おでこ・目周り・あごをヒアルロン酸で整え、上下顔面のバランスを考える
小さくシャープな顔では、おでこから目周りのボリューム不足と、あごの終点の見え方が同時に全体バランスへ影響することがあります。上顔面を補い、あごで下顔面を整えた症例から考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2025年10月21日
- 公開日
- 2025年10月21日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、上顔面のコケ感と下顔面の輪郭を別々に判断せず、顔全体の縦方向のバランスとして確認することがあります。
元記事の症例では、こめかみからおでこ、目の下の不足を補ったうえで、あごにも注入してフェイスラインの終点を整えています。
小顔でシャープな骨格を残しながら、上顔面のやせ見えをやわらげ、横顔に自然な立体感が出ることを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
額・こめかみ・眼窩周囲のボリュームは上顔面の曲面を作り、あご先は下顔面の投影と輪郭の終点を決めます。
目の下の影は色だけでなく、骨格や軟部組織の凹みによる段差で強く見えることがあります。
全顔フィラーでは、離れた部位でも正面・斜め・横顔の重心を見て優先順位を決める考え方があります。
おでこから目周りの不足は、上顔面をコケて見せることがあります
こめかみからおでこの丸みが少なく、目の下にも段差があると、シャープな骨格が疲れた印象に見えることがあります。
上顔面では各部位を独立して膨らませず、曲面をつなぐように考えます。
あごの終点を整えると、下顔面のシャープさが明確になります
あご先の前後差や長さは、フェイスラインの見え方と横顔の立体感に関わります。
本症例では上顔面を補うだけでなく、あごを整えて上下の重心を合わせています。
上下顔面を一緒に見ると、横顔まで評価しやすくなります
正面で自然でも、横顔では額・鼻・唇・あごの前後差が目立つことがあります。
当院では複数方向から確認し、元の小顔感を保てる配分を考えます。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
- 前額施術料 ¥22,000
元記事に総使用量の記載がないため、必要本数はおでこ・目周り・あごの不足量を診察して決定します。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、圧痛、左右差、凹凸感がみられることがあります。
- 前額や目周りは皮膚が薄く、重要な血管が走行するため、注入層と適応の慎重な判断が必要です。
- まれに血流障害、皮膚壊死、視力・視野障害、遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
上顔面とあごは離れた部位ですが、正面・斜め・横顔で重心が合うかを確認し、必要部位だけを調整します。
References
根拠文献・専門情報
-
Review of Periorbital and Upper Face: Pertinent Anatomy, Aging, Injection Techniques, Prevention, and Management of Complications of Facial Fillers.
上顔面フィラー治療の解剖、加齢変化、合併症予防を整理したレビューです。
-
Hyaluronic Acid Fillers for Midface Augmentation.
中顔面の支持やボリューム補正でヒアルロン酸をどう使うかをまとめたレビューです。
-
The Application and Efficacy of Hyaluronic Acid Fillers for Chin Augmentation.
顎形成におけるヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を整理したレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. おでこ・目周り・あごは同時に治療できますか?
適応があれば可能です。必要量とリスクを部位ごとに評価し、段階的な治療をご案内することもあります。
Q. 目の下の影はヒアルロン酸だけで改善しますか?
凹み主体なら候補になりますが、脂肪の突出や色素などが主因の場合は別の治療が必要になることがあります。
Q. あごへ入れると顔が長く見えませんか?
出し方によっては長く見えるため、前後方向と縦方向の配分を顔全体に合わせて調整します。
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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。