ヒアルロン酸でおでこ・頬・顎のバランスをどう整えるか
ヒアルロン酸は、少ないダウンタイムで変化を出しやすい一方、量を先に決めるより、おでこ・頬・顎のバランスで部位を設計することが大切です。当院で重視している見方と一般的な医学情報、参考文献を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年7月24日
- 公開日
- 2022年7月24日
- 更新日
- 2026年7月8日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、ヒアルロン酸を『気になる部位へ順番に足す治療』としてではなく、顔全体の重心と輪郭バランスを整える治療として見ています。
おでこだけ、頬だけ、顎だけでも変化は出ますが、上顔面・中顔面・下顔面のつながりまで見た方が、やりすぎ感の少ない自然な変化になりやすいことがあります。
特に、おでこの丸みを整えたい方でも、頬や顎の支えが弱いままだと正面と斜めで印象差が残るため、どこを補うと全体がまとまるかを診察で決めています。
General Medical Information
一般的な医学情報
ヒアルロン酸フィラーは、ボリューム補充、輪郭形成、加齢変化に伴う支持低下の補正などに使われ、近年は『一部位ごと』ではなく顔全体で設計する考え方が広く共有されています。
同じヒアルロン酸でも、部位ごとに求められる硬さや支持性が異なるため、おでこ、頬、顎では製剤や層、量の考え方が変わります。
中顔面や下顔面の支え方が変わると、正面の印象だけでなく、斜めから見た輪郭や重心の見え方も変わるため、量そのものより『どこに何を担わせるか』が重要になります。
1か所だけではなく、おでこ・頬・顎の重心で見ます
おでこの凹凸が気になっていても、頬や顎の支えとのバランスまで整えた方が、顔全体がまとまって見えることがあります。
そのため、今回のような症例では『4ccだから多い・少ない』よりも、上顔面から下顔面までの重心をどこで整えるかを先に考えることが大切です。
量は先に固定せず、部位ごとの役割で決めます
同じ1ccでも、おでこに入れるのか、頬の支えに使うのか、顎のラインを整えるのかで役割は変わります。
当院でも、診察では『何cc入れるか』を先に目標にせず、どの部位にどれだけ支えを持たせると自然かを見ながら調整しています。
正面だけでなく、斜めからの輪郭まで確認します
ヒアルロン酸治療では、正面の印象だけでなく、斜めから見たときの額の丸み、頬の高さ、顎先からフェイスラインへのつながりも大切です。
写真でも、正面と左右斜めで見え方が変わるため、複数方向で確認しながら設計した方が、少ないダウンタイムでも自然な変化につながりやすくなります。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- カテラン針使用料 ¥11,000 / 前額施術料 ¥22,000 / 涙袋・唇施術料 ¥11,000
必要本数や注入部位で総額は変わります。今回のように複数部位を整える場合も、量を先に固定せず顔全体のバランスを見て診察で決めています。
リスク・副作用・注意点
- 痛み、腫れ、内出血が出ることがあります。
- 部位によっては、1〜2か月ほど注入部にしこり感を覚えることがあります。
- まれにアレルギーや血流障害など重い合併症に注意が必要です。
施術当日は飲酒、運動、長時間の入浴を控え、痛みや腫れ、皮膚色の変化が強まる場合はご相談ください。
References
根拠文献・専門情報
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
ヒアルロン酸を一部位だけでなく顔全体のバランスで設計する考え方を整理したレビューです。
-
Facial Contouring by Using Dermal Fillers and Botulinum Toxin A: A Practical Approach.
輪郭形成におけるフィラーの役割と設計の実際をまとめたレビューです。
-
The Application and Efficacy of Hyaluronic Acid Fillers for Chin Augmentation.
顎形成におけるヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸は一部位ずつ別々に考えますか?
一部位だけで整うこともありますが、おでこ・頬・顎はつながって見えるため、顔全体の重心と輪郭バランスで考えた方が自然なことがあります。
Q. 4ccは多い治療ですか?
数字だけでは判断できません。どの部位にどの程度の支えが必要かで必要量は変わるため、総量よりも設計の中身で考えることが大切です。
Q. ダウンタイムや注意点はありますか?
内出血や腫れが出ることがあり、部位によっては1〜2か月ほどしこり感を覚えることがあります。当日は飲酒、運動、長時間の入浴を控え、痛みや腫れ、皮膚色の変化が強い場合はご相談ください。
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