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AHA・BHA・グリコール酸・ハイドロキノン製品の使い分け

ピーリングソープはAHA・BHAの洗浄、GAローションはグリコール酸・乳酸の角質ケア、HQコンシーラーは2%ハイドロキノンとUVカット、ノブ ベビーは低刺激性の全身洗浄が役割です。目的と使用順序を分けて使います。

Medical Information

この記事について

監修日
2026年8月9日
公開日
2024年11月8日
実質更新日
2026年8月9日

Contents

目次

  1. 新たに加わった4製品は役割が異なります
  2. ピーリングソープは洗い流し、GAローションは洗顔後に使います
  3. HQコンシーラーは色素部位、ノブ ベビーは全身洗浄に使います
  4. 朝と夜の順序を分け、刺激が出たら酸とHQを一度止めます
  5. 診療で確認するポイント
  6. 治療選択の比較
  7. 費用の目安
  8. リスク・副作用・注意点
  9. 関連記事
  10. 関連施術・関連症状のご案内
  11. 執筆・監修
  12. 参考にした一次情報・ガイドライン
  13. よくあるご質問

新たに加わった4製品は役割が異なります

今回紹介するのは、セルニュープラス ピーリングソープ、セルニュープラスDR GAローション、セルニュープラスDR HQコンシーラー、ノブ ベビー フォーミングソープの4製品です。角質を洗い流す石けん、洗顔後に使う化粧水、色素部位を覆うコンシーラー、うるおいを守って洗う全身用泡状ソープに分かれます。

4製品はいずれも化粧品で、医薬品や医薬部外品の治療薬ではありません。AHA・BHA・グリコール酸・ハイドロキノンという成分名だけで同じ使い方にせず、洗い流す製品か肌に残す製品か、顔全体か部分使用かで順序を決めます。

ピーリングソープは洗い流し、GAローションは洗顔後に使います

セルニュープラス ピーリングソープは90g・2,420円で、AHAのクエン酸とBHAのサリチル酸を配合した弱酸性の石けんです。顔と体に使え、古い角質と毛穴のつまりを洗い流すため、顔や背中のニキビ、肘・膝の黒ずみ、ブライダル前の背中ケアに用います。ぬるま湯で泡立て、こすらずに洗い、髪の生え際や小鼻まで十分にすすぎます。

セルニュープラスDR GAローションは80mL・3,300円で、AHAのグリコール酸と乳酸を配合した化粧水です。成分表示にはエタノールも含まれます。ざらつき、ごわつき、乾燥によるくすみ、ハリ・弾力感の不足が気になる肌へ、洗顔後に100円硬貨大2個分を取り、目の周りを避けて顔全体へなじませ、その後に保湿剤を重ねます。

当院では、二つを同じ日に始めません。まずピーリングソープを夜1回・週2〜3日、またはGAローションを夜・週2日から一方だけ始め、1週間ごとに赤み、ひりつき、乾燥、皮むけを見て使用日を増やします。両方を使う場合も、最初はピーリングソープの日とGAローションの日を分けます。

酸の種類を増やすより、目的に合う一製品を選んで反応を見る判断の根拠として、グリコール酸とサリチル酸の良好・概ね良好な改善率は同じ94.1%で、明確な優越差はなかったとの報告がありました(参考文献1)。

HQコンシーラーは色素部位、ノブ ベビーは全身洗浄に使います

セルニュープラスDR HQコンシーラーは3,850円で、ハイドロキノン2%とビタミンEを配合した部分用コンシーラーです。顔のけがの跡、シミ取り、ホクロ・イボ・脂漏性角化症のレーザー後に残る色素部位を覆いながら使用します。SPF50+・PA++++のため、朝の基礎化粧品後に気になる部分へ薄く重ねます。初回は隔朝に狭い範囲から始め、3〜4回使用して赤みやかゆみがなければ1日1回の朝使用へ進めます。

シミ取り後の部位は、照射1か月後からHQコンシーラーを始めます。かさぶた、びらん、浸出液、強い赤みがなく、皮膚表面の治癒が完了していることを確認してから部分使用し、かゆみや赤みが出た場合は中止します。

ノブ ベビー フォーミングソープは300mL・1,320円の弱酸性全身用泡状ソープです。赤ちゃんだけでなく敏感肌の大人にも使え、顔・体・頭皮・髪を泡で洗えます。酸を使わない日や皮膚が乾燥しやすい時期は、うるおいを守る洗浄料として毎日の洗浄に組み込みます。

朝と夜の順序を分け、刺激が出たら酸とHQを一度止めます

夜は、ピーリングソープを使った日はGAローションを休み、保湿剤へ進みます。ノブ ベビーなど酸を含まない洗浄料を使った日にGAローションを加えます。朝は通常の洗浄と保湿の後、治癒した色素部位へHQコンシーラーを薄く置き、顔全体は日やけ止めで保護します。

赤み、灼熱感、ひりつき、皮むけ、かゆみが出たら、ピーリングソープ、GAローション、HQコンシーラーをいったん休止し、低刺激性の洗浄と保湿だけに戻します。症状が治まった後は、原因を見分けられるよう一製品ずつ、以前の半分の頻度から再開します。

刺激が出たときに酸製品を重ねたまま続けず、一製品ずつ戻す理由として、サリチル酸30%とJessner液はいずれもニキビと炎症後色素沈着が改善し差はなかった一方、灼熱感、刺激、落屑が主な副反応で、PIHもみられたとの報告がありました(参考文献2)。

Clinical View

診療で確認するポイント

  • 診察では、毛穴のつまりとざらつき、炎症性ニキビ、けがやレーザー後の色素沈着のうち、最初に整える悩みを一つ決めます。
  • 赤みや皮むけがなければ、洗い流すピーリングソープか、洗顔後に残すGAローションのどちらか一方を低頻度から始め、翌日までの刺激を記録します。
  • レーザー後の色素部位には、皮膚表面が治癒した照射1か月後からHQコンシーラーを朝に部分使用し、角質ケア製品は同じ日に新しく追加しません。
  • 再診では、同じ照明の写真と、各製品を使った曜日、赤み・ひりつきが戻った時期を照合し、継続する製品と次週の使用頻度を調整します。

Comparison

治療選択の比較

治療・対応 向く状態 向かない/慎重な状態 回数の目安 ダウンタイム 費用(税込) 承認状況
AHA/BHA配合ピーリングソープ ざらつき・面皰ケアの補助 強い乾燥、皮膚炎、施術直後 毎日の使用頻度を調整 刺激、乾燥、赤み、かぶれ セルニュープラス 90g 2,420円 化粧品。治療効果を医薬品のように表示しない
グリコール酸ローション 角化・ざらつき・ニキビケアの補助 皮膚炎、刺激性外用を多用中 低頻度から調整 ひりつき、乾燥、赤み、皮むけ セルニュープラスDR GAローション80mL 3,300円 化粧品区分・濃度・使用目的を確認
ハイドロキノン外用 肝斑・PIHなど診断後の色調管理 診断未確定、刺激性皮膚炎、長期自己使用 数か月ごとに診察 刺激、かぶれ、乾燥、色調変化 DR HQコンシーラー3,850円/ミラミン14,300円 製品・濃度・目的ごとに承認区分確認

費用の目安

  • セルニュープラス ピーリングソープ90g 2,420円。
  • セルニュープラスDR GAローション80mL 3,300円。
  • セルニュープラスDR HQコンシーラー3,850円。ミラミン14,300円。

リスク・副作用・注意点

  • AHA・BHA・グリコール酸では刺激、乾燥、赤み、皮むけ、かぶれ、PIHが起こることがあります。
  • ハイドロキノンでは刺激、かゆみ、かぶれ、不適切な長期使用による色調変化があります。
  • 刺激性外用やレーザー前後に重ねると皮膚炎が悪化する場合があります。

施術用高濃度ピーリングと家庭用製品の安全性を同一視しません。

Doctor Review

執筆・監修

執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)

References

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. Chen X, Wang S, Yang M, Li L. Chemical peels for acne vulgaris: a systematic review of randomised controlled trials. BMJ Open. 2018;8(4):e019607.

    ニキビへのケミカルピーリングの系統的レビュー

    研究デザイン: ニキビへのケミカルピーリングを評価した無作為化比較試験の系統的レビュー / 対象: 12 RCT、387人。主に軽症から中等症のニキビを対象に、8種類のピーリング剤を11通りで比較した。 / 結果: 30%グリコール酸と30%サリチル酸のsplit-face試験では、1か月後の良好・概ね良好な改善が両側94.1%で、RR 1.00、95%CI 0.85〜1.18だったとの報告がありました。 / 限界: 各試験の濃度は10〜70%、期間は6〜24週と不均一で、研究品質は非常に低〜中等度だった。施術用ピーリングの研究であり、クエン酸・サリチル酸配合石けんやGAローションの家庭使用、同時使用の可否を直接検証していない。

  2. How KN, Lim PY, Wan Ahmad Kammal WSL, Shamsudin N. Efficacy and safety of Jessner's solution peel in comparison with salicylic acid 30% peel in the management of patients with acne vulgaris and postacne hyperpigmentation with skin of color: a randomized, double-blinded, split-face, controlled trial. Int J Dermatol. 2020;59(7):804-812.

    サリチル酸30%とJessner液のsplit-face比較

    研究デザイン: 無作為化二重盲検split-face比較試験 / 対象: Fitzpatrick IV〜V型が94.5%を占める36人。顔の左右へJessner液とサリチル酸30%を割り付け、2週ごとに計3回施術した。 / 結果: 両側で炎症性・非炎症性病変、ニキビスコア、炎症後色素沈着指標が改善し、群間差はなかった。灼熱感、刺激、落屑が多く、PIHはJessner側で1件だったとの報告がありました。 / 限界: 36人・3回の施術用高濃度ピーリングの比較で、AHA・BHA配合石けん、GAローション、ハイドロキノン2%コンシーラーの日常使用や併用順序を評価していない。出版社全文の公開アクセスは確認できず、注釈はPubMed抄録の範囲に限定した。

  3. PMDA

    医薬品・医療機器情報検索

    ハイドロキノン等の製品・目的別確認先。

  4. J Cosmet Dermatol. 2020

    Chemical peels in darker skin with melasma

    比較試験の系統的レビュー。

  5. Am J Clin Dermatol. 2020

    Melasma Treatment: An Evidence-Based Review

    ハイドロキノンとピーリングの位置づけ。

よくあるご質問

Q. ピーリングソープとGAローションはどう違いますか?

ピーリングソープはクエン酸とサリチル酸を含む洗い流す石けん、GAローションはグリコール酸と乳酸を含む洗顔後の化粧水です。洗浄で角質を落としたいか、洗顔後の角質ケアを加えたいかで一方を選びます。

Q. AHA・BHA・グリコール酸は何%配合されていますか?

メーカーの商品ページには、ピーリングソープのクエン酸・サリチル酸、GAローションのグリコール酸・乳酸の配合濃度は表示されていません。施術用ピーリングの濃度を家庭用製品へ当てはめず、製品ごとの使用法と皮膚反応で頻度を調整します。

Q. ピーリングソープとGAローションを同じ日に使えますか?

初めから同じ日に使いません。一方を週2〜3日から始め、赤み、ひりつき、乾燥、皮むけがないことを確認してから、別の曜日にもう一方を追加します。

Q. HQコンシーラーはシミ取り直後から使えますか?

照射1か月後から使用します。かさぶたやびらんがなく皮膚表面が治癒してから、ハイドロキノン2%配合のHQコンシーラーを朝に部分使用します。

Q. 4製品は医薬品や医薬部外品ですか?

4製品はいずれも化粧品です。ピーリングソープは石けん、GAローションは化粧水、HQコンシーラーは部分用コンシーラー、ノブ ベビーは全身用泡状ソープで、医薬品の外用治療薬とは区別します。

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