HIFU・デンシティ・ポテンツァの違いと選び方
HIFU、デンシティ、ポテンツァのダイヤモンドチップは、超音波かRFか、主に熱を届ける深さ、脂肪への影響、変化の速さと持続が異なります。脂肪量と皮膚の厚みを先に見て、深い引き上げ、真皮の引き締め、ハリの維持へ役割を分けます。
Medical Information
この記事について
- 執筆医・監修医
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年8月9日
- 公開日
- 2024年4月4日
- 実質更新日
- 2026年8月9日


Contents
目次
痛み・即効性・変化・持続・回復の5軸で比べます
院内の比較表では、HIFUは痛みの少なさが○、即効性・変化の大きさ・持続性・ダウンタイムが◎です。デンシティは痛みの少なさが△、即効性・変化の大きさ・ダウンタイムが◎、持続性が○としています。
ポテンツァのダイヤモンドチップは痛みの少なさとダウンタイムが◎、即効性と変化の大きさが○、持続性が△です。大きさと持続を優先するのか、針を使わず短い間隔でハリを保つのかによって、同じたるみ治療でも選択が変わります。
原理・脂肪・持続・作用部位を同じ軸で確認します
比較表では、HIFUを超音波、脂肪減少は「ややあり」、持続1年、作用部位SMAS、効果は引き上げと脂肪の減少、熱量は高いとしています。デンシティは高密度高周波、脂肪減少は「少ない」、持続半年、作用部位は筋から表皮、効果は引き締め、熱量は高いという比較です。
ポテンツァのダイヤモンドチップは高周波を用い、脂肪を減らすよりも真皮の加熱によってハリを保つ目的で選びます。持続の目安は1〜2か月で、広い皮下脂肪を狙うHIFU、脂肪を保ちながら面で加熱するデンシティとは役割が異なります。
実際の照射設計では、HIFUは焦点式超音波を選択した深さへ、デンシティはモノポーラRFとバイポーラRFを真皮の深い層と浅い層へ、ポテンツァのダイヤモンドチップは皮膚表面に接触してモノポーラRFとバイポーラRFを届けます。画像の比較軸を、現在の各機器のエネルギー方式へ対応させて使います。
機器仕様について、製造元は、HIFUを深度調整可能な焦点式超音波、デンシティをモノポーラRFとバイポーラRF、ポテンツァを侵襲型と非侵襲型のチップを備えるRF機器と明記しています(参考文献3)。
深いゆるみと脂肪の重さにはHIFUを配分します
HIFUは、顔全体の下垂感、下頬や顎下の脂肪による重さ、フェイスラインを引き上げたいときに用います。正面と斜位で脂肪の厚みを確認し、深い位置の支持と脂肪を扱う部位を決めます。
持続の目安は半年〜1年です。減らしたい脂肪と残したい前頬の容量を分け、頬の脂肪が少ない部分では深さと照射範囲を調整します。
深い支持のゆるみへHIFUを選ぶ根拠として、マイクロフォーカス超音波では、90日時点の医師評価で92%に引き締まりまたはしわの改善があり、患者評価は90日で42%、360日で53%、眉毛の挙上量は0.47〜1.7mmとの報告がありました(参考文献1)。
皮膚の弾力低下と面状のゆるみにはデンシティを選びます
デンシティは、皮膚表面の引き締めとコラーゲン再構築を狙うRF治療です。皮膚をつまんだときの戻りが遅い、口横から下頬が面状にゆるむ、脂肪を減らさずに輪郭を締めたいという所見へ用います。
6.78MHzのモノポーラRFで深く広い範囲、バイポーラRFで浅い層へ熱を届けます。頬がこけやすい方や脂肪が少ない方にも候補となり、持続の目安は半年です。
皮膚の弾力低下へRFを選ぶ根拠として、RF治療では、肌の引き締まりが52.9〜100%、肌質改善が71〜100%、満足度が82〜100%との報告がありました(参考文献2)。
細かなゆるみとハリの維持にはポテンツァを組み込みます
この記事で比較しているポテンツァは、針を使わないダイヤモンドチップです。HIFUやデンシティ後に、口周りやフェイスラインの細かなゆるみ、皮膚の柔らかさを定期的に整え、得られたハリを維持する目的で組み込みます。
維持治療は1〜2か月おきが目安です。毛穴やニキビ跡の凹凸、癒着が主な場合は、深度を設定するニードルチップや瘢痕治療を選びます。
機器を決める前に、顔のどこが動いたかを分けます
診察では、正面・斜位・横顔で、前頬の容量、下頬と顎下の脂肪、口横の皮膚のゆるみ、フェイスラインの位置を記録します。皮膚をつまんだときの厚みと戻り、斜光で見える毛穴や瘢痕も別に確認します。
深い支持と脂肪の重さにはHIFU、脂肪を保ちながら真皮を面で引き締めるときはデンシティ、軽いゆるみとハリの維持にはポテンツァのダイヤモンドチップを配分します。複数の層が関わる場合は、変化を写真で確認できる間隔を置いて次の施術を足します。
Clinical View
診療で確認するポイント
- 当院では、前頬の容量、下頬・顎下の脂肪、皮膚の厚みと弾力、フェイスラインの位置を正面・斜位で分け、どこを動かすと輪郭が整うかを先に決めます。
- 脂肪の重さと深い支持にはHIFU、脂肪を保ちながら面状の皮膚を締めるときはデンシティ、口周りの細かなゆるみとハリの維持にはポテンツァのダイヤモンドチップを配分します。
- 毛穴やニキビ跡の凹凸が主訴なら、ニードルRFや瘢痕治療として深さと癒着に合わせた治療計画を立てます。
Comparison
治療選択の比較
| 治療・対応 | 向く状態 | 向かない/慎重な状態 | 回数の目安 | ダウンタイム | 費用(税込) | 承認状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HIFU | 診察で主因と治療層が一致し、期待できる変化と限界を理解できる状態 | 活動性炎症・感染、強い日焼け、妊娠等で安全条件を満たさない場合 | 施術内容と反応により1回または複数回 | 施術により赤み・腫れ・内出血・痂皮など | ウルトラセル(医療HIFU) オーダーメイドハイフ 全顔+首コース 医師施術 ¥128,000 | 国内未承認。医師の個人輸入等による使用。入手経路・海外承認・救済制度の対象外となる可能性を表示 |
| 標準的な外用・内服/炎症治療 | 活動性ニキビが残る状態 | 陥凹瘢痕だけが残り炎症がない状態 | 数週〜数か月 | 刺激・乾燥など | 保険診療は処方内容により異なる | 国内承認薬でも適応・用法を確認 |
| 治療を急がず経過観察 | 診断が未確定、症状が軽い、生活要因の調整を先に評価できる状態 | 急速な悪化、出血・潰瘍、感染、視機能障害など早期評価が必要な状態 | 必要時に再診 | なし | 診察料・検査料は診療区分により異なる | 医薬品・医療機器を使用しない場合は該当なし |
費用の目安
- ウルトラセル(医療HIFU) オーダーメイドハイフ 全顔+首コース 医師施術 ¥128,000
- デンシティ 目周り ¥33,000 / 全顔(250ショット) ¥99,000
- ポテンツァ ダイヤモンドチップ ほうれい線・フェイスライン 1回 ¥38,000 / 全顔 1回 ¥48,400
どの層を主に整えたいか、照射範囲、回数、組み合わせによって費用は変わります。診察では脂肪量や肌の弾力低下も含めてご案内します。
リスク・副作用・注意点
- HIFUでは、ヒリつき、熱感、赤み、腫れが出ることがあり、通常2から3日ほどで軽減することがあります。
- デンシティでは、部位により痛みや熱感を伴うことがあり、赤みは3日程度、腫れは2日程度で落ち着くことがあります。
- ポテンツァでは、痛み、出血斑、赤み、腫れが出ることがあり、角質が数日後に自然に脱落することがあります。
- 国内承認・適応: 国内未承認。医師の個人輸入等による使用。入手経路・海外承認・救済制度の対象外となる可能性を表示
熱エネルギーを用いる治療では、乾燥、熱感、まれな熱傷リスクなどにも注意が必要です。治療後の保湿や紫外線対策、経過観察の説明もご確認ください。
Doctor Review
執筆・監修
執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
References
参考にした一次情報・ガイドライン
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A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening
研究デザイン: 顔の引き締めに用いるマイクロフォーカス超音波16研究のシステマティックレビュー / 対象: 全16研究に女性が含まれ、90日時点の医師評価GAISは337人、患者評価GAISは81人を統合 / 結果: 90日時点の医師評価で92%に引き締まりまたはしわの改善があり、患者評価は90日42%、360日53%、眉毛挙上は0.47〜1.7mmだった。 / 限界: 機器、照射法、エネルギーが研究間で異なり、男性のデータと1年を超える追跡が不足する。重度の皮膚弛緩やBMI30超では反応が低い傾向があり、ウルトラセルZi単独の成績ではない。
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Radiofrequency-Based Treatments for Facial Rejuvenation: A Systematic Review of Efficacy, Safety, and Patient-Centered Outcomes
研究デザイン: 顔の若返りに用いるRF治療15研究のシステマティックレビュー / 対象: 計1,230人。モノポーラ7研究、バイポーラ4研究、フラクショナル2研究、マルチポーラ2研究 / 結果: 肌質改善は4研究で71〜100%、引き締まりは2研究で52.9〜100%、満足度は13研究で82〜100%だった。疼痛1.94/10は収載された一研究の値で、15研究全体の統合平均ではない。 / 限界: 15研究中、無作為化比較試験は1研究のみで、ダウンタイム報告が不足し、機器・設定・評価法が異なる。デンシティまたはポテンツァのダイヤモンドチップ単独の効果を示す研究ではない。
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Jeisys Medical|製品情報:HIFU・DENSITY・POTENZA
研究デザイン: 製造元による機器仕様 / 対象: 患者を対象とした臨床研究ではない / 結果: HIFUはドット・リニアと深度調整を備え、デンシティはモノポーラ・バイポーラRF、ポテンツァは侵襲型・非侵襲型RFチップを備えると記載されている。 / 限界: 製造元資料であり、3機器の効果、痛み、持続、優劣を直接比較する患者研究ではない。
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医療広告ガイドライン
自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。
よくあるご質問
Q. HIFU・デンシティ・ポテンツァは、どの所見で選びますか?
下頬・顎下の脂肪と深いゆるみにはHIFU、脂肪を保ちながら皮膚の弾力と面状のゆるみを整えるときはデンシティ、口周りの細かなゆるみとハリの維持にはポテンツァのダイヤモンドチップを用います。
Q. 痛みとダウンタイムはどう違いますか?
比較表では痛みの少なさをHIFU○、デンシティ△、ポテンツァ◎、ダウンタイムは3施術とも◎としています。実際には、HIFUではピリピリ感や圧痛、デンシティとポテンツァでは熱さを感じることがあり、いずれも一時的な赤みや腫れが出る場合があります。
Q. 効果の持続と施術間隔の目安はどのくらいですか?
HIFUは半年〜1年、デンシティは半年を持続の目安とし、ポテンツァのダイヤモンドチップは1〜2か月おきに維持治療を行います。次回は、同じ条件の写真で残るゆるみと前回の皮膚反応を見て決めます。
Q. 毛穴やニキビ跡にもダイヤモンドチップを使いますか?
ダイヤモンドチップは針を使わないタイトニング用チップです。毛穴、ニキビ跡の凹凸、瘢痕の癒着を治療するときは、深度を設定するニードルチップ、サブシジョン、局所治療などから所見に合う方法を選びます。
Q. 現在の料金と主なリスク、承認状況を教えてください。
現行料金は、ウルトラセルZiのオーダーメイドHIFU全顔+首128,000円、デンシティ全顔250ショット99,000円、ポテンツァ・ダイヤモンドチップ全顔48,400円です。HIFUでは痛み、赤み、腫れ、しびれ、まれに熱傷や神経症状、デンシティとポテンツァでは熱感、痛み、赤み、腫れ、まれに熱傷や水疱などが起こることがあります。当院で使用する3機器は国内未承認で、Jeisys Medical Inc.から医師が個人輸入しており、未承認機器による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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