施術紹介毛穴トライフィルプロ

トライフィルプロの役割と治療の考え方

トライフィルプロは、浅い瘢痕や毛穴、弾力低下に対して、マイクロサブシジョンと薬剤導入を組み合わせて考える治療です。当院の見方と一般的な医学情報、参考文献を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2024年3月1日
公開日
2024年3月1日
更新日
2026年7月8日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 手打ち注入や手動サブシジョンと同じではありません
  4. 浅い瘢痕や毛穴、肌質の乱れが重なるときに候補になります
  5. 治療の反応は少しずつ見ていく必要があります
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、トライフィルプロを『何にでも効く注入治療』としてではなく、浅い真皮の癒着や毛穴、弾力低下が重なっている場面で検討する治療として位置づけています。

深い癒着や強い凹みが主体なら手動サブシジョンが先に必要なことがあり、顔全体の赤みや浅い凹凸を広く見たい場合はポテンツァなどを組み合わせた方が考えやすいことがあります。

診察では、凹みの深さ、部位、痛みや内出血の許容度、薬剤をどの範囲へ届けたいかを確認し、局所治療か全顔の薬剤導入かを決めています。

General Medical Information

一般的な医学情報

萎縮性にきび瘢痕では、癒着を切り離すサブシジョン、表面を再構築するエネルギーデバイス、容積やコラーゲン産生を補う注入治療などを組み合わせる考え方が一般的です。

トライフィルプロのような機械的マイクロサブシジョンと薬剤導入を組み合わせる発想は、浅い瘢痕や毛穴、肌質改善を同時に考えたい場面で応用されていますが、装置名そのものよりも、どの層へどのように届けるかが重要です。

一方で、ブランド固有のエビデンスは限られており、現時点では、にきび瘢痕の一般的な治療戦略、サブシジョン、ポリ乳酸系製剤や注入デリバリーに関する文献をもとに適応を考えるのが現実的です。

手打ち注入や手動サブシジョンと同じではありません

トライフィルプロでは、浅い層の癒着や毛穴、肌の弾力低下を見たい場面で、薬剤導入とマイクロサブシジョンを同時に考えやすい点が特徴です。

一方で、深い瘢痕や強い引き込みでは、手動サブシジョンの方が適していることがあり、同じ『凹み治療』でも役割は異なります。

浅い瘢痕や毛穴、肌質の乱れが重なるときに候補になります

顔全体に浅い凹凸や毛穴、弾力低下が混ざっている場合は、局所の傷あとだけを見るより、肌質全体もあわせて整えたいことがあります。

そのような場面で、トライフィルプロの薬剤導入やシワ瘢痕モードを候補にしながら、必要に応じて他治療と順番を組み立てます。

治療の反応は少しずつ見ていく必要があります

注入した薬剤によるコラーゲン産生や肌の再構築は、すぐに変化が出るというより、時間をかけて経過を見ていく性質があります。

そのため、1回ごとの反応だけで判断せず、必要回数、内出血の出方、他治療との組み合わせまで含めて計画することが大切です。

費用の目安

  • トライフィルプロ・薬剤導入 全顔(〜300Shotsジュベルック込) 1回 ¥99,000
  • トライフィルプロ・シワ瘢痕治療 1箇所(ジュベルック込み) ¥18,000
  • サブシジョン 2×2cm ¥33,000 / 5×5cm ¥66,000
  • 薬剤(ジュベルック) 1cc ¥33,000 / 3cc ¥55,000

局所治療か全顔治療か、薬剤量をどこまで使うかで費用は変わります。適応は診察でご案内します。

リスク・副作用・注意点

  • 施術を受けられない場合として、妊娠中、強い炎症や感染症がある場合、使用薬剤への過敏症がある場合などがあります。
  • 副作用として、赤み、腫れ、内出血、色素沈着、かさぶた、熱感、針の跡、点状出血、皮下気腫などがみられることがあります。
  • 施術当日の飲酒、激しい運動、サウナ、入浴は避け、施術後は乾燥と日焼けに注意が必要です。

実際のダウンタイムは、局所治療か全顔薬剤導入か、併用治療の有無で変わるため、診察時の説明をご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. Am J Clin Dermatol. 2018

    Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.

    萎縮性にきび瘢痕に対する複数治療の組み合わせを整理した系統的レビューです。

  2. Dermatol Ther. 2022

    Subcision in acne scarring: A review of clinical trials.

    サブシジョンの有効性と安全性を、臨床試験を中心にまとめたレビューです。

  3. Dermatol Ther (Heidelb). 2023

    Needle-Free Jet Injection of Poly-(Lactic Acid) for Atrophic Acne Scars.

    ポリ乳酸系製剤を用いた瘢痕治療と、均一な真皮内分布を目指すデリバリーの考え方を報告した論文です。

  4. J Clin Aesthet Dermatol. 2022

    A Comprehensive Review of Non-Energy-Based Treatments for Acne Scarring.

    サブシジョン、注入治療、ケミカルリコンストラクションなど、非エネルギー系治療を整理したレビューです。

よくあるご質問

Q. トライフィルプロはどのような凹みに向いていますか?

浅い瘢痕や毛穴、肌の弾力低下が混ざる場面で候補になります。深い癒着や強い引き込みでは、手動サブシジョンなど別の処置を先に考えることがあります。

Q. 手動サブシジョンとは何が違いますか?

手動サブシジョンはより深い癒着を切り離す目的で使われることがあり、トライフィルプロは浅い層のマイクロサブシジョンと薬剤導入を同時に考えやすい点が異なります。

Q. ダウンタイムはありますか?

あります。赤み、腫れ、内出血、熱感、針跡、色素沈着、かさぶたなどが出ることがあり、反応や期間には個人差があります。

ご予約・ご相談はこちら

症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。