オールタイトの特徴と治療直後の変化の考え方
オールタイトは、施術直後に引き締まりを感じることがあり、翌日のむくみ、2〜3日後のすっきり感、2〜4週後、1〜1.5か月後では見ている変化が異なります。直後の熱反応と、その後の組織再構築を時間軸に沿って説明します。
Medical Information
この記事について
- 執筆医・監修医
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年8月9日
- 公開日
- 2026年4月18日
- 実質更新日
- 2026年8月9日

Contents
目次
直後から1〜1.5か月後までを同じ条件で追います
オールタイトの経過は、施術直後、翌日、2〜3日後、2〜4週後、1〜1.5か月後の順に分けると理解しやすくなります。直後は熱による組織の収縮、翌日は一時的なむくみ、2〜3日後はむくみが落ち着いた輪郭、数週後は熱刺激後の再構築を見ます。
毎回、同じ照明・向き・表情で写真を撮り、頬の高さ、ほうれい線、口横、下顎縁を比べます。直後の写真だけで完成形を決めず、翌日と2〜3日後の反応を経て、4週・8週の変化まで一続きで記録します。
施術直後は、熱による引き締まりと皮膚反応を確認します
施術直後は、コラーゲンを含む支持組織が温められた反応として、頬やフェイスラインが引き締まったように見えることがあります。同時に、赤み、熱感、軽い張りが出ていないかも確認します。
オールタイトはDLTD(Dermis Layer Targeted Dielectric Heating)と呼ばれる誘電加熱を用います。FractionalとRubbingの2種類のアプリケーターで、表層〜中層を細かく扱う範囲と、より広く深く温める範囲を分け、皮膚の厚みとゆるみの位置に合わせて照射します。
翌日のむくみと、2〜3日後の輪郭を分けます
翌日は軽いむくみによって、直後の引き締まりが見えにくくなることがあります。これは輪郭の変化が消えたという意味ではなく、熱刺激後の一時反応が重なっている時期です。左右差、圧痛、熱感、赤みの広がりも一緒に見ます。
2〜3日ほどでむくみが落ち着くと、頬から下顎縁のすっきり感を確認しやすくなります。日ごとの変化を比べるときは、体重、塩分、睡眠、撮影角度による見え方をそろえます。強い痛み、水疱、皮膚色の変化、長引くしびれがある場合は早めに連絡してください。
2〜4週後から、直後とは異なる変化を見ます
2〜4週頃は、毎日見ている顔に目が慣れ、直後ほど変化を強く感じにくい時期です。一方、熱刺激後の組織変化は数週単位で進むため、主観的な慣れと、写真・輪郭・しわ評価の変化を分けます。
1〜1.5か月頃は、頬の位置、ほうれい線、マリオネットライン、下顎縁を再評価します。この時点で次の照射範囲を決め、脂肪の減少や容量不足が目立つ部位には、熱治療を重ねるより別の方法へ分岐します。
直後と数週後を分けて評価する根拠として、オールタイト1回後の中顔面挙上は直後0.6mm、4週1.4mm、8週1.9mmとなり、ほうれい線のWSRSも3.1から直後2.8、4週2.3、8週2.0へ変化したとの報告がありました(参考文献1)。
1〜1.5か月間隔で3回を一つの区切りにします
当院では、1〜1.5か月間隔で3回程度を一つのコースとして提案しています。2回目・3回目は同じ範囲を機械的に繰り返さず、前回のむくみが落ち着いた後の写真と触診から、反応が得られた範囲と追加したい範囲を決めます。
3回後は約6か月の経過を見て、輪郭と皮膚のハリが安定していれば休止します。変化が戻り始めた時点で、年1回程度のコースを候補にします。これは当院の経過観察を含む治療設計であり、回数は直後反応と1〜1.5か月後の評価をもとに更新します。
RF後の変化を数週単位で追う理由として、人皮膚ではI型・III型プロコラーゲン、トロポエラスチン、フィブリリンが28日後に増え、10週後には熱変性領域が新しい真皮組織へ置き換わったとの報告がありました(参考文献2)。
熱の届け方からオールタイト・デンシティ・HIFUを選びます
オールタイトは誘電加熱で中顔面から下顔面を連続的に温め、皮膚のゆるみと支持の変化を面で扱いたいときに選びます。デンシティはモノポーラRFとバイポーラRFを同時に用い、皮膚の深い層の引き締めと表面に近い小じわ・ハリを一緒に扱う設計です。
HIFUは集束超音波を決めた深さへ点状に照射し、頬やあご下のもたつきなど、深い層や脂肪を含めて狙うときに使います。診察では皮膚の厚み、つまみ上げた脂肪量、頬の容量、下顎縁のゆるみを確認し、温かさ中心の治療を希望する場合はオールタイト、浅層と深層のRFを同時に使いたい場合はデンシティ、深部を点状に狙いたい場合はHIFUへ分けます。
Clinical View
診療で確認するポイント
- 当院では、頬の容量、皮膚の厚み、つまみ上げた脂肪量、ほうれい線と口横の下垂方向を記録し、オールタイトで面として温める範囲を決めます。
- 施術日は直後の輪郭と赤み・熱感、翌日はむくみ、2〜3日後はむくみが落ち着いた輪郭を確認し、4週・8週は同じ条件の写真で頬の高さと口周りを比べます。
- 次回は1〜1.5か月後の反応を見てから、オールタイトを重ねる範囲、デンシティで浅層と深層を同時に扱う範囲、HIFUで深部を点状に扱う範囲へ分けます。
- 3回を一つの区切りとして約6か月後に維持状態を評価し、追加治療は変化が戻った部位だけに設計します。
Comparison
治療選択の比較
| 治療・対応 | 向く状態 | 向かない/慎重な状態 | 回数の目安 | ダウンタイム | 費用(税込) | 承認状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| オールタイト(DLTD) | 中顔面〜下顔面の皮膚のゆるみ、ほうれい線・口横・下顎縁を面として温めたい状態 | 大きな皮膚余剰が主、感染・強い皮膚炎、ペースメーカー、治療部位の金属・プレート、妊娠中 | 当院では1〜1.5か月間隔で約3回を一区切り。3回後は約6か月で再評価 | 一時的な赤み、熱感、むくみ、軽い違和感。翌日のむくみは2〜3日後まで経過を見る | 300ショット1回55,000円/3回139,000円(税込) | 要確認 |
| デンシティ(モノポーラ+バイポーラRF) | 顔・目周りの皮膚のゆるみ、ハリ、小じわを浅層と深層のRFで同時に扱いたい状態 | 大きな皮膚余剰が主、感染・強い皮膚炎、体内電子機器や治療部位の金属がある状態 | 1回後の反応を再評価し、追加を決める | 赤み、腫れ、熱感、圧痛。まれに水疱、色調変化、しびれ | 目周り33,000円/全顔250ショット99,000円(税込) | 要確認 |
| ウルトラセルZi(医療HIFU) | 頬・あご下のもたつきなど、決めた深さや脂肪を含む範囲を点状に狙いたい状態 | 容量不足や頬こけが主、感染・強い皮膚炎、神経症状がある状態 | オーダーメイドHIFUは1回後に再評価。リニアは2〜4週間隔で3回が目安 | 赤み、熱感、圧痛、一時的なしびれ。まれに熱傷・神経障害 | 全顔+首128,000円/リニア頬・あご下各33,000円(税込) | 要確認 |
費用の目安
- オールタイト 300ショット 1回:55,000円(税込)
- オールタイト 3回コース:139,000円(税込)
2026年7月20日改定の院内ローカル料金正本と施術ページの金額が一致しています。
リスク・副作用・注意点
- 一時的な赤み、熱感、むくみ、軽い違和感が出ることがあります。
- 強い痛み、水疱、皮膚色の変化、長引くしびれ、結節、輪郭変化がある場合は早めの診察が必要です。
- 妊娠中、ペースメーカーを使用中の場合は施術できません。治療部位に金属・プレートがある場合も施術できないことがあります。
- 国内承認・適応: オールタイトは日本国内未承認の医療機器です。当院では医師の責任のもと輸入して使用します。未承認医療機器による健康被害は医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。
Alltiteの平均疼痛は0.4/10で、重篤な有害事象、熱傷、水疱、浮腫、長引く紅斑、感覚障害、結節、輪郭不整は確認されなかったとの報告があります。確認期間は8週です。
Doctor Review
執筆・監修
執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
References
参考にした一次情報・ガイドライン
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Non-ablative dermis layer targeted dielectric heating for facial rhytid improvement in Asian skin
研究デザイン: Alltiteの低〜中出力DLTDを1回行い、基準時、直後、4週、8週を追った単施設・前向き・単群研究。約400ショットをFractionalとRubbingの両アプリケーターで中顔面〜下顔面へ照射し、しわ尺度と3D解析を行った。 / 対象: 目立つほうれい線とマリオネットラインがある35〜65歳のアジア人女性32人。全員が8週まで完遂。 / 結果: 中顔面の上方変位は直後0.6mm、4週1.4mm、8週1.9mm、WSRSは3.1から直後2.8、4週2.3、8週2.0へ変化したとの報告がありました。8週の医師GAISは95%、患者GAISは92%が改善判定、平均疼痛は0.4/10で、重篤な有害事象はなかった。 / 限界: 対照群がなく、全員が女性で、追跡は8週まで。1回約400ショットの研究で、当院の300ショット・3回コース、6か月休止、年1回コースの有効性や持続を検証していない。HIFU・デンシティとの優劣、組織温度、コラーゲン配列、組織弾性を直接測定していない。著者は利益相反なしと申告。PMC原著全文を2026年8月9日に確認した。
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Bipolar fractional radiofrequency treatment induces neoelastogenesis and neocollagenesis
研究デザイン: マイクロニードル電極を用いたバイポーラ・フラクショナルRF後の創傷治癒を、組織学、RT-PCR、免疫組織化学で10週まで追った前向き多施設研究。真皮内を72°C・4秒で加熱した。 / 対象: 成人のヒト皮膚を対象とした研究。PubMed抄録には参加人数の記載がない。 / 結果: I型・III型プロコラーゲン、トロポエラスチン、フィブリリンは28日後に増え、RF熱変性領域は28日まで確認され、10週後には新しい真皮組織へ置き換わったとの報告がありました。 / 限界: 針を用いる高温のフラクショナルRFで、非侵襲のAlltite/DLTDとは機器、加熱様式、温度が異なる。患者の引き締まり量、オールタイトの1〜1.5か月間隔、3回コース、維持期間を検証していない。PubMed抄録を2026年8月9日に確認し、参加人数と利益相反は抄録から確認できなかった。
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医療機器の承認審査に関する情報
販売名、承認番号、承認範囲を確認する公的情報です。
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医療広告ガイドライン
自由診療の費用、主なリスク・副作用、未承認機器等の表示を確認する公的資料です。
よくあるご質問
Q. 施術直後の引き締まりは最終的な変化ですか?
直後は熱による収縮が見えやすい時期です。翌日のむくみ、2〜3日後の落ち着き、4週・8週の写真を分けて確認すると、一時反応とその後の変化を比べられます。
Q. 翌日に顔がむくむことはありますか?
軽いむくみで直後の輪郭が分かりにくくなることがあります。多くは2〜3日ほどで落ち着く経過を見ますが、強い痛み、水疱、皮膚色の変化、長引くしびれがある場合は早めにご連絡ください。
Q. なぜ1〜1.5か月間隔で3回行うのですか?
当院では、直後の熱反応が落ち着き、数週後の変化を評価できる1〜1.5か月を次回判断の目安にしています。3回を一つの区切りにして約6か月経過を見ますが、前回反応に応じて回数と範囲を更新します。
Q. オールタイト・デンシティ・HIFUはどう選びますか?
オールタイトは誘電加熱で中顔面〜下顔面を面として扱い、デンシティはモノポーラRFとバイポーラRFで浅層と深層を同時に温めます。HIFUは決めた深さを点状に狙います。皮膚の厚み、脂肪量、頬の容量、ゆるみの深さから選びます。
Q. 料金と国内承認状況を教えてください。
オールタイトは300ショット1回55,000円、3回コース139,000円(税込)です。日本国内未承認の医療機器で、当院では医師の責任のもと輸入して使用します。未承認機器による健康被害は医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。
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