医師解説赤み

レーザーとIPLの違いと選び方

赤みや色むらの治療では、特定の原因を狙うレーザーと、広く整えるIPLでは役割が異なります。当院で重視している判断軸と、一般的な医学情報、参考文献を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2026年1月22日
公開日
2026年1月22日
更新日
2026年7月6日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

レーザーとIPLの違いを、ターゲット、照射範囲、ダウンタイムで比較した図

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. レーザーは何を狙いやすいか
  4. IPLが向くのはどんなときか
  5. 診察では何を見て選ぶか
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、治療法を機器名から決めるのではなく、何をターゲットにしたいか、どこまでのダウンタイムを許容できるか、炎症や肝斑が重なっていないかを先に確認しています。

はっきりした血管反応や色素を狙いたいときはレーザーが向くことがありますが、顔全体の色調を穏やかに整えたいときはIPLが候補になることがあります。

同じ赤みでも、酒さ、炎症後紅斑、毛細血管拡張では考え方が異なるため、診察では原因を分けて治療を組み立てています。

General Medical Information

一般的な医学情報

レーザーは特定の波長で標的を狙いやすく、IPLは複数の波長帯を使って広い範囲の色調や質感を整える治療として位置づけられます。

そのため、特定の血管や色素を明確に狙いたいケースではレーザーが向きやすく、顔全体の赤みやくすみを幅広く見たいケースではIPLが候補になります。

一方で、炎症が強い時期や肝斑が重なっている場合は、面で広く照射する治療が合わないこともあり、症状の重なりを見た適応判断が必要です。

レーザーは何を狙いやすいか

レーザーは、特定の波長で標的を絞って照射しやすいため、色素や血管などの原因をはっきり狙いたいときに候補になります。

シミ、赤み、血管病変など、何を主に治療したいかが明確な場合ほど、機器ごとの得意分野を生かしやすくなります。

IPLが向くのはどんなときか

IPLは、特定の一点を強く狙うというより、顔全体の色むらや赤みを広く整えたいときに考えやすい治療です。

ただし、炎症や肝斑が重なっている場合は向き不向きが分かれるため、広く当てればよいというものではありません。

診察では何を見て選ぶか

診察では、色素なのか血管なのか、炎症がまだ残っているのか、ダウンタイムをどこまで許容できるかを確認して、レーザーとIPLのどちらが合うかを考えます。

一つの悩みに見えても、実際には複数の要素が重なっていることがあるため、症状を分けて整理することが、治療選択の近道になります。

費用の目安

  • ルビーフラクショナル 全顔(看護師施術) 1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 医師施術 1回 ¥27,500
  • アドバテックス(589+1319nm) 全顔(スポット照射込み) 1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000

比較記事のため、費用は院内で選択肢になりやすい代表メニューを2026-07-06の公式料金表から整理しています。実際の適応や選択機器は診察で判断します。

リスク・副作用・注意点

  • 色素を狙うレーザーでは、照射後1週間以内にかさぶたができたり、炎症後色素沈着が生じることがあります。元の肌状態に戻るまで3カ月以上かかることがあります。
  • 赤み中心の治療では、一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。症状や照射内容により経過は異なります。

公式施術ページを2026-07-06に取得して自動整理しています。選択する機器でダウンタイムや注意点は変わるため、診察時の説明もご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. Dermatol Surg. 2011

    Laser eradication of pigmented lesions: a review.

    色素性病変に対するレーザー治療の考え方を整理したレビューです。

  2. J Dermatolog Treat. 2022

    Pulsed dye laser versus intense pulsed light for facial erythema of rosacea: a systematic review and meta-analysis.

    酒さの顔面紅斑に対するPDLとIPLを比較した系統的レビューです。

  3. J Cosmet Dermatol. 2024

    Meta-Analysis of the Efficacy of Intense Pulsed Light and Pulsed-Dye Laser Therapy in the Management of Rosacea.

    酒さに対するIPLとPDLの有効性を比較したメタ解析です。

  4. J Dtsch Dermatol Ges. 2026

    Laser and energy-based devices for treating rosacea – a systematic review and network meta-analysis.

    酒さに対するレーザー・エネルギーデバイス治療を比較した系統的レビューです。

よくあるご質問

Q. レーザーとIPLは何が違いますか?

レーザーは特定の波長で標的を狙いやすく、IPLは複数の波長帯で広く整える考え方の治療です。何を優先して改善したいかで選び方が変わります。

Q. 赤みには必ずIPLが向きますか?

必ずではありません。酒さ、炎症後紅斑、毛細血管拡張などで適した治療は変わるため、赤みの性質を見て判断します。

Q. シミと赤みが両方あるときはどうしますか?

色素と血管反応のどちらが中心か、炎症や肝斑が重なっていないかを確認して、順番をつけて治療を考えます。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。