クマとり手術直後にもっこりの変化を見るポイント
目の下のもっこりが主訴のクマでは、手術直後でも膨らみの変化をある程度確認できます。術直後に見ているポイントと、その後の経過観察の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2022年5月22日
- 公開日
- 2022年5月22日
- 更新日
- 2026年7月9日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、目の下のクマを色だけで判断せず、骨の凹みで影が強いのか、眼窩脂肪の突出でふくらみが強いのか、その両方が混在しているのかを先に確認しています。
膨らみ主体のクマでは、術直後でも目の下のもっこりがどう変わったかを確認できますが、その場で追加治療を決めることは多くありません。
ご相談では、術後の腫れや色味の変化を見ながら、1か月前後で再評価して必要な追加を考える進め方を重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
目の下のクマには、構造的な影、脂肪の突出、色素沈着、血管透見など複数の要因がありますが、治療方針を大きく左右しやすいのは凹みとふくらみの構造変化です。
加齢に伴う眼窩周囲の骨格変化や靱帯の影響で涙袋の下に溝が目立つことがあり、逆に眼窩脂肪の前方突出が強いと段差と影が目立ちやすくなります。
そのため、クマ治療では色だけでなく、凹みなのか、ふくらみなのか、あるいは両者の混在なのかを見分けることが重要です。
術直後でも目の下のもっこりの変化を確認できます
術直後は手術操作による赤みが残っていても、目の下のもっこりがどう変わったかをある程度確認できます。
この時点の見え方だけで最終評価はせず、腫れが落ち着いた後の印象も前提にしながら経過を見ていきます。
CO2レーザーを使う経結膜切除では粘膜側からふくらみを調整します
当院では、局所麻酔後に粘膜側からアプローチし、CO2レーザーで切開剥離しながら脂肪を調整する考え方をとることがあります。
手術時間は1時間弱が目安で、粘膜側の創部を縫わずに経過を見ることがあるため、術直後の膨らみの変化も確認しやすいのが特徴です。
追加治療は急がず1か月前後で見直すことがあります
術後は点眼液と内服薬を使い、1日クーリングとテーピングを行います。コンタクトや目を激しく擦る行為は1週間控えていただくことがあります。
涙溝や頬の凹みが残る場合でも、脂肪注入やヒアルロン酸の追加は急がず、1か月前後で必要性をあらためて判断することがあります。
費用の目安
- クマとり手術の費用は、術式、麻酔方法、追加治療の有無で変わるため、診察でご案内しています。
涙溝や頬の凹みに対してヒアルロン酸や脂肪注入を追加するかどうかで総額は変わります。術後経過を見て必要な方だけ追加治療を検討します。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、痛み、左右差、軽度の凹凸の残存などがみられることがあります。
- 創部から少量の出血や、術後早期の赤み、違和感が数日続くことがあります。
- 涙溝や頬の凹みが残る場合は、後日あらためて追加治療を検討することがあります。
クマとり手術では、術直後と1か月後で見え方が変わるため、早期の印象だけで追加治療を決めず、経過を見ながら判断することが大切です。
References
根拠文献・専門情報
-
Infraorbital Dark Circles: A Review of the Pathogenesis, Evaluation and Treatment.
目の下のクマの原因分類、評価、治療法を整理したレビューです。
-
Infraorbital Hollow Rejuvenation: Considerations, Complications, and Treatment Options.
涙袋下の凹みやクマに対する評価、合併症、治療選択をまとめたレビューです。
-
Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Filler for Correction of the Infraorbital Hollows.
涙袋下の凹みに対するヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を報告した研究です。
-
The Facial Aging Process From the "Inside Out".
眼窩周囲を含む顔面老化の深部構造変化を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. クマとり手術の直後にもっこりが減って見えるのは普通ですか?
膨らみ主体のクマでは、術直後でも目の下のもっこりの変化を確認できることがあります。ただし最終評価は腫れが落ち着いてから見直します。
Q. 術後の赤みや内出血はどのくらい続きますか?
術後早期は赤みや内出血が出ることがあります。内出血がある場合は、頬が黄色っぽく見えながら1週間から1か月ほど経過を見ることがあります。
Q. 涙溝や頬の凹みも同時に治療した方がよいですか?
膨らみが改善すると追加治療が不要になることもあるため、術直後に決めず、経過を見ながら必要な方だけヒアルロン酸や脂肪注入を検討することがあります。
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