シミと肝斑の違いと治療の考え方
シミに見える色ムラでも、老人性色素斑と肝斑が混在していることがあります。見分け方と治療の順番について、当院で重視している見方と一般的な医学情報を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2023年12月9日
- 公開日
- 2023年12月9日
- 更新日
- 2026年7月8日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、頬の色ムラを見たときに『全部シミ』と決めず、境界のはっきりした色素か、もやっと広がる肝斑か、赤みや炎症が重なっていないかを先に確認しています。
初めて治療を考える方では、強い治療から始めるより、肌全体の反応を見ながら色調を整え、肝斑が隠れていないかを経過で判断することがあります。
診察では、これまでの治療歴、紫外線や摩擦の影響、ホームケアの刺激感も合わせて確認し、悪化しにくい順番で治療計画を組み立てています。
General Medical Information
一般的な医学情報
『シミ』は一般用語で、医学的には日光黒子、肝斑、炎症後色素沈着など複数の病態が含まれます。
日光黒子は慢性的な紫外線曝露に関連する色素変化として見られやすく、肝斑は左右対称に頬などへ広がり、境界がぼんやりした色調として現れやすいのが一般的です。
これらは同時に混在することがあり、肝斑がある状態で刺激の強い治療を行うと色調が不安定になることがあるため、病変を分けて考えることが大切です。
頬の色ムラは一つの病変とは限りません
頬のシミに見える色ムラでも、日光黒子だけでなく、肝斑や炎症後色素沈着が重なっていることがあります。
見えている色が似ていても、病態が違えば向く治療や治療の順番が変わるため、まとめて同じ施術で考えないことが大切です。
見た目だけでなく、分布と経過を合わせて見ます
境界がはっきりした色素か、左右対称にぼんやり広がる色調か、赤みが混ざっているかで考え方が変わります。
さらに、妊娠歴、紫外線曝露、摩擦、過去の施術後の悪化歴なども、肝斑を疑う手がかりになります。
治療は強さより順番を重視します
肝斑の可能性がある場合は、色素だけを強く追いかけるより、刺激を増やしにくい方法で肌の反応を確認しながら進める方が考えやすいことがあります。
診察では、ホームケア、紫外線対策、必要に応じた施術を組み合わせ、悪化しにくく続けやすい治療計画を目指します。
費用の目安
- ルビーフラクショナルトーニング 全顔 1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 医師施術 1回 ¥27,500
- ポテンツァ 肝斑治療コース 全顔 5回 ¥165,000
どの治療を組み合わせるかは、日光黒子が主体か、肝斑の安定化を優先するかで変わります。実際の費用は診察時の提案内容をご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 色素治療では、一時的な赤み、乾燥、かさぶた、炎症後色素沈着がみられることがあります。
- 肝斑が不安定な時期は、刺激の強い施術や自己流の外用で色調が悪化することがあります。
- マイクロニードリングやRFを使う治療では、赤み、腫れ、点状出血が数日出ることがあります。
注意点は選択する治療で変わるため、治療前後のケアや施術間隔は診察時の説明もご確認ください。
References
根拠文献・専門情報
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美容医療診療指針
日光黒子と肝斑を含む美容皮膚科領域の診療指針で、治療の位置づけと副作用への注意点が整理されています。
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Melasma Treatment: An Evidence-Based Review.
肝斑治療の基本となる外用、内服、デバイス治療の位置づけをまとめたレビューです。
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Biological processes in solar lentigo: insights brought by experimental models.
日光黒子の病態を、慢性的な紫外線曝露と皮膚変化の観点から整理したレビューです。
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Disorders of hyperpigmentation. Part I. Pathogenesis and clinical overview of common pigmentary disorders.
肝斑や日光黒子を含む顔面色素斑の臨床的な見分け方を整理した総説です。
よくあるご質問
Q. シミと肝斑は同時にあることがありますか?
あります。頬では日光黒子と肝斑が重なって見えることがあり、同じ色ムラでも病変ごとに治療の考え方が異なります。
Q. シミに見えたら、すぐ強いレーザーを当てればよいですか?
一律ではありません。肝斑が混在している場合は、強い刺激で色調が不安定になることがあるため、病変の見極めと治療の順番が大切です。
Q. ホームケアで気をつけることはありますか?
紫外線対策と摩擦を減らすことが基本です。刺激の強い外用やこすり洗いは、肝斑や炎症後色素沈着を悪化させることがあるため、診察で肌状態に合わせて調整します。
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