施術紹介しわ

ポテンツァとトライフィルプロの違いと薬剤の考え方

にきび跡、毛穴、小じわでは、顔全体を再構築したいのか、局所の瘢痕やしわを狙いたいのかで治療選択が変わります。ポテンツァとトライフィルプロの違い、薬剤の考え方について、当院で重視している見立てと一般的な医学情報を整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2026年7月8日
公開日
2024年10月21日
更新日
2026年7月8日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. 顔全体を整える治療と、局所を狙う治療は分けて考えます
  4. 薬剤は製品名より、どの層へどう届けるかが重要です
  5. 同日併用でも、反応の強さと安全性のバランスを見ます
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、ポテンツァとトライフィルプロを機器名だけで選ばず、赤み、毛穴、浅い凹凸を顔全体で見たいのか、深い瘢痕やしわを局所で狙いたいのかを先に確認しています。

ポテンツァはRFマイクロニードリングによる肌全体の再構築を見たい場面で候補になり、トライフィルプロはマイクロサブシジョンと薬剤注入を局所に使い分けたい場面で候補になります。

マックームやジュベルックのようなコラーゲン増生を目的とする薬剤でも、製品名だけで決めず、どの層へどの範囲で届けるか、硬結や反応をどう避けるかまで含めて設計しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

RFマイクロニードリングは、皮膚へ微細な損傷と熱刺激を加え、肌全体の再構築や質感改善を狙う治療として用いられます。

一方、サブシジョンを伴う局所治療は、癒着を剥がして凹みや深いしわの改善を狙う場面で使われ、同じにきび跡やしわでも役割が異なります。

ポリ乳酸系などのコラーゲン増生を目的とする薬剤は、局所注入やドラッグデリバリーと組み合わせて使われることがありますが、製品差だけでなく、届ける層、量、範囲、回数設計が安全性と仕上がりに関わります。

顔全体を整える治療と、局所を狙う治療は分けて考えます

毛穴、赤み、浅い凹凸、小じわのように顔全体へ広がる悩みでは、広い範囲を均一に見られる治療が候補になります。

一方で、深いニキビ跡や折りじわのように局所の癒着が関わる悩みでは、ピンポイントで剥離や注入を行う治療の方が考えやすいことがあります。

薬剤は製品名より、どの層へどう届けるかが重要です

同じコラーゲン増生を目的とする薬剤でも、顔全体へ均一に届けたいのか、局所の凹みへ狙って入れたいのかで使い方が変わります。

診察では、薬剤そのものの特徴に加えて、注入範囲、量、届ける深さ、施術後の反応まで見ながら、機器との相性を考えています。

同日併用でも、反応の強さと安全性のバランスを見ます

ポテンツァとトライフィルプロを組み合わせる場合でも、何を同日に行い、何を分けるかは、瘢痕の深さやダウンタイムの許容度で変わります。

必要な反応を出しつつ、内出血や硬結などの副反応を避けやすい設計にすることが、治療継続では重要です。

費用の目安

  • ポテンツァ 瘢痕治療・薬剤導入 全顔 1回 ¥66,000 / 3回 ¥188,100
  • ポテンツァ追加薬剤 McCoom +¥22,000 / ジュベルック +¥22,000
  • トライフィルプロ・薬剤導入 全顔(〜300Shotsジュベルック込) 1回 ¥99,000
  • トライフィルプロ・シワ瘢痕治療 1箇所(ジュベルック込み) ¥18,000
  • ジュベルック注射 ニキビ跡・瘢痕 1か所 ¥11,000

実際の費用は、顔全体の治療か局所治療か、追加薬剤や併用施術の有無で変わります。診察時の提案内容をご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • ポテンツァでは、赤み、腫れ、点状出血、乾燥、かさぶたがみられることがあります。
  • トライフィルプロや局所注入では、赤み、腫れ、内出血、痛み、色素沈着、皮下気腫などが起こることがあります。
  • コラーゲン増生を目的とする薬剤では、硬結や反応性のしこりなどに注意が必要で、量や部位の設計が重要です。

実際のダウンタイムや注意点は、薬剤、深さ、範囲、併用内容で変わるため、診察時の説明もご確認ください。

References

根拠文献・専門情報

  1. PubMed PMID: 29744784

    Acne Scarring Management: Systematic Review and Evaluation of the Evidence.

    にきび瘢痕に対するRF、サブシジョン、注入治療の位置づけを整理した系統的レビューです。

  2. PubMed PMID: 33577211

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.

    RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方を整理したレビューです。

  3. PubMed PMID: 31990113

    Subcision: Indications, adverse reactions, and pearls.

    サブシジョンの適応と有害事象をまとめたレビューです。

  4. PubMed PMID: 36449872

    Intradermal Injection of Poly-d, l-Lactic Acid Using Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars: An Open-Label Prospective Trial.

    PDLLAをRFマイクロニードリングと組み合わせた治療の前向き試験です。

よくあるご質問

Q. ポテンツァとトライフィルプロは同じような治療ですか?

似て見える場面はありますが、同じではありません。ポテンツァは顔全体の再構築を見たい場面で、トライフィルプロは局所の瘢痕やしわを狙いたい場面で考えやすい治療です。

Q. マックームとジュベルックはどう使い分けますか?

製品名だけでなく、どの層へどの範囲で届けたいか、局所注入か顔全体の導入かを見て考えます。当院では機器との組み合わせ方も含めて選択しています。

Q. 深いニキビ跡やしわは、顔全体の治療だけで改善しますか?

必ずしもそうではありません。深い凹みや癒着が関わる部位では、局所の剥離や注入を組み合わせた方が考えやすいことがあります。

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