アートメイク導入前に確認したいこと
アートメイク導入前には、眉・アイライン・リップのデザインだけでなく、2回目までの時期、モニター写真の利用範囲、皮膚・色素のリスク、MRI時の申告まで確認します。当院の2回セットと現在の料金をもとに、相談から施術後までの確認点を解説します。
Medical Information
この記事について
- 執筆医・監修医
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年8月9日
- 公開日
- 2025年12月18日
- 実質更新日
- 2026年8月9日

Contents
目次
2026年1月14日からアートメイクを導入しました
当院では2026年1月14日からアートメイクを導入しました。初めて受ける方、以前の色素が薄くなって入れ直したい方、まず話を聞きたい方は、カウンセリングから相談できます。
担当する藤枝あさみ看護師は、韓国のアートメイクスクールで研修後、日本の専門クリニックと提携先で経験を重ね、2025年12月時点で専門従事8年目、国内外のディプロマを多数保有していました。施術者の好みを押しつけず、希望する形と色を聞きながらデザインを詰める方針です。
2回目は初回から3ヶ月以内に行います
モニターの2回目は、初回から3ヶ月以内に来院する条件です。初回の赤みや痂皮が落ち着き、色の定着、欠け、左右差が見える時期に、残す形と補う部分を決めます。
2回目へ進む前には、赤み、かゆみ、腫れ、滲出液などが治まっているかも確認します。治癒途中の皮膚へ色を重ねず、皮膚反応と仕上がりを同時に見て追加範囲を決めます。
2回目の前に皮膚反応と仕上がりを一緒に確認する理由として、眉・アイライン施術後に何らかの症状を申告した割合は12.1%、感染は0.2%、仕上がりに満足した割合は89.6%で、確認時まで症状が続いた例はなかったとの報告がありました(参考文献1)。
モニターでは撮影内容と利用範囲を決めます
モニターでは、施術前・施術中・施術後の写真や動画を撮影します。利用先には、患者さんへの説明、SNS、Webサイト、広告が含まれます。
撮影は施術部位が中心ですが、施術内容によって顔全体が写る場合があります。施術同意とは別に、どの範囲を撮影し、どの媒体へ掲載するかを確認し、個人が特定される情報を扱わない形で利用します。
デザイン、皮膚の状態、MRI時の申告まで確認します
眉では自眉の生え方、既存色素、眉を上げたときの動き、骨格に対する左右差を見て、毛並み・パウダー・ミックスを選びます。アイラインはまぶたと眼周囲、リップは口唇の炎症や感染がない状態で、希望する太さ・輪郭・色を決めます。
アレルギー歴、ケロイド歴、施術部位の皮膚炎や感染、服薬を確認し、感染、色素への反応、肉芽腫、瘢痕、退色・変色、修正や除去の可能性を一つの説明にまとめます。アートメイクは医行為であり、医師または医師の指示を受けた看護師が医療機関で行います。
MRI検査を受ける際は、検査予約時と当日にアートメイクの部位を放射線部門へ伝えます。まれに色素部位の熱感、灼熱感、腫れや画像への影響が起こることがあるためです。
毛並み法で初回の形だけで完成とせず、治癒後に補正する理由として、眉形の希望は個人で異なるため相談が必要で、施術7〜10日ごろに退色がみられ、欠けた毛並みと左右差を確認する追加施術が必要になりやすいとの報告がありました(参考文献2)。
Clinical View
診療で確認するポイント
- 初診では、既存色素と自眉・まつ毛際・口唇の形、表情で生じる左右差、皮膚炎・感染・瘢痕の有無を同じ照明で確認します。
- 眉は毛並み・パウダー・ミックス、アイラインは跳ね上げなし、リップは自然な色調というメニューから、残したい輪郭と色を決めます。
- 初回の治癒と定着を見て3ヶ月以内に2回目の追加範囲を決め、診療記録と外部利用の撮影同意を分け、色素部位はMRI時に申告できるよう記録します。
Comparison
治療選択の比較
| 治療・対応 | 向く状態 | 向かない/慎重な状態 | 回数の目安 | ダウンタイム | 費用(税込) | 承認状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 眉アートメイク | 自眉の薄い部分、左右差、毎日の描画負担を補いたい状態 | 眉周囲に活動性の皮膚炎・感染がある、ケロイド歴がある、形や色の合意が定まらない状態 | 2回セット。モニターの2回目は初回から3ヶ月以内 | 痛み、出血、赤み、腫れ、かゆみ、痂皮、感染、色むら、退色・変色 | 通常154,000円/モニター120,000円(税込) | 医行為。医師または医師の指示を受けた看護師が医療機関で施術 |
| アイラインアートメイク | まつ毛際の輪郭を補い、毎日のアイライン負担を減らしたい状態 | まぶた・眼周囲に炎症や感染がある、跳ね上げデザインを希望する状態 | 2回セット。モニターの2回目は初回から3ヶ月以内 | 痛み、出血、腫れ、赤み、かゆみ、痂皮、感染、色むら、退色・変色 | 通常115,000円/モニター90,000円(税込) | 医行為。医師または医師の指示を受けた看護師が医療機関で施術 |
| リップアートメイク | 口唇の輪郭や色を自然に補い、すっぴん時の色調を整えたい状態 | 口唇に活動性の炎症・感染がある、自然な色調以外を主目的とする状態 | 2回セット。モニターの2回目は初回から3ヶ月以内 | 痛み、出血、腫れ、乾燥、痂皮、感染、色むら、退色・変色 | 通常143,000円/モニター110,000円(税込) | 医行為。医師または医師の指示を受けた看護師が医療機関で施術 |
費用の目安
- 眉アートメイク 2回:通常154,000円/モニター120,000円
- アイラインアートメイク 2回・跳ね上げなし:通常115,000円/モニター90,000円
- リップアートメイク 2回・ナチュラルリップ:通常143,000円/モニター110,000円
- アートメイク除去 1回・片眉またはアイライン1部位:通常9,900円/モニター6,600円
- アートメイク除去+眉アートメイク:通常89,000円/モニター69,000円
自由診療・税込です。モニターは2回セットで、2回目は初回から3ヶ月以内です。プライバシーへ配慮したうえで写真・動画を使用する場合があります。
リスク・副作用・注意点
- 施術中の痛み・出血と、施術後の赤み、腫れ、かゆみ、乾燥、痂皮が生じることがあります。
- 感染、色素へのアレルギー反応、皮膚炎、肉芽腫、ケロイド・瘢痕が生じることがあります。
- 色むら、左右差、にじみ、退色・変色、希望した形や色との差が生じ、追加施術や除去が必要になることがあります。
- MRI中にアートメイク部位の熱感、灼熱感、腫れや画像への影響がまれに起こるため、検査前に部位を申告します。
- 国内承認・適応: アートメイクは医行為です。当院では医療機関内で医師が診察し、医師または医師の指示を受けた看護師が施術します。色素・針・麻酔薬は製品ごとに国内の法的区分が異なるため、使用する製品名・成分・入手経路・国内承認の有無を施術説明時に示します。
MRIは一律に避ける検査ではありません。予約時と検査当日にアートメイクの部位を放射線部門へ伝え、検査施設の指示に従います。
Doctor Review
執筆・監修
執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
References
参考にした一次情報・ガイドライン
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Complications of permanent makeup procedures for the eyebrow and eyeline
研究デザイン: 日本の単一医療機関で、初回再診時に施術後症状と色・形・全体的外観への満足度を無記名質問票で調べた後ろ向き記述研究 / 対象: 2016年11月から2020年3月に眉またはアイラインのアートメイクを受けた1,352回答。平均年齢38.8歳、女性1,269人、回答まで中央値15日で、同一人の重複回答数は不明 / 結果: 何らかの症状申告は164件12.1%、感染は3件0.2%でした。眉ではかゆみ8.2%、アイラインでは腫れ13.2%が最も多く、確認時まで症状が続いた例はありませんでした。色・形を含む全体的外観に満足・非常に満足と答えた割合は89.6%との報告がありました。 / 限界: 単施設、再診した人だけの自己申告で、無記名のため重複回答数は不明です。対照群がなく症状を針と色素へ分けて帰属できず、単一メーカーの無機色素を用いた短期中心の結果です。遅発性アレルギーにはより長期の追跡が必要です。外部資金なし、利益相反なしと記載されています。原著全文を2026年8月8日に確認しました。
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Eyebrow Microblading: Science, Art, and Complications
研究デザイン: PubMed・MEDLINEで眉のmicroblading、美容眉タトゥー、眉毛脱落と合併症を検索し、眉の解剖、形、手技、術後ケア、合併症をまとめた包括的ナラティブレビュー / 対象: 単一の患者集団や統合対象人数はありません。眉形の選好研究、基礎解剖、症例報告、手技・合併症の既報を含みます / 結果: 眉形の希望は個人で異なるため相談が必要で、毛並み法では3〜5日から落屑が始まり、7〜10日ごろに退色しやすく、欠けた毛並みと左右差を補う追加施術が必要になりやすいとの報告がありました。感染、色素変化、過敏反応、肉芽腫、瘢痕も事前説明と経過観察の対象です。 / 限界: 検索期間、選定件数、研究の質評価、デザイン法同士の比較成績は示されず、症例報告を含む不均一な文献の記述的レビューです。眉のmicrobladingを中心とし、パウダー眉、アイライン、リップ、当院の2回・3か月条件を直接検証していません。スポンサー資金なし、利益相反なしと記載されています。原著全文を2026年8月8日に確認しました。
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医療機器の承認審査に関する情報
販売名、承認番号、承認範囲を確認する公的情報です。
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医療広告ガイドライン
自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。
よくあるご質問
Q. アートメイクは1回で完成しますか?
当院のモニターメニューは2回セットです。初回の治癒後に色の定着、欠け、左右差を見て追加範囲を決め、2回目は初回から3ヶ月以内に行います。
Q. 眉の毛並み・パウダー・ミックスはどう選びますか?
自眉の生え方、以前の色素、眉を上げたときの動き、希望する濃さを見て選びます。毛流れを補う毛並み、面で濃淡をつくるパウダー、両方を用いるミックスがあります。
Q. モニター写真は必ず顔全体が公開されますか?
施術部位を中心に撮影しますが、施術内容によって顔全体が写る場合があります。患者説明、SNS、Webサイト、広告など、利用する媒体と掲載範囲を撮影前に確認します。
Q. アートメイクをしていてもMRIを受けられますか?
MRIを一律に避ける必要はありません。まれに色素部位の熱感、灼熱感、腫れや画像への影響が起こるため、予約時と検査当日にアートメイクの部位を放射線部門へ伝えてください。
Q. 看護師によるアートメイクは医療行為ですか?
アートメイクは医行為です。医師が診察し、医師または医師の指示を受けた看護師が医療機関で施術します。
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