症例紹介赤みポテンツァ

顔の赤み治療|ポテンツァ3回後の症例

これまで複数の施術で変化しにくかった顔全体の赤みが、ポテンツァ3回後の写真では弱くなっています。残る赤みとニキビのできやすさに対し、次はADVATxで赤みと皮脂をコントロールする治療計画へ進む症例です。

Medical Information

この記事について

監修日
2026年8月9日
公開日
2025年7月15日
実質更新日
2026年8月9日
顔の赤みへポテンツァ3回を行った症例の説明画像

Contents

目次

  1. ポテンツァ3回後、顔全体の赤みが弱くなりました
  2. ポテンツァでRFとマックームを真皮へ届けます
  3. 残る赤みと皮脂はADVATxで次の段階へ進めます
  4. 診療で確認するポイント
  5. 治療選択の比較
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 執筆・監修
  11. 参考にした一次情報・ガイドライン
  12. よくあるご質問

ポテンツァ3回後、顔全体の赤みが弱くなりました

この症例は、これまでさまざまな施術を受けても改善しにくかった赤ら顔に対し、ポテンツァを3回行った経過です。Beforeでは頬から鼻周囲へ広がる赤みが目立ち、3回後の正面・左右の写真では、その赤みが全体に弱くなっています。

3回後も部分的な赤みが残り、ニキビもできやすいため、次の段階ではADVATxを用いて赤みと皮脂をコントロールする予定です。

ポテンツァでRFとマックームを真皮へ届けます

ポテンツァは微細な針を皮膚へ刺入し、針先からRF(高周波)を届けます。真皮に小さな熱凝固点をつくり、表皮への広い熱損傷を抑えながら創傷治癒反応を起こすことで、コラーゲン生成と炎症後の赤み・肌質の改善を狙います。

薬剤導入にはPLLA製剤のマックームを用い、約6か月かけてコラーゲン生成を促すことで、瘢痕や赤みを伴う質感の改善を持続させることを目指します。

残る赤みと皮脂はADVATxで次の段階へ進めます

アドバテックス(ADVATx)は、フラクショナルレーザーのように複数回で変化を積み重ねる治療です。全顔に照射し、ダウンタイムを抑えながら、残る赤みとニキビに関わる皮脂の両方を同じ治療計画で扱います。

皮脂への作用は施術から約3週間後を境に弱くなっていくため、皮脂の戻り方を見ながら、治療間隔を空けすぎないように次回の時期を組みます。

ポテンツァ3回後に残った赤みとできやすいニキビを別々に扱う理由として、持続性紅斑には血管収縮外用、紅斑・毛細血管にはレーザーやIPL、丘疹・膿疱にはアゼライン酸やイベルメクチンなど、表現型ごとに有効な治療が異なるとの報告がありました(参考文献1)。

残るびまん性の赤みへ血管を標的とする治療を選ぶ際、改善度だけでなく痛みも比べる理由として、IPLとPDLは50%を超える改善率と紅斑指標が同程度で、75%を超える改善はIPL、痛みはPDLが有利との報告がありました(参考文献2)。

Clinical View

診療で確認するポイント

  • 最初に、頬と鼻周囲のびまん性紅斑、目に見える毛細血管、炎症性ニキビ、皮脂の4項目を記録し、この症例で次に治療する赤みの主成分を決めます。
  • 顔全体の赤みと肌質にはポテンツァを3回行い、残った赤みとニキビのできやすさにはADVATxで赤みと皮脂を同時に整える順序としました。
  • ADVATx開始後は、同じ照明・角度の写真で頬と鼻周囲の赤みを比べ、約3週間後の皮脂とニキビの戻り方を合わせて見て、次の施術時期を決めます。

Comparison

治療選択の比較

治療・対応 向く状態 向かない/慎重な状態 回数の目安 ダウンタイム 費用(税込) 承認状況
ポテンツァ3回 RF治療を選択した赤み・毛穴の症例 診断未確定、感染等 本症例3回 赤み、点状出血、腫れ、PIH 全顔3回156,750円 機器・チップの承認状況確認
ADVATx維持計画 残る血管性赤み等 実施前の効果判定 実施後に再評価 熱感、乾燥、赤み等 全顔1回30,000円/5回139,000円 国内未承認医療機器
外用・経過観察 炎症・皮膚炎主体、軽い残存 明瞭な血管だけ 継続 刺激、乾燥 処方で異なる 薬剤ごとに確認

費用の目安

  • アドバテックス(589+1319nm)全顔(スポット照射込み)1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000
  • 顎下(オプション)1回 ¥6,000
  • ポテンツァ 赤み・ニキビ・毛穴 全顔 1回 ¥55,000 / 3回 ¥156,750

当院症例では複数施術を行っています。施術ごとの回数、範囲、追加薬剤により総額は変わります。

リスク・副作用・注意点

  • アドバテックスでは、一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。
  • ポテンツァでは、赤み、腫れ、点状出血、乾燥、かさぶた、色素沈着などが生じることがあります。
  • 複合治療では刺激が重なることがあり、肌状態によって同日施術を避けたり、間隔を調整したりします。
  • 国内承認・適応: 国内未承認。医師の個人輸入等による使用。入手経路・海外承認・救済制度の対象外となる可能性を表示

掲載画像はポテンツァ3回後の経過です。アドバテックスは今後の計画であり、この経過写真への効果帰属は行いません。

Doctor Review

執筆・監修

執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)

References

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. van Zuuren EJ, et al. Interventions for rosacea based on the phenotype approach: an updated systematic review including GRADE assessments. Br J Dermatol. 2019;181(1):65-79.

    酒さ治療の表現型別系統的レビュー

    研究デザイン: 無作為化比較試験を対象とした系統的レビュー・GRADE評価 / 対象: 152研究、20,944人の酒さ患者 / 結果: 持続性紅斑にはブリモニジンとオキシメタゾリン、紅斑・毛細血管にはレーザーとIPL、丘疹・膿疱にはアゼライン酸、イベルメクチンなど、表現型ごとに有効性の根拠が異なるとの報告がありました。 / 限界: 治療法ごとに根拠の確実性が異なり、レーザー・IPLは低〜中等度の確実性。酒さの研究であり、この症例の診断やポテンツァ・ADVATxの効果を直接検証したものではない。PubMedとPMC全文を2026年8月8日に再確認した。

  2. Zhai Q, et al. Meta-Analysis of the Efficacy of Intense Pulsed Light and Pulsed-Dye Laser Therapy in the Management of Rosacea. J Cosmet Dermatol. 2024;23(12):3821-3827.

    IPLとPDLの酒さ比較メタ解析

    研究デザイン: IPLとPDLを比較した4研究の系統的レビュー・メタ解析 / 対象: 計141人の酒さ患者 / 結果: 50%を超える改善率と紅斑指標には有意差がなく、75%を超える改善率はIPL、VASによる痛みはPDLが有利との報告がありました。 / 限界: 直接比較は4研究に限られ、研究間の治療条件も異なる。IPL・PDLの解析であり、ADVATxの589nm・1319nmレーザーとポテンツァを比較した研究ではない。PubMedとPMC全文を2026年8月8日に再確認した。

  3. Br J Dermatol. 2020

    Global ROSacea COnsensus 2019

    19皮膚科医・2眼科医の表現型別合意。

  4. J Dermatol. 2026

    Japan Rosacea Consensus

    国内専門医10人、50項目の合意。

  5. 厚生労働省

    未承認医薬品等の情報提供

    ADVATx表示根拠。

よくあるご質問

Q. 掲載写真までに行った治療は何ですか?

ポテンツァを3回行った経過です。写真はBeforeと3回後を、正面と左右の頬で比較しています。

Q. ポテンツァ3回後にADVATxを追加するのはなぜですか?

顔全体の赤みは弱くなりましたが、部分的な赤みとニキビのできやすさが残ったためです。次はADVATxで赤みと皮脂を治療します。

Q. ポテンツァとADVATxは赤みへの働き方がどう違いますか?

ポテンツァは針先からRFを真皮へ届け、創傷治癒反応と肌質改善を利用します。ADVATxは589nmと1319nmのレーザーで、残る赤みと皮脂を治療します。

Q. マックームを導入する目的は何ですか?

PLLAによるコラーゲン生成を促し、赤みとともに瘢痕や質感の改善を長く支えることが目的です。この記事では約6か月を目安に経過を見ます。

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