ポテンツァのダイヤモンドチップとは|針を使わないRFタイトニング
ポテンツァのダイヤモンドチップは、針を刺さず、皮膚表面からモノポーラRFとバイポーラRFを届けるタイトニング治療です。顔や首のゆるみ、ほうれい線周囲のもたつきに用い、皮膚の薄さや脂肪量を見ながら照射範囲を決めます。
Medical Information
この記事について
- 執筆医・監修医
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年8月9日
- 公開日
- 2023年3月17日
- 実質更新日
- 2026年8月9日




Contents
目次
ダイヤモンドチップは針のないRFチップです
ダイヤモンドチップは、ポテンツァに装着する非侵襲型のチップです。電極を皮膚表面へ接触させ、モノポーラRFで深い層へ、バイポーラRFで浅い層へ高周波エネルギーを届け、顔や首の引き締めを狙います。
RFは皮膚の電気抵抗を利用して熱を生じさせます。ダイヤモンドチップでは針孔を作らず、皮膚表面から広がる熱を利用するため、針を使うポテンツァとは施術の目的と熱の届け方が異なります。
ダイヤモンドチップの機器仕様について、製造元は、皮膚表面接触方式でモノポーラRFとバイポーラRFを用い、皮膚の深層と浅層へ高周波エネルギーを届けると明記しています(参考文献3)。
切開や注射をせず、顔と首をタイトニングします
注射や切開を伴わず、皮膚へ針を刺した跡も作らないことがダイヤモンドチップの特徴です。当院では通常、表面麻酔を使わずに行えるため、針の刺激が苦手な方や、HIFUのピリピリした感覚が苦手な方にも選びやすい施術です。
ニードルチップは、微細な針を設定した深さまで刺入し、針先からRFを届けます。ニキビ跡や毛穴、薬剤導入などではニードルチップを使い、皮膚のゆるみやハリを針なしで扱うときはダイヤモンドチップを選びます。
皮膚表面からRFを届ける方式と針先から設定深度へ届ける方式を分ける理由として、モノポーラは深部、バイポーラは局所の浅い層、マイクロニードルRFは針による微小損傷と熱作用を組み合わせるとの報告がありました(参考文献2)。
ほうれい線と柔らかい皮膚は、脂肪量も一緒に見ます
ほうれい線が気になる方、皮膚が柔らかく緩みやすい方、頬がこけやすい方、痛みに弱い方では、ダイヤモンドチップを選択肢にします。ほうれい線や鼻周囲などの曲面にも、チップを皮膚表面へ接触させながら照射できます。
頬がこけやすい方では、前頬やこめかみの容量を保つ範囲と、口横・下頬・フェイスラインで引き締めたい範囲を分けて印を付けます。皮膚の柔らかさだけでなく、脂肪の厚みと骨格の支えを見て、熱を集中させる部位を決めます。
柔らかく緩みやすい皮膚へRFを選ぶ根拠として、RF治療では、肌の引き締まりが52.9〜100%、肌質改善が71〜100%、満足度が82〜100%、平均疼痛が1.94/10との報告がありました(参考文献1)。
HIFUと組み合わせるときは、狙う深さを分けます
HIFUは深部の脂肪層から筋膜、ダイヤモンドチップは皮膚から浅い脂肪層へ用います。深い位置の支持と、表面に近い皮膚のゆるみが重なる場合に、異なる深さを一つの治療計画へ組み込みます。
HIFU後に輪郭の変化は得られていても、口周りの細かなもたつきや皮膚の柔らかさが残るときは、ダイヤモンドチップで浅い層を補います。頬の脂肪が少ない部位まで同じ範囲で重ねず、正面と斜位で必要な層を分けます。
診察から照射後の再評価まで
施術前は、正面・斜位・横顔でほうれい線、口横、フェイスライン、首のゆるみを記録し、皮膚をつまんだときの戻りと皮下脂肪の厚みを確認します。頬がこけやすい方では、熱を加える範囲と容量を保つ範囲を先に分けます。
洗顔後、当院では通常は表面麻酔を使わず、チップを皮膚表面へ接触させて照射します。部位ごとの熱さと赤みを確認しながら顔または首を進め、照射後は保湿と紫外線対策を行います。
赤みやむくみが落ち着いた後に、同じ角度の写真で輪郭と皮膚のゆるみを比べます。定期的に照射する場合は、前回の反応と残っている部位を確認して次の範囲を組み直します。
Clinical View
診療で確認するポイント
- 当院では、ほうれい線・口横・フェイスライン・首を正面と斜位で見て、皮膚のゆるみ、脂肪の厚み、骨格の支えのどこが輪郭へ影響しているかを分けます。
- 頬がこけやすい方は、前頬とこめかみの容量を保ちながら、下頬とフェイスラインを中心に照射範囲を組みます。
- 深い位置の支持低下も重なる場合はHIFU、表面に近い柔らかさやもたつきにはダイヤモンドチップを配分し、同じ条件の写真で各層の変化を追います。
Comparison
治療選択の比較
| 治療・対応 | 向く状態 | 向かない/慎重な状態 | 回数の目安 | ダウンタイム | 費用(税込) | 承認状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ポテンツァ ダイヤモンドチップ | 診察で主因と治療層が一致し、期待できる変化と限界を理解できる状態 | 活動性炎症・感染、強い日焼け、妊娠等で安全条件を満たさない場合 | 施術内容と反応により1回または複数回 | 施術により赤み・腫れ・内出血・痂皮など | ポテンツァ ダイヤモンドチップ ほうれい線・フェイスライン1回 ¥38,000 / 全顔1回 ¥48,400 | 国内未承認。医師の個人輸入等による使用。入手経路・海外承認・救済制度の対象外となる可能性を表示 |
| 標準的な外用・内服/炎症治療 | 活動性ニキビが残る状態 | 陥凹瘢痕だけが残り炎症がない状態 | 数週〜数か月 | 刺激・乾燥など | 保険診療は処方内容により異なる | 国内承認薬でも適応・用法を確認 |
| 治療を急がず経過観察 | 診断が未確定、症状が軽い、生活要因の調整を先に評価できる状態 | 急速な悪化、出血・潰瘍、感染、視機能障害など早期評価が必要な状態 | 必要時に再診 | なし | 診察料・検査料は診療区分により異なる | 医薬品・医療機器を使用しない場合は該当なし |
費用の目安
- ポテンツァ ダイヤモンドチップ ほうれい線・フェイスライン1回 ¥38,000 / 全顔1回 ¥48,400
照射範囲と回数で費用が変わります。
リスク・副作用・注意点
- HIFUでは、ヒリつき、熱感、赤み、腫れが出ることがあり、通常2から3日ほどで軽減することがあります。
- デンシティでは、部位により痛みや熱感を伴うことがあり、赤みは3日程度、腫れは2日程度で落ち着くことがあります。
- ポテンツァでは、痛み、出血斑、赤み、腫れが出ることがあり、角質が数日後に自然に脱落することがあります。
- 国内承認・適応: 国内未承認。医師の個人輸入等による使用。入手経路・海外承認・救済制度の対象外となる可能性を表示
熱エネルギーを用いる治療では、乾燥、熱感、まれな熱傷リスクなどにも注意が必要です。治療後の保湿や紫外線対策、経過観察の説明もご確認ください。
Doctor Review
執筆・監修
執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
References
参考にした一次情報・ガイドライン
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Radiofrequency-Based Treatments for Facial Rejuvenation: A Systematic Review of Efficacy, Safety, and Patient-Centered Outcomes
研究デザイン: 顔の若返りに用いるRF治療15研究のシステマティックレビュー / 対象: 計1,230人。女性1,048人、男性137人、性別未報告45人。モノポーラ7研究、バイポーラ4研究、フラクショナル2研究、マルチポーラ2研究。 / 結果: 肌質改善は4研究で71〜100%、引き締まりは2研究で52.9〜100%、満足度は13研究で82〜100%、平均疼痛は1.94/10だった。 / 限界: 15研究中、無作為化比較試験は1研究のみで、11研究は症例集積だった。ダウンタイムの報告が全体に不足し、機器・評価法が異なる。ダイヤモンドチップ単独の効果を示すレビューではない。
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The Landscape of Radiofrequency Technology for Skin Rejuvenation
研究デザイン: RFによる皮膚若返りを扱ったシステマティックレビュー / 対象: モノポーラ、バイポーラ、マルチポーラ、マイクロニードルRFの臨床研究・基礎研究 / 結果: モノポーラは比較的深部、バイポーラは局所の浅い層、マイクロニードルRFは機械的な微小損傷と熱再構築を組み合わせるという作用の違いが報告された。 / 限界: 機器、出力、施術回数、評価法が研究間で不均一で、各方式や特定機種の優劣を直接比較した統合解析ではない。
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POTENZA|製品仕様とチップ構成
研究デザイン: 製造元による製品仕様 / 対象: 患者を対象とした臨床研究ではない / 結果: ダイヤモンドチップは皮膚表面接触方式で、モノポーラRFとバイポーラRFを深層・浅層へ届ける非侵襲型チップと記載されている。 / 限界: 製造元資料であり、有効性を比較した患者研究ではない。個別の出力、パス数、温度、治療間隔を規定する資料ではない。
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医療広告ガイドライン
自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。
よくあるご質問
Q. ダイヤモンドチップと針を使うポテンツァは何が違いますか?
ダイヤモンドチップは電極を皮膚表面へ接触させ、モノポーラRFとバイポーラRFを届けるタイトニング用チップです。ニードルチップは微細な針を刺入し、設定した深さへRFを届けるため、ニキビ跡、毛穴、薬剤導入など別の目的で用います。
Q. HIFUとダイヤモンドチップは組み合わせられますか?
組み合わせられます。深部の脂肪層から筋膜を狙うHIFUと、皮膚から浅い脂肪層を狙うダイヤモンドチップを、たるみの位置と頬の脂肪量に応じて配分します。
Q. 針を使わないので、痛みやダウンタイムはありませんか?
針を刺す痛みや針跡はありませんが、照射中に熱さや刺激を感じることがあります。照射後は赤み、熱感、腫れ、乾燥が出ることがあり、強い痛み、水疱、長引く赤みがある場合は当院へご連絡ください。
Q. 何回受けますか?費用はいくらですか?
1回ごとに輪郭と皮膚のゆるみを見直し、継続する場合は前回の反応に合わせて次の範囲を決めます。現行料金は、ほうれい線・フェイスライン1回38,000円、全顔1回48,400円です。
Q. ポテンツァは国内で承認された医療機器ですか?
当院で使用するポテンツァは国内未承認の医療機器で、Jeisys Medical Inc.から医師が個人輸入しています。同一性能を有する国内承認機器はなく、未承認機器による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。主なリスクは痛み、赤み、腫れ、乾燥、出血斑、まれな熱傷です。
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