症例紹介切開法の料金

二重切開術後12日の腫れと傷あとを確認する症例

二重切開の術前・術直後・術後12日を、開瞼・閉瞼・視線移動で追った症例です。12日目に腫れが落ち着き、切開線が目立ちにくくなった経過と、この時期に確認する左右差・創部・開閉眼・視機能を解説します。

Medical Information

この記事について

監修日
2026年8月9日
公開日
2022年5月22日
実質更新日
2026年8月9日

Contents

目次

  1. 開閉眼と視線移動で、術後12日の二重線を確認します
  2. 正面の開瞼比較では、腫れと二重幅を分けて見ます
  3. 閉瞼写真では、切開線の赤みと連続性を確認します
  4. 術前・術直後・術後12日を並べると、腫れが引く過程が分かります
  5. 術後12日の通常診察と、予定を待たず確認する症状を分けます
  6. 二重切開法の現行料金と、その後の評価時期
  7. 診療で確認するポイント
  8. 治療選択の比較
  9. 費用の目安
  10. リスク・副作用・注意点
  11. 関連記事
  12. 関連施術・関連症状のご案内
  13. 執筆・監修
  14. 参考にした一次情報・ガイドライン
  15. よくあるご質問

開閉眼と視線移動で、術後12日の二重線を確認します

動画は上段の術前と下段の術後12日を並べ、開瞼、閉瞼、視線移動、瞬目を連続して比較しています。術後12日は、目を開けたときに二重線が形成され、視線を動かしたときも線の位置を確認できます。

閉瞼時には切開線の色と左右差、開閉時にはまぶたの動きと閉じ方を見ます。形だけでなく乾燥感や異物感も同じ時期に確認します。

開閉眼とともに乾燥感を確認する理由として、上眼瞼手術後は1か月と6か月でドライアイ症状と角結膜染色が増え、涙液層破壊時間が短くなったとの報告がありました(参考文献2)。

正面の開瞼比較では、腫れと二重幅を分けて見ます

正面写真は上段が術前、下段が術後12日です。術後12日には術直後の強い腫れが落ち着き、二重線が左右とも確認できます。本人もこの時点の変化を喜ばれていました。

開瞼時は、二重線の高さだけでなく、内側から外側までの連続、左右差、まつ毛の向き、まぶたの開き方を同じ視線で照合します。12日目に残る軽いむくみで幅が変わるため、この時点の幅を最終値とはせず経過を追います。

閉瞼写真では、切開線の赤みと連続性を確認します

閉瞼写真も上段が術前、下段が術後12日です。術後12日の切開線は淡い赤みとして残り、左右で色の濃さが異なります。目を閉じた状態で線の内側・中央・外側を追うと、開瞼写真だけでは分かりにくい傷あとの位置を確認できます。

診察では色に加え、切開線の盛り上がり、硬さ、圧痛、熱感、滲出液、創の開きがないかを触診と視診で確認します。切開線は時間をかけて成熟するため、赤みと硬さの変化を同じ条件で記録します。

切開線と二重線を長く追う理由として、小切開による二重形成では初週の腫れは自然軽快し、傷あとが目立たなくなるまで1年を要し、満足度は92%、左右差は4.6%、多重線は1.6%、線の移動は1.9%との報告がありました(参考文献1)。

術前・術直後・術後12日を並べると、腫れが引く過程が分かります

3段の写真は、上から術前、術直後、術後12日です。術直後は切開線の縫合と紫色のデザイン線、赤み、腫れが見えます。術後12日には縫合糸とデザイン線がなく、腫れが減って二重線とまつ毛側の輪郭が見やすくなっています。

術後経過は、術直後から12日目までの変化量で見ます。片側だけ腫れが増える、二重線の位置が急に変わる、閉じにくさが強くなるといった逆方向の変化がないかを、開瞼・閉瞼の両方で追います。

術後12日の通常診察と、予定を待たず確認する症状を分けます

術後12日の診察では、腫れと内出血が減っている方向か、切開線の発赤・熱感・痛み・滲出液が増えていないか、左右の開瞼と閉瞼、乾燥感や異物感を確認します。写真上で傷が目立ちにくくなっていても、触診と症状の確認を組み合わせます。

急に強くなる眼窩の痛み、片側だけ急速に増える腫れ、眼球突出、視力・視野の変化、複視、止まりにくい出血は、通常の腫れや傷あとの経過とは分け、予定を待たず評価します。

急な眼窩痛と視機能変化を緊急対応へ分ける理由として、眼窩内出血は約0.055%、永久的な視力喪失を伴うものは約0.0045%で、多くは術後3時間以内でしたが数日後にも起こり得るとの報告がありました(参考文献3)。

二重切開法の現行料金と、その後の評価時期

現在の総合料金表では、切開法は両目275,000円(税込)です。美容目的の二重切開は自由診療です。術後診察や処置を料金に含む範囲は、手術前に見積もりとともに確認します。

術後12日は腫れと傷あとが落ち着き始めた経過点です。その後も二重線、左右差、閉瞼、乾燥感、切開線の赤みと硬さを追い、時間を置いて仕上がりを評価します。

Clinical View

診療で確認するポイント

  • 術前に開瞼・閉瞼・視線移動を記録し、希望する二重線と左右のまぶたの動きを照合します。
  • 術後12日は、開瞼時の二重線と閉瞼時の切開線を同じ順で確認し、腫れが減っている方向かを見ます。
  • 創部は赤み、硬さ、圧痛、熱感、滲出液、開きの有無を確認し、乾燥感・異物感・閉じにくさも聞き取ります。
  • 切開線と二重幅はさらに変化するため、12日目の写真を基準の一つとして、その後の左右差と傷あとを追います。

Comparison

治療選択の比較

治療・対応 向く状態 向かない/慎重な状態 回数の目安 ダウンタイム 費用(税込) 承認状況
二重切開法 二重線を切開で形成し、術後の線と傷あとを長期に追う計画が合う状態 希望する二重線が定まっていない状態、活動性感染、視機能障害の原因評価を先に要する状態 通常1回。術直後、術後12日前後、その後の経過で評価 腫れ、内出血、赤み、左右差、切開線の硬さが時間とともに変化 切開法(両目)275,000円(税込) 美容目的の手術手技で自由診療。使用薬剤・器具は個別確認
術後12日前後の通常診察 腫れ・内出血・切開線の赤みが日ごとに減り、視力・視野変化がない状態 赤み・熱感・痛み・腫れが増える、滲出液、創の開き、見え方の変化がある状態 指定日に開瞼・閉瞼・創部を確認。症状があれば前倒し 診察自体のダウンタイムはない 術後診察・処置は手術契約と実施内容により異なる 経過観察は医薬品・医療機器の承認対象ではない
緊急の眼窩・視機能評価 急な眼窩痛、急速な片側腫脹、眼球突出、視力・視野変化、複視、止まりにくい出血 通常の腫れと自己判断して受診を遅らせること 症状出現時に直ちに評価 診断と処置内容により異なる 診察・検査・処置内容により異なる 血腫、感染、眼窩内出血などを診断し必要な処置を行う

費用の目安

  • 現行料金:切開法(両目)275,000円(税込)
  • 術後診察・追加処置:手術契約と実施内容により異なる

2026年8月9日に現行総合料金表を確認しました。美容目的の二重切開は自由診療です。

リスク・副作用・注意点

  • 痛み、赤み、腫れ、内出血、血腫、感染、創離開、傷あと、左右差、二重線の移動・消失・多重線
  • 過矯正・低矯正、希望幅との差、まぶたの開閉しにくさ、閉瞼不全、ドライアイ、異物感
  • まれに眼窩内出血、眼球突出、複視、視力・視野障害など、緊急処置を要する合併症
  • 国内承認・適応: 二重切開は手術手技です。美容目的は自由診療です。手術で使用する麻酔薬、止血薬、縫合材料、医療機器は、販売名と承認された使用目的を個別に確認して説明します。

急に強くなる眼窩の痛み、片側だけ急速に増える腫れ、眼球突出、視力・視野の変化、複視、止まりにくい出血がある場合は直ちにご連絡ください。

Doctor Review

執筆・監修

執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)

References

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. Hu X, Ma H, Xue Z, et al. Plast Surg (Oakv). 2016;24(2):80-82. doi:10.4172/plastic-surgery.1000957. PMID:27441189; PMCID:PMC4942240.

    A Modified Mini-incisional Technique for Double-eyelid Blepharoplasty

    研究デザイン: 単施設で4か所小切開法を行った対照群のない症例集積。前向き・後ろ向きの記載は抄録で明確でない。 / 対象: 16〜34歳の372人を3〜12か月、平均9か月追跡。明らかな皮膚余剰がある人は適応外とされた。 / 結果: 342人(92%)が満足。左右差17人(4.6%)、多重線6人(1.6%)、線移動7人(1.9%)で、これらは6か月後に修正された。初週の腫れは自然軽快し、刺入部の傷あとは1年で目立たなくなった。 / 限界: 小切開法の結果で、全切開法、皮膚切除、眼窩脂肪・ROOF処理、眼瞼下垂手術の回復や合併症率を示さない。対照群と標準化された患者報告尺度がなく、本症例の傷あとが消える時期を予測できない。2026年8月9日にNCBI PubMed抄録と書誌情報を再確認し、全文は取得できなかった。 / 利益相反: PubMed抄録に資金提供・利益相反の記載がなく、全文を取得できなかったため不明。

  2. Aygun O, Arat YO, Dikmetas O, et al. Arq Bras Oftalmol. 2024;87(3):e2022-0220. doi:10.5935/0004-2749.2022-0220. PMID:38537039; PMCID:PMC11627281.

    Effect of upper eyelid blepharoplasty on the ocular surface, tear film, and corneal microstructure

    研究デザイン: 皮膚と眼輪筋の一部を切除する上眼瞼形成前後を比較した単施設前向き研究。 / 対象: 22人22眼を術前、術後1か月、6か月で評価。21人が女性、平均61歳。 / 結果: 術後1か月と6か月でドライアイ症状スコアと角膜フルオレセイン・リサミングリーン染色が増え、涙液層破壊時間が短縮した。シルマー試験と角膜共焦点顕微鏡所見には有意な変化がなかった。 / 限界: 22眼・単一術者で対照群がなく、皮膚・眼輪筋切除を伴う上眼瞼形成の結果で、本症例の二重切開術式や術後12日の合併症率を示さない。 / 利益相反: 外部資金なし。著者らは開示すべき利益相反なしと申告。

  3. Hass AN, Penne RB, Stefanyszyn MA, Flanagan JC. Ophthalmic Plast Reconstr Surg. 2004;20(6):426-432. doi:10.1097/01.iop.0000143711.48389.c5. PMID:15599241. Erratum: Ophthalmic Plast Reconstr Surg. 2005;21(2):169.

    Incidence of Postblepharoplasty Orbital Hemorrhage and Associated Visual Loss

    研究デザイン: 米国眼形成再建外科学会会員への質問票による回顧的調査。出血の発症時期、治療、視力喪失を集計。 / 対象: 237人の回答医師が経験した眼瞼美容手術269,433件。眼窩内出血149件、一時的視力喪失48件、永久的視力喪失12件。 / 結果: 眼窩内出血は約0.055%、永久的視力喪失を伴う出血は訂正後約0.0045%。多くは術後0〜3時間に起き、24時間後にリスクは低下したが、数日後にも発症した。 / 限界: 医師の記憶に基づく質問票で想起バイアスがある。上・下眼瞼、術式、併用手技が混在し、二重切開法だけの発生率ではない。2026年8月9日にNCBI PubMed抄録、訂正文、書誌情報を再確認した。 / 利益相反: PubMed抄録に資金提供・利益相反の記載がなく、全文を取得できなかったため不明。

  4. 厚生労働省

    医療広告ガイドライン

    自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。

よくあるご質問

Q. 術後12日で二重の幅は完成していますか?

術後12日は腫れが落ち着き始めた時期ですが、二重幅と切開線はその後も変化します。開瞼・閉瞼の写真を基準にし、腫れ、左右差、切開線の赤みと硬さを経過で確認します。

Q. 術後12日に切開線が赤いのは問題ですか?

本症例では閉瞼時に淡い赤みが残っていました。日ごとに薄くなる赤みは経過の中で確認しますが、赤み・熱感・痛み・腫れが増える、滲出液が出る、創が開く場合はご連絡ください。

Q. まぶたが閉じにくい、乾くときはどうしますか?

開閉眼と乾燥感は術後診察で確認する項目です。閉じにくさが続く、異物感や痛みが強い、見え方が変わる場合は、自己判断で待たずご連絡ください。

Q. すぐに受診した方がよい症状はありますか?

急に強くなる眼窩の痛み、片側だけ急速に増える腫れ、眼球突出、視力・視野の変化、複視、止まりにくい出血がある場合は、予定の診察を待たず直ちにご連絡ください。

Q. 二重切開法の料金はいくらですか?

現行料金は切開法(両目)275,000円(税込)です。術後診察や追加処置を含む範囲は、手術前の見積もりでご案内します。

ご予約・ご相談はこちら

気になる症状や治療方法について、初診予約・再診予約・お問い合わせからご相談いただけます。