アドバテックス波長解説赤みアドバテックス

アドバテックスの589nm・1319nmをどう使い分けるか

アドバテックスは589nmと1319nmの2波長を搭載しています。赤み、血管反応、炎症性ニキビ、皮脂をどのように分け、必要な波長と照射範囲を決めるか解説します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2025年6月2日
公開日
2025年6月2日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

アドバテックスの589nm・1319nmによる治療を説明する画像

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 589nmは血管反応を見たいときに使います
  4. 1319nmは真皮・皮脂関連へ使います
  5. 症状に応じて波長と範囲を組み合わせます
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、2波長を同時に使うこと自体を目的にせず、診察所見から優先する標的を決めています。

赤みでも毛細血管、炎症、刺激性皮膚炎では治療設計が異なり、1319nmも皮脂の多い方全員へ一律に照射しません。

この投稿はpaired症例の再掲ではなく、波長選択の考え方を伝える記事として分けています。

General Medical Information

一般的な医学情報

589nmは酸化ヘモグロビンへの吸収があり、表在性血管や紅斑を標的にする際に用いられます。

1319nmは水への吸収を利用した真皮加熱と皮脂腺周囲への作用が検討されています。

波長だけで治療結果は決まらず、スポット径、出力、パルス、冷却、皮膚色、炎症状態が安全性へ影響します。

589nmは血管反応を見たいときに使います

紅斑と目視できる毛細血管を分けます。

肝斑や炎症が重なる場合は刺激を抑えます。

1319nmは真皮・皮脂関連へ使います

熱の入り方を確認しながら照射します。

凹み瘢痕を直接剥離する治療ではありません。

症状に応じて波長と範囲を組み合わせます

2波長を常に同じ比率で使うわけではありません。

外用・内服・他機器を優先する場合もあります。

費用の目安

  • アドバテックス(589+1319nm)全顔(スポット照射込み)1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000
  • 顎下(オプション)1回 ¥6,000

照射範囲、回数、併用施術で総額は変わります。現行料金は公式料金表をご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • 照射中の熱感や刺激感、一時的な赤み、ほてり、乾燥が生じることがあります。
  • 症状や照射内容により、腫れ、色素変化、炎症の悪化などが生じる可能性があります。
  • 赤みや皮脂の変化には個人差があり、一定期間や効果を保証するものではありません。

2波長を一律に最大設定で使うものではなく、症状と肌反応に応じて照射内容を調整します。

References

根拠文献・専門情報

  1. Arch Dermatol Res. 2025

    Efficacy and safety of the 589/1319 nm solid-state dual-wavelength laser combined with topical benzoyl peroxide for inflammatory acne vulgaris: a split-face randomized controlled trial.

    589/1319nmデュアル波長レーザーを炎症性ニキビに併用した無作為化比較試験です。

  2. J Cosmet Dermatol. 2026

    Efficacy and Safety of a Dual-Wavelength 589/1319 nm Laser for the Treatment of Acne Erythema: A Split-Face Randomized Controlled Trial.

    ニキビ後の赤みに対する589/1319nmデュアル波長レーザーの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験です。

  3. J Cosmet Dermatol. 2022

    Treatment protocols and efficacy of light and laser treatments in post-acne erythema.

    ニキビ後紅斑に対する光・レーザー治療の考え方を整理したレビューです。

  4. J Cosmet Dermatol. 2019

    Treatment of acne scarring with a novel dual-wavelength laser.

    デュアル波長レーザーをにきび瘢痕治療へ応用した報告です。

よくあるご質問

Q. 2波長を使えば効果が高くなりますか?

必ずではありません。症状に適した波長と設定を選ぶことが重要です。

Q. ニキビ跡の凹みにも効きますか?

浅い質感変化へ用いる場合はありますが、癒着性瘢痕には別治療が必要なことがあります。

Q. 照射後に赤みが増えることはありますか?

一時的な赤みやほてりが生じることがあります。長引く場合は診察します。

ご予約・ご相談はこちら

症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。