ヒアルロン酸はいつ追加する?持続期間と入れすぎを避ける考え方
ヒアルロン酸の持続期間は、製剤、部位、注入層、動き、注入量によって異なります。『1年半〜2年で必ずなくなる』わけではなく、2年以上残ることもあります。
追加時期は年数だけで決めません。以前の写真と診療記録を確認し、残っている支え、戻った凹み、硬さやしこりを分け、現在不足している部位だけへ必要量を配分します。この記事では、前回から2年後にボリューマXC 3ccを頬とフェイスラインへ追加した既存症例も残して解説します。
画像・症例資料



ヒアルロン酸はどれくらい持つ?
持続期間は製剤ごとに示される目安がありますが、体内で一斉に消える日が来るわけではありません。動きが少ない深い層、注入量が多い部位では長く残ることがあり、よく動く浅い部位では見た目の変化が早く戻ることがあります。
見た目が元に戻ったように感じても、深い層の支えが一部残っている場合があります。前回の施術日、製剤、左右と部位、総量を確認し、同条件の写真と触診で残存量を評価します。
製剤による硬さや使う層の違いは、ヒアルロン酸製剤ごとの違いで解説します。 ヒアルロン酸製剤ごとの違い
追加注入は年数ではなく戻り方で決めます
追加の目安は、凹みの影や輪郭の途切れが戻り、本人が再び気になり始めたときです。支えが残り、左右差や凹みが気にならなければ、2年を過ぎても追加せず経過を見る選択があります。
追加前には硬さ、圧痛、動きにくいしこり、むくみ、不自然な膨らみを確認します。必要に応じて超音波で既存製剤と血管の位置を見て、新しい凹みと残存製剤を分けます。
追加量を考える前に、ヒアルロン酸1ccと部位別の必要量も確認できます。 ヒアルロン酸1ccと部位別の必要量
入れすぎ・蓄積を避ける方法
前回と同じ部位へ同じ量を機械的に重ねません。残る支えを避け、今回戻った凹みへ必要量だけを配分します。複数部位を整える場合も、優先部位から段階的に注入し、腫れが引いた後に再評価できます。
顔が重く見える、輪郭が丸くなる、笑ったときに不自然、目の下がむくむ、触れるしこりがある場合は、追加より原因の確認を優先します。残存製剤が原因なら、位置と製剤を確認したうえで溶解を検討することがあります。
既存3cc症例|2年後の正面で残る支えと戻った凹みを分ける
この症例は、2年前にも頬とフェイスラインへジュビダームビスタ ボリューマXCを注入し、約3か月前から同じ場所の凹みが気になり始めたため、今回も同じ2部位へ合計3ccを追加しました。
正面写真は左が追加前、右が追加後です。追加後は頬外側の凹みで生じていた影とフェイスラインの段差がなだらかになっています。単に前へ膨らませず、頬とフェイスラインの不足部位へ3ccを配分しています。
頬のボリュームロスの考え方は、頬こけ・こめかみの凹みの治療でも解説します。 頬こけ・こめかみの凹みの治療
既存3cc症例|左右の斜位で配分を確認
左斜位では、頬外側の浅い凹み、口横へ落ちる影、下顎角から顎先へ続く線を比較します。追加後は頬の高まりから口元、フェイスラインへ続く面がなだらかに見えます。
右斜位でも頬外側の影、フェイスラインの凹凸、顎先までの連続を確認します。左右へ均等に分けるのではなく、正面と両斜位で見える凹みの深さに合わせて3ccを配分しました。
追加注入の主なリスクと緊急症状
腫れ、赤み、内出血、痛み、圧痛、左右差、硬さ・しこり、感染、遅発性炎症・結節、製剤の移動、過矯正、凹凸が生じることがあります。
血管内注入や血管圧迫により、皮膚の虚血・壊死、視力障害・失明、脳卒中などが起こる可能性があります。皮膚の青白化や網目状変色、通常と異なる強い痛み、見え方の異常があれば直ちに施術施設へ連絡してください。
施術概要・注意点
費用
- ヒアルロン酸注入 1本1cc:77,000円(税込)
- 症例のボリューマXC 3cc:231,000円(税込)
- カテラン針使用料:11,000円(税込。使用した場合)
主なリスク
- 腫れ、赤み、内出血、痛み、圧痛、左右差が生じることがあります。注入部の硬さ・しこりを1〜2か月ほど感じることがあります。
- アレルギー、感染、遅発性の炎症・結節、製剤の移動、過矯正・凹凸が生じることがあります。
- 血管内注入や血管圧迫により、皮膚の虚血・壊死、視力障害・失明、脳卒中などの重い合併症が起こることがあります。皮膚の青白化、網目状変色、異常な強い痛み、見え方の異常は緊急対応が必要です。
よくある質問
ヒアルロン酸は1年半〜2年で必ずなくなりますか?
一律にはなくなりません。製剤、部位、層、動き、量により2年以上残ることもあるため、写真と触診で残存量を確認します。
追加注入はいつ受ければよいですか?
年数ではなく、凹みの影や輪郭の途切れが戻り、残存製剤を避けて補える状態かで決めます。支えが残っていれば追加せず経過を見る選択もあります。
毎回同じ量を追加しますか?
同じとは限りません。前回の製剤、部位、量を確認し、現在残る支えを避け、戻った凹みだけに必要量を追加します。
既存症例の3ccはどこに注入しましたか?
ジュビダームビスタ ボリューマXC 3ccを頬とフェイスラインへ配分しました。前回から2年後、約3か月前から戻った凹みが気になった症例です。
追加注入後にすぐ連絡が必要な症状はありますか?
皮膚の青白化や網目状変色、通常と異なる強い痛み、見え方の異常があれば直ちに連絡してください。血管閉塞の可能性を緊急評価します。
参考にした一次情報・ガイドライン
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