シミのスポット照射とルビーフラクショナルの違い|どう使い分ける?
シミのスポット照射は、境界がはっきりした濃いシミを一つずつ狙う治療です。ルビーフラクショナルは694nmのレーザーを細かな点に分け、顔全体に散在する薄いシミ、そばかす、くすみ、色むらを複数回で整えます。
どちらが上という関係ではありません。診断、シミの数と濃さ、広がり、テープ保護の可否、炎症後色素沈着のリスク、必要回数から使い分けます。
画像・症例資料














スポット照射とルビーフラクショナルの違い
スポット照射
境界明瞭な日光黒子など、選んだ病変を面で照射します。通常は1回後にかさぶた、炎症後色素沈着、残存色素を経過観察します。少数の濃いシミに向きますが、肝斑面や診断未確定の病変、多数の薄いシミを一度に整える目的には向きません。
ルビーフラクショナル
694nmを点状に分散し、非照射部位を間に残しながら全顔へ重ねます。多数の薄いシミ、そばかす、くすみ、色むらを広く扱い、通常は複数回で経過を見ます。テープ保護を通常必要としませんが、赤み、乾燥、微細なかさぶた、炎症後色素沈着が起こり得ます。
病変の見分け方は、シミの種類とレーザーの選び方で確認できます。 シミの種類とレーザーの選び方
機器の比較は、ルビーとピコレーザーの違いをご覧ください。 ルビーとピコレーザーの違い
ルビーフラクショナルは何回?頻度と5回1クールの理由
当院の初期コースは、2〜3週間に1回、5回を1クールとしています。弱い治療をただ繰り返すのではなく、各回で赤み、かさぶた、炎症後色素沈着、残るシミの濃さを比べ、次回の出力と照射範囲を調整するためです。
点状照射では照射部位の間に正常皮膚を残し、前回の反応が治まった範囲へ次の治療量を加えます。濃く残る部分と薄くなった部分を分け、顔全体の総治療量を段階的に積み上げます。
2〜3週間は固定ではありません。赤み、かさぶた、炎症後色素沈着、強い乾燥が残る場合は、皮膚が回復するまで間隔を延ばします。5回後に残る色素と毎回の回復を見て、2クール目、メンテナンス、外用中心の治療へ分けます。
濃いシミ・薄いシミ・肝斑で使い分けます
少数で境界明瞭な濃いシミはスポット、全顔に散在する薄いシミやそばかす、色むらはルビーフラクショナルが候補です。同じ顔に両方ある場合は、病変ごとに方法を分けることがあります。
左右対称の肝斑様色素、照射後の炎症後色素沈着、盛り上がりや不規則な色がある病変は、スポットやフラクショナルを急がず診断を優先します。肝斑では外用・遮光を中心に治療計画を組み替えます。
照射後に色が残った場合は、シミ取り後に取れない・濃く見える理由を確認してください。 シミ取り後に取れない・濃く見える理由
波長と病変の関係は、694nmルビーレーザーの適応で解説します。 694nmルビーレーザーの適応
照射期間は外用・保湿・UVケアも調整します
レーザーは色素へ直接働きかけますが、照射間の炎症とバリア低下、紫外線による色戻りも治療経過に影響します。保湿とUVケアを毎日続け、必要に応じてレチノールや美白外用を組み合わせます。
レチノールの頻度を急に増やして赤み、皮むけ、乾燥が出ると、レーザー反応との区別が難しくなります。照射日と外用日を記録し、刺激が出た場合は使用を休み、回復後に頻度を調整します。
既存7症例の治療回数と経過
既存症例1〜6は、全顔のくすみ、細かな薄いシミ、そばかす、口周りの色調、頬のシミを5回治療した経過です。症例1・2ではスキンブライセラムとミラミンを併用しています。
既存症例7は、両頬に大小と濃淡の異なるシミが多数あり、15回続けた経過です。5回を一律の終点にせず、残る色素の分布、毎回の回復、希望する仕上がりを同条件の写真で見直して回数を決めます。14枚の症例・説明画像は現行順のまま保持します。
ダウンタイムと炎症後色素沈着
スポットではかさぶた、赤み、炎症後色素沈着、色素脱失、フラクショナルでは赤み、熱感、乾燥、点状のかさぶた、炎症後色素沈着が主な反応です。水疱、熱傷、瘢痕、肝斑の色調変化が起こることもあります。
かさぶたを無理にはがさず、保湿と遮光を続けます。色が濃く見える時期に自己判断で追加照射せず、残存病変と炎症後色素沈着を分けて再評価します。
施術概要・注意点
費用
- 全顔(看護師施術)1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 2クール目以降5回 ¥55,000 / 医師施術 1回 ¥27,500
主なリスク
- 照射後1週間以内に、照射部位にかさぶたができることがあります。
- 炎症後色素沈着が生じることがあり、元の肌状態に戻るまで3カ月以上かかることがあります。
よくある質問
シミのスポット照射とルビーフラクショナルは何が違いますか?
スポットは境界明瞭な病変を面で狙い、ルビーフラクショナルは点状照射を全顔へ分散します。対象、回数、テープ保護、ダウンタイムが異なります。
ルビーフラクショナルは何回受けますか?
当院では2〜3週間に1回、5回を初期1クールとしています。5回後の色素量と回復を比べ、2クール目やメンテナンスを決めます。
なぜ1回で強く照射せず5回に分けるのですか?
点状照射で正常皮膚を間に残し、前回の炎症が治まった後に残る色素へ次の治療量を加えるためです。毎回、出力と照射範囲を調整します。
治療間隔は必ず2〜3週間ですか?
固定ではありません。赤み、かさぶた、炎症後色素沈着、強い乾燥が残るときは回復するまで間隔を延ばします。
料金と使用機器の承認状況を教えてください。
現在の料金表では、全顔看護師施術1回16,500円、初回5回66,000円、2クール目以降5回55,000円、医師施術1回27,500円です。当院は色素性皮膚疾患の治療を目的として国内承認されたQスイッチルビーレーザーNanoStar Rを使用しています。最新の料金・追加費用は美容医療の料金表をご確認ください。
参考にした一次情報・ガイドライン
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21585597/
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22181827/
- 医療機器の承認審査
レーザー機器と使用目的の国内承認確認先。
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35122202/
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36781686/
- https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3831591/
- https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13128289/
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24313385/
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