頬骨弓・下顎・ほうれい線・目周りをヒアルロン酸4ccで再調整した2年半の経過
ヒアルロン酸治療は、一度の注入だけでなく、残存量と顔全体の変化を見ながら再調整することがあります。約2年半の経過後に、ボリューマ2ccとボラックス2ccを頬骨弓・下顎・ほうれい線・目周りへ配分した症例を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年5月10日
- 公開日
- 2026年5月10日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、長期メンテナンス時に前回と同じ部位へ同じ量を繰り返すのではなく、残っている支えと新たに目立つ凹みを見直します。
元記事の症例では、約2年半前の状態と比較し、今回は頬骨弓、下顎、ほうれい線、目周りへ計4ccを配分しています。
変化を大きく作り直すより、上中下顔面のつながりを再調整して、以前の印象を保つことを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
ヒアルロン酸フィラーの残存期間は、製剤、注入部位、注入層、使用量、個人の代謝などで異なります。
画像研究では、臨床的な効果の実感が弱くなった後にも製剤が確認される例があり、追加時は残存量を考慮する必要があります。
長期管理では、単一部位ではなく顔全体の支持点と輪郭の変化を再評価します。
2年半後は、残っている支えと新しい変化を分けて見ます
時間が経っても、すべての製剤が同じ速度でなくなるとは限りません。
写真、触診、過去の注入記録を照合し、追加する場所と量を決めます。
4ccを頬骨弓・下顎・ほうれい線・目周りへ分けた理由
一部位を大きく膨らませず、顔の上部から下部へ支えがつながるように分配しています。
ボリューマとボラックスは、部位に求める支持力に応じて使い分けています。
メンテナンスは、同じ治療の反復ではなく再診断です
加齢変化と以前の治療効果が重なるため、毎回の必要部位は同じではありません。
少ない追加で済む場合も、治療を見送る方がよい場合もあります。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 4本使用時の目安 ¥308,000
- カテラン針使用料 ¥11,000
今回の再調整ではボリューマ2cc・ボラックス2ccの計4ccを使用しています。必要量は以前の製剤の残り方と現在の輪郭で変わります。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、圧痛、左右差、凹凸感がみられることがあります。
- 過去の注入部位には製剤が残っている場合があり、触診と経過の確認が必要です。
- まれに血流障害、皮膚壊死、視力・視野障害、遅発性反応など重い合併症にも注意が必要です。
前回と同じ量を自動的に繰り返さず、残存量と加齢変化を確認して再配分します。
References
根拠文献・専門情報
-
Long-term MRI Follow-up of Hyaluronic Acid Dermal Filler.
MRIでヒアルロン酸の残存を長期評価した報告で、部位ごとの残り方の違いを示した論文です。
-
Voluma: A Systematic Review of Clinical Experience.
VYC-20L製剤の有効性、安全性、経過を整理したシステマティックレビューです。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
-
Adverse Events Associated with Hyaluronic Acid Filler Injection for Non-surgical Facial Aesthetics: A Systematic Review of High Level of Evidence Studies.
ヒアルロン酸注入に伴う有害事象を整理した系統的レビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸は2年半後にも残っていますか?
残り方には個人差があります。製剤や部位によっては一部が残ることがあるため、追加前に診察で確認します。
Q. メンテナンスでは前回と同じ本数が必要ですか?
必ずしも同じではありません。残存量と現在のバランスを見て本数と部位を決めます。
Q. 複数部位へ分けると効果が弱くなりませんか?
目的は一部位の大きな変化ではなく、顔全体のつながりを整えることです。必要な支持点へ配分します。
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