目の下のクマ・凹み・膨らみはどう治す?原因別の治療法

目の下のクマは色だけの問題ではありません。眼窩脂肪が前へ出た膨らみ、その下や眼窩縁にできる凹み、茶色や青紫の色調、薄い皮膚や小じわが重なって暗く見えます。

膨らみ主体なら脱脂、固定した凹み主体ならヒアルロン酸による支持が候補です。両方が混在するときは膨らみを先に整え、回復後に残る凹みや皮膚変化だけを追加治療します。

画像・症例資料

目の下のクマを膨らみ・凹み・色調・皮膚変化に分けます

若い頃から目の下が膨らみ、上方視で目立つ場合は眼窩脂肪の突出が関係します。眼窩縁から頬へ固定した溝がある場合は、骨格や深部組織の支持低下による凹みが影を作ります。

茶色い色素、青紫色の血管透見、むくみ、皮膚の薄さや小じわが重なることもあります。正面だけでなく斜位と側面を見て、膨らみの頂点、涙溝、頬へ続く凹み、色の位置を別々に記録します。

膨らみと凹みが混在する理由

下眼瞼の眼窩脂肪は内側・中央・外側の3区画に分かれ、内側と中央の間を下斜筋が通ります。加齢により眼窩隔膜が緩むと脂肪が前へ出やすくなり、同時に眼窩骨の吸収や頬の支持低下が進むと、その下に凹みができます。

脂肪の膨らみと骨格性の凹みが隣り合うと段差が強調されます。脂肪量だけ、または溝だけを見ず、内側・中央・外側と頬の立体感を一続きで評価します。

膨らみは脱脂、凹みは支持、混在例は段階的に治療します

脂肪の膨らみが主な場合は、下まぶたの結膜側から前へ出た脂肪を調整する経結膜脱脂を候補にします。固定した凹みが主で、強い脂肪突出や浮腫が少ない場合は、ヒアルロン酸で溝を埋め尽くすのではなく、段差を支える方法を考えます。

膨らみと凹みが混在する場合は、先に突出脂肪を整えます。術直後は腫れ、色、小じわが変動するため、1か月後に正面と斜位で再評価し、残る凹みへヒアルロン酸、色むらや細かな小じわへ皮膚質治療を必要な範囲だけ追加します。

脱脂は取り切る手術ではなく、突出区画を調整する手術です

当院のCO2レーザー経結膜脱脂は、皮膚表面に切開創を作らず、下まぶたの結膜側から突出した脂肪へ到達します。笑気麻酔と局所麻酔で意識を保ち、仰向けだけでなく座位でも左右差を確認します。

脂肪を一律に取らず、前へ出た区画だけを選びます。内側・中央は温存を重視し、眼窩縁から頬へ続く立体感を残します。既存文献では下眼瞼形成後の凹みや不適切な脂肪除去も報告されているため、1か月後の再評価を前提にします。

裏ハムラ法と脂肪注入を第一選択にしない当院の考え方

当院では、内側から中央の涙溝だけでなく、外側の骨格性の凹みと将来の骨吸収まで見て、後から調整しやすい方法を優先します。突出脂肪を脱脂で整え、残る支持不足だけをヒアルロン酸で補う方針です。

クマのボリューム補充を目的とする体脂肪注入も原則として選びません。生着量と部位差を後から細かく調整しにくいためです。ナノファットは皮膚の質感や色調を扱う方法で、膨らみや凹みの構造治療とは分けます。

費用・リスク・承認状況

既存料金は経結膜脱脂189,000円、手術時の吸入麻酔11,000円、ヒアルロン酸1本1cc 77,000円、カテラン針11,000円、ジュベルック1cc 33,000円・3cc 55,000円です。最新の料金・追加費用は美容医療の料金表をご確認ください。

脱脂では腫れ、内出血、感染、左右差、脂肪の取り残し・取りすぎ、凹み、下眼瞼位置異常、ドライアイ、複視など、ヒアルロン酸ではむくみ、凹凸、青色調、遅発性結節、血管閉塞、皮膚壊死、視力障害などが起こる可能性があります。ジュベルックとプルリアルは国内未承認です。ボリューマXCは中顔面などへの使用が国内承認されていますが、眼窩周囲へ直接注入する製剤ではありません。

施術概要・注意点

費用

  • 経結膜脱脂 189,000円
  • 手術時の吸入麻酔 11,000円
  • ヒアルロン酸注入 1本1cc 77,000円
  • カテラン針を使用する場合 11,000円
  • ジュベルック 1cc 33,000円/3cc 55,000円

主なリスク

  • 経結膜脱脂:腫れ、内出血、結膜浮腫、出血、血腫、感染、左右差、凹凸、脂肪の取り残し・取りすぎ、眼球陥凹、下眼瞼位置異常、ドライアイ、流涙、複視
  • ヒアルロン酸注入:痛み、赤み、腫れ、内出血、むくみ、左右差、凹凸、青色調、感染、遅発性浮腫・結節・移動
  • ヒアルロン酸の血管障害:皮膚の青白化・網目状変色・壊死、視力・視野障害、失明、脳卒中。強い痛みや見え方の異常は直ちに連絡が必要
  • ジュベルック・プルリアル等の注入:痛み、注射痕、赤み、腫れ、内出血、膨疹、硬結、結節、感染、アレルギー

よくある質問

目の下のクマは何が原因ですか?

眼窩脂肪の膨らみ、骨格や支持組織による凹み、色素や血管の色調、むくみ、皮膚の薄さや小じわが単独または複数重なって生じます。

クマは脱脂とヒアルロン酸のどちらで治療しますか?

膨らみ主体なら脱脂、固定した凹み主体ならヒアルロン酸による支持が候補です。混在例は膨らみを先に整え、1か月後に残る凹みを再評価します。

脱脂をすると目の下が凹みませんか?

過剰切除や一律な切除で凹みが生じる可能性があります。当院では突出した区画だけを調整し、内側・中央の温存と座位での確認を重視します。

なぜ裏ハムラ法を第一選択にしないのですか?

当院は外側の骨格性の凹みや将来の変化も含め、後から調整しやすい方法を優先します。突出脂肪を整え、必要な支持だけを段階的に補う考え方です。

茶クマや青クマも脱脂で治りますか?

色素や血管透見が主なクマは、脱脂だけでは改善しません。構造による影を評価したうえで、残る色調や皮膚変化を別の治療として考えます。

参考にした一次情報・ガイドライン

  1. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12456572/
  2. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12559836/
  3. https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/about-reviews/devices/0035.html
  4. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/

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