唇とほうれい線をヒアルロン酸2ccで整える考え方
唇とほうれい線は別々の悩みに見えても、口元の華やかさや中顔面とのつながりとして考えた方が自然なことがあります。ヒアルロン酸2ccで口元を整えた症例をもとに、当院の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2021年11月21日
- 公開日
- 2021年11月21日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、唇とほうれい線を別々に整えるより、口元全体の華やかさや中顔面とのつながりとして見ることを重視しています。
同じ2ccでも、すべてを唇へ入れるのか、上唇と小鼻横の影へ配分するのかで印象は大きく変わるため、どの変化を主役にするかを診察で共有しています。
診療では、笑ったときの唇の見え方、無表情でのほうれい線の影、正面と斜めのバランスを見ながら設計しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
口元の印象には、唇のボリューム、口角周囲の筋肉の動き、中顔面の支持、鼻翼基部の影など複数の要素が関わります。
ヒアルロン酸フィラーは、唇そのもののボリュームを補うだけでなく、ほうれい線の影や口元の輪郭をなだらかにする目的でも使い分けられます。
一方で、部位ごとに必要な製剤や量が異なるため、気になる線だけを埋めるより、口元全体のバランスで設計する考え方が重要です。
唇とほうれい線は、口元全体のバランスで見た方が自然です
元記事では、上唇のボリュームと小鼻横のほうれい線を同時に整えることで、全体の印象が華やいだことが示されています。
口元はパーツごとの足し算より、唇、ほうれい線、鼻翼基部の影がどうつながるかで見え方が変わるため、まとめて考えた方が自然なことがあります。
2ccの配分で、かわいらしさの出方が変わります
今回の症例では、上唇中心のボリュームと小鼻横の影をそれぞれ補うことで、素朴な印象から華やかな印象へ変化したことが読み取れます。
同じ2ccでも、どこへ配分するかで変化の質は異なるため、『唇を主役にしたいのか』『影をやわらげたいのか』を先に決めることが大切です。
華やかさを出したいときほど、入れすぎを避けます
口元は少しの変化でも印象が大きく変わるため、量を重ねすぎるとかえって不自然さが目立ちやすくなります。
当院では、正面と斜めの見え方、会話時の動きも含めて確認しながら、必要な部位へ少量ずつ調整する設計を重視しています。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 涙袋・唇施術料 ¥11,000
今回の症例では、ボリューマ1ccとボルベラ1ccを使用しています。唇とほうれい線では求められる硬さや必要量が異なるため、部位配分は診察でご案内します。
リスク・副作用・注意点
- 内出血、一時的な腫れや痛みがみられることがあります。
- 唇では左右差や一時的なむくみ、ほうれい線周囲ではなじむまでの凹凸感が出ることがあります。
- まれにアレルギー、遅発性反応、血流障害などの重い合併症に注意が必要です。
口元はよく動くため、同じ2ccでも唇とほうれい線のどちらへどれだけ配分するかで見え方が変わります。
References
根拠文献・専門情報
-
The Facial Aging Process From the "Inside Out".
顔面老化を深部構造から整理し、注入治療の優先順位を考えるためのレビューです。
-
Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.
各層の加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。
-
The Role of Toxins and Fillers in Optimizing Perioral Rejuvenation.
口周りの若返りでボトックスとフィラーをどう組み合わせるかを整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
よくあるご質問
Q. 唇とほうれい線は一緒に治療した方がよいですか?
必ずしも全員ではありませんが、口元の華やかさや中顔面とのつながりを整えたい場合は、まとめて設計した方が自然なことがあります。
Q. 唇のヒアルロン酸とほうれい線のヒアルロン酸は同じ考え方ですか?
同じではありません。唇は動きや柔らかさ、ほうれい線は影や支持の見え方が関わるため、求める製剤や配分が変わります。
Q. 口元のヒアルロン酸で注意することはありますか?
内出血や腫れ、左右差、一時的なむくみが出ることがあり、まれに血流障害など重い合併症にも注意が必要です。口元は動きが多いため、過剰補正を避けた設計が大切です。
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