医師解説ニキビポテンツァ

ポテンツァとは|ニキビ跡・毛穴・赤みへの適応と治療モード

ポテンツァは、微細な針とRFを組み合わせ、ニキビ跡、毛穴、赤み、皮脂、肝斑などへモードを分けて用いる治療です。万能な一つの照射として扱わず、症状ごとにチップ、深度、出力、薬剤の有無を変える考え方を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2023年1月19日
公開日
2023年1月19日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 微細な針とRFで、治療する深さを設計します
  4. 活動性ニキビとニキビ跡は、同じ設定で治療しません
  5. 毛穴・赤みは、原因が重なっていないかを確認します
  6. 薬剤導入は、届ける層と製剤の役割で決めます
  7. 費用の目安
  8. リスク・副作用・注意点
  9. 関連記事
  10. 関連施術・関連症状のご案内
  11. 根拠文献・専門情報
  12. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、ポテンツァを一つの万能治療として扱わず、ニキビ跡の凹凸、活動性ニキビ、毛穴、赤み、肝斑のどれを主に治療するかを先に決めています。

診察では、チップ、針の深さ、RFの当て方、ショット数、薬剤導入の有無を肌状態に合わせて設定します。

元投稿の7枚の解説画像を残しつつ、効果を断定せず、適応と限界、ダウンタイムが分かるWeb記事へ再構成しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

萎縮性にきび瘢痕では、RFマイクロニードリングのように肌全体の再構築を狙う治療と、サブシジョンのように癒着を解除する治療とで役割が異なります。

深いボックスカー型やローリング型では、表面の治療だけでは変化が出にくいことがあり、局所処置や薬剤注入を組み合わせる考え方が一般的です。

コラーゲン増生を目的とする製剤は、局所注入や機器によるドラッグデリバリーと併用されることがありますが、製品名ごとの差よりも、届ける層と範囲、回数設計が重要です。

微細な針とRFで、治療する深さを設計します

針で真皮へ到達し、針先からRFを加えることで熱刺激を与えます。

目的に応じて深さや照射方法を変えるため、同じ機器名でも治療内容は同じではありません。

活動性ニキビとニキビ跡は、同じ設定で治療しません

皮脂や炎症を対象にする治療と、できた後の凹凸を再構築する治療では狙う層が異なります。

新しいニキビが続く場合は、炎症の管理を先に考えることがあります。

毛穴・赤みは、原因が重なっていないかを確認します

毛穴は皮脂、弾力低下、瘢痕で見え方が変わり、赤みも炎症や血管反応で治療が異なります。

ポテンツァだけで全要素を一度に解決する前提にはしません。

薬剤導入は、届ける層と製剤の役割で決めます

ドラッグデリバリーでは、微細な通り道を介して製剤を届けます。

マックームやジュベルックは目的と範囲を見て選択し、すべての症例へ追加するものではありません。

費用の目安

  • ポテンツァ 瘢痕治療・薬剤導入 全顔 1回 ¥66,000 / 3回 ¥188,100
  • 追加薬剤 マックーム +¥22,000 / ジュベルック +¥22,000

チップ、治療範囲、ショット数、薬剤の有無で費用は変わります。現行料金は公式料金表をご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • 痛み、赤み、腫れ、点状出血、乾燥、かさぶた、ざらつきが生じることがあります。
  • 炎症後色素沈着、感染、熱傷、瘢痕などが生じる可能性があります。
  • 使用薬剤がある場合は、薬剤固有のアレルギーやしこりなどにも注意が必要です。

元投稿の『ダウンタイムが短い』という表現を一律の保証にせず、モードと肌状態で経過が異なることを前提に説明します。

References

根拠文献・専門情報

  1. PubMed PMID: 29744784

    Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.

    にきび瘢痕治療の組み合わせ方を整理した系統的レビューです。

  2. PubMed PMID: 33577211

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.

    RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方をまとめたレビューです。

  3. PubMed PMID: 31990113

    Subcision: Indications, adverse reactions, and pearls.

    癒着を伴う瘢痕に対するサブシジョンの位置づけと注意点を整理したレビューです。

  4. PubMed PMID: 36449872

    Intradermal Injection of Poly-d, l-Lactic Acid Using Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars: An Open-Label Prospective Trial.

    PDLLAをRFマイクロニードリングと組み合わせたにきび瘢痕治療の前向き試験です。

よくあるご質問

Q. ポテンツァはニキビとニキビ跡の両方に使えますか?

候補になりますが、活動性ニキビと凹凸ではチップや設定、治療順序が異なります。

Q. 毛穴や赤みも同時に治療できますか?

複数要素を見られる場合はありますが、原因により別治療を組み合わせることがあります。

Q. ドラッグデリバリーの薬剤は必須ですか?

必須ではありません。瘢痕の型、肌状態、届けたい層に応じて必要性を判断します。

Q. ダウンタイムは短いですか?

モードと肌状態で異なります。赤みや腫れが数日、ざらつきや薄いかさぶたが1週間ほど続く場合があります。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。