症例紹介シミルビーフラクショナル

シミ・くすみへルビーフラクショナル5回と外用治療を併用した症例

両頬に点在するシミと、面として見えるくすみには、照射治療とホームケアを並行し、同じ条件の写真で色調と質感を追う方法があります。本記事では左右の頬の治療前後から、5回の通院治療と自宅外用の組み立て方を紹介します。

Medical Information

この記事について

監修日
2026年8月9日
公開日
2026年5月15日
実質更新日
2026年8月9日
ルビーフラクショナル5回と外用治療を併用したシミ・くすみ症例写真

Contents

目次

  1. 両頬のシミ・くすみを治療した症例
  2. ルビーフラクショナルを5回重ねる
  3. ハイドロキノンとレチノールを自宅で続ける
  4. 診療で確認するポイント
  5. 治療選択の比較
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 執筆・監修
  11. 参考にした一次情報・ガイドライン
  12. よくあるご質問

両頬のシミ・くすみを治療した症例

症例写真は、左右それぞれの頬について、治療前と治療後を上下2組に分けて掲載しています。ルビーフラクショナルトーニングを5回行い、自宅ではハイドロキノンとスキンブライセラム0.25を使用しました。

治療後には、頬に点在していたシミと顔全体のくすみが目立ちにくくなり、肌表面のなめらかさにも変化が見られました。通院でのレーザー治療と、自宅で続ける外用治療を一つの治療計画として組み合わせた経過です。

ルビーフラクショナルを5回重ねる

694nmのQスイッチルビーレーザーはメラニンに反応します。フラクショナル照射では、顔全体に点在する色素と色むらへ低出力のレーザーを分割して届け、複数回にわたり少しずつ色調の変化を追います。

この症例では1クール5回を行い、左右の頬に残る点状のシミ、面として見えるくすみ、肌表面の質感を各回で見直しました。ルビーフラクショナルは1クール5回66,000円です。

顔全体に点在するシミとくすみへ694nmルビーフラクショナルを複数回重ねる理由として、2週間隔で6回照射すると、最終照射16週後のMASI平均が15.1から10.6へ低下したとの報告がありました(参考文献1)。

ハイドロキノンとレチノールを自宅で続ける

自宅では、色素に対するハイドロキノンと、0.25%レチノールを配合したスキンブライセラム0.25を使用しました。ハイドロキノンはメラニン生成を抑える目的、レチノール製品は色むらと肌表面のなめらかさを整える目的で組み込みました。

レーザー照射を重ねる期間もホームケアを継続し、赤み、乾燥、皮むけが出たときは外用頻度を調整します。通院の照射と毎日の外用を並行することで、点状のシミと頬全体のくすみの両方を治療しました。

レーザー治療中のホームケアへハイドロキノンを組み込む理由として、ハイドロキノン単剤と三剤配合外用は肝斑に対して有効性の根拠が多い治療だったとの報告がありました(参考文献2)。

Clinical View

診療で確認するポイント

  • 初診では、左右の頬を同じ明るさと角度で撮影し、点状に分布するシミ、頬全体のくすみ、肌表面の粗さを記録します。
  • 1クール5回の間は、各照射後の赤み・乾燥・皮むけが落ち着く時期を見ながら、ハイドロキノンとスキンブライセラム0.25の使用頻度を調整します。
  • 5回終了時に同じ角度の写真を撮り、残る点状のシミ、頬全体の色調、肌表面の質感を見直して、次のクールまたは外用中心の維持治療を決めます。

Comparison

治療選択の比較

治療・対応 向く状態 向かない/慎重な状態 回数の目安 ダウンタイム 費用(税込) 承認状況
ルビーフラクショナル 多発する表在性色素・色むらの一部 活動性肝斑、診断未確定病変 本症例5回 赤み、かさぶた、PIH、色素脱失 1回16,500円/1クール5回66,000円 機器・使用目的ごとに承認確認
ハイドロキノン等外用 肝斑・PIH・維持管理の一部 刺激性皮膚炎、長期不適切使用 数か月単位 刺激、かぶれ、色調変化 製品・処方で異なる 薬剤・濃度・目的ごとに確認
スポット治療 境界明瞭な孤立病変 肝斑面への一律照射 通常1回後に評価 かさぶた、PIH、色抜け 範囲で異なる 機器・目的ごとに確認

費用の目安

  • 全顔(看護師施術)1回 ¥16,500 / 1クール目5回 ¥66,000 / 2クール目以降5回 ¥55,000 / 医師施術 1回 ¥27,500

当院症例はルビーフラクショナル5回と外用製品を併用しています。レーザー料金に外用製品代は含まれず、総額は処方内容で変わります。

リスク・副作用・注意点

  • 照射後に赤み、熱感、腫れ、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失が生じることがあります。
  • ハイドロキノンでは刺激性皮膚炎、赤み、かぶれ、長期・不適切使用による色調変化に注意が必要です。
  • レチノールでは乾燥、皮むけ、赤み、ひりつきが生じ、レーザー前後は休薬が必要な場合があります。

レーザーと外用の刺激を重ねすぎないよう、皮膚反応に応じて使用頻度と照射時期を調整します。

Doctor Review

執筆・監修

執筆医・監修医: 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)

References

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. Jang WS, Lee CK, Kim BJ, Kim MN. Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients. Dermatol Surg. 2011;37(8):1133-1140.

    低出力694nmフラクショナルQスイッチルビーの肝斑研究

    研究デザイン: 前向き単群研究 / 対象: 肝斑のある韓国人女性15人。顔全体へ低出力694nmフラクショナルQスイッチルビーを2週間隔で6回照射し、最終照射16週後まで評価 / 結果: MASI平均は治療前15.1から最終照射16週後10.6へ低下し、色調の明度を示すL値は56.6から59.9へ上昇しました。 / 限界: 15人の単群研究で対照群がなく、女性・韓国人・肝斑のみが対象です。一般的な日光黒子、外用併用の上乗せ効果、長期の再発は評価していません。

  2. McKesey J, Tovar-Garza A, Pandya AG. Melasma Treatment: An Evidence-Based Review. Am J Clin Dermatol. 2020;21(2):173-225.

    肝斑治療のエビデンスレビュー

    研究デザイン: PubMed・Cochraneを検索したエビデンスレビュー / 対象: 肝斑治療の対照試験・無作為化比較試験113研究、合計6,897人 / 結果: ハイドロキノン単剤と、ハイドロキノン・トレチノイン・副腎皮質ステロイドの三剤配合外用は、肝斑治療の中で有効性の根拠が最も多い治療でした。レーザー・光治療の結果は混在していました。 / 限界: 研究設計・肌タイプ・評価法が不均一で、小規模研究と短期追跡が多いレビューです。スキンブライセラム0.25や、本症例と同じレーザー・外用の組み合わせは直接評価していません。

  3. PMDA

    医療機器の承認審査

    レーザー・RF機器の承認確認先。

  4. Medicina. 2022

    Low-Fluence Q-Switched Nd:YAG Laser for Melasma

    42論文と低色素斑・再発。

  5. Lasers Med Sci. 2022

    Laser therapy in melasma

    22研究694人。

よくあるご質問

Q. この症例では何を組み合わせましたか?

ルビーフラクショナルトーニング5回と、自宅でのハイドロキノン、スキンブライセラム0.25を組み合わせました。

Q. 自宅で外用を併用する目的は何ですか?

ハイドロキノンで色素へ働きかけ、0.25%レチノール製品で色むらと肌表面のなめらかさを整えるためです。

Q. レーザー治療中もハイドロキノンとレチノールを使いますか?

この症例では治療期間中のホームケアとして使用しました。照射後の赤み、乾燥、皮むけに合わせて頻度を調整します。

Q. ルビーフラクショナル1クールの回数と費用はいくらですか?

1クールは5回で66,000円です。この症例も5回の治療後に写真で経過を確認しました。

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