸抜去の有無や処理範囲で提案内容は変わります。必要なオプションや保険診療の適応は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 術直後は腫れ、内出血、左右差、傷あとが目立ちやすい時期があります。
- ラインが広く見えたり不安定に見えたりすることがあります。
- 乾燥感、閉じにくさ、一時的なしびれ感が出ることがあります。
直後の見え方だけで判断せず、角膜保護と経過観察を含めて診察で確認します。
References
根拠文献・専門情報
-
Technical Pearls and Outcomes of Upper Blepharoplasty with or without Ptosis Repair.
上眼瞼形成の設計、術後成績、眼瞼下垂修正を併用する場面を整理した報告です。
-
Asian Upper Blepharoplasty: A Comprehensive Approach.
アジア人の上眼瞼形成で、ライン設計、厚み、既往手術の影響をどう考えるかを整理したレビューです。
-
Upper Eyelid Blepharoplasty: Evaluation, Treatment, and Complication Minimization.
上眼瞼形成の術前評価と合併症を減らす考え方をまとめたレビューです。
-
The Causes and Management of Asymmetrical Double Eyelids.
二重の左右差が生じる背景と、術後早期に注意したい見え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. 術直後に腫れが強く見えるのはなぜですか?
切開による炎症反応に加えて、埋没糸抜去や厚い組織の処理を伴うと、通常より腫れが目立つことがあります。直後は完成形ではなく、初期反応の時期として見ます。
Q. 埋没法が何度も取れたら切開法を考えることがありますか?
あります。ラインが何度も外れる背景に厚みや癒着が関わっている場合は、切開法で安定化を考えることがあります。実際の適応は診察で判断します。
Q. 術直後に幅が広く見えても大丈夫ですか?
術直後はむくみで広く見えたり左右差が強く見えたりすることがあります。直後だけで結論を出さず、数日から数週間の経過を見ながら評価することが大切です。
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