こめかみ・おでこをヒアルロン酸2ccで整える考え方
こめかみやおでこの凹みは、額だけの問題に見えても、上顔面の丸みや光の当たり方全体に影響します。ヒアルロン酸2ccで自然な丸みをめざした症例をもとに、当院の見方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年1月28日
- 公開日
- 2022年1月28日
- 更新日
- 2026年7月9日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、こめかみやおでこのヒアルロン酸治療を、単に凹みを埋める処置ではなく、上顔面の丸みと光の当たり方を整える治療として考えています。
今回のように『自然な丸みがほしい』『入れた感じは避けたい』というご相談では、量を増やすことより、どこに少し支えを足すと不自然さが出にくいかを診察で決めています。
正面だけでなく、斜めから見たときの額のつながりや、こめかみから眉上への移行が滑らかに見えるかも確認しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
上顔面では、骨格の形や加齢に伴うボリューム低下で、こめかみや額に凹みや影が出ることがあります。
ヒアルロン酸フィラーは、局所の凹みを補うだけでなく、光の反射や輪郭のつながりを整える目的でも使われます。
一方で、おでこやこめかみは入れすぎると重たさや不自然さにつながることがあるため、顔全体のバランスを見ながら必要量を判断することが大切です.
2ccでも、上顔面の見え方が変わることがあります
今回の症例では、こめかみとおでこの移行部を中心に2ccで整えています。量の多さより、どこへ支えを置くと額全体の丸みが自然に見えるかがポイントになります。
上顔面は、少しの凹みでも影として目立つことがあるため、必要な場所へ絞って補うだけでも印象がやわらぐことがあります。
目指すのは、入れた感じより自然な丸みです
元記事でも『最近よくある入れた感じを出したくない』という希望が示されており、これは診察でもよくあるご相談です。
当院では、正面の丸みだけでなく、斜めから見たときに不自然な張り出しが出ていないかを確認しながら、自然な丸みで止める設計を重視しています。
量を先に決めるより、丸みの出したい場所を決めます
同じ2ccでも、額中央を主役にするのか、こめかみ側の影をやわらげるのかで見え方は変わります。
そのため診察では、正面・斜め・横顔でどのラインを整えたいかを先に共有し、そのうえで必要量を提案する流れにしています。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 前額施術料 ¥22,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
今回の症例ではボリューマ2ccを使用しています。必要量や使用製剤は凹みの範囲、骨格、希望する丸みで変わるため、実際の提案内容は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 内出血、一時的な腫れや痛み、頭痛がみられることがあります。
- アレルギー、遅発性反応、遅発性結節に注意が必要です。
- まれに血流障害による皮膚障害や視力視野障害など、重い合併症に注意が必要です。
こめかみやおでこは血管走行に注意が必要な部位です。当院では量を増やすことより、自然な丸みと安全性を優先して設計します。
References
根拠文献・専門情報
-
The Facial Aging Process From the "Inside Out".
顔面老化を深部構造から整理し、上顔面を含む注入治療の優先順位を考えるためのレビューです。
-
Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.
各層の加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. こめかみとおでこは一緒に考えた方がよいですか?
はい。上顔面では、こめかみとおでこのつながりで影や丸みの見え方が変わるため、別々より一緒に見た方が自然に整うことがあります。
Q. 2ccだと少ないですか?
一律には言えません。凹みの範囲や希望する丸みで必要量は変わるため、数字だけでなく、どの場所へどれだけ支えを置くかで考えることが大切です。
Q. おでこやこめかみのヒアルロン酸で注意することはありますか?
腫れや内出血、頭痛などが出ることがあり、まれに血流障害など重い合併症に注意が必要です。上顔面は安全性と自然さの両方を見ながら設計することが大切です。
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