口周りのもたつき・しわを原因別に考える治療
口周りの悩みは、骨格支持の低下、筋肉の動き、皮膚のたるみ、唇のボリューム変化が重なって目立つことがあります。口周り治療の考え方について、当院で重視している見方と一般的な医学情報、参考文献を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2024年3月9日
- 公開日
- 2024年3月9日
- 更新日
- 2026年7月8日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、口周りの相談で『線を埋める』ことだけを目的にせず、顎や口角の支え、筋肉の引き込み、皮膚のゆるみを分けて診ています。
マリオネットラインや口角下のもたつきでは、ヒアルロン酸だけでなく、ボトックスや熱治療を併用した方が全体のバランスを取りやすいことがあります。
そのため、どこにどの治療を足すかよりも、骨格支持、筋肉、皮膚のうち何が主役かを整理してから順番を決めることを重視しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
口周りの老化変化には、骨吸収や脂肪移動による支持低下、表情筋の反復運動、皮膚の弾力低下、唇のボリューム変化が関わります。
そのため、口周り治療ではフィラーによる支持補正、ボツリヌストキシンによる筋肉バランスの調整、RFやHIFUによる引き締めを使い分ける考え方が一般的です。
同じ『ほうれい線』『マリオネットライン』でも、凹み主体か、引き込み主体か、ゆるみ主体かで治療の中心は変わります。
口周りの悩みは一つの原因では決まりません
口角の下がり、マリオネットライン、唇まわりのしわは、同じ場所に見えても骨格支持、筋肉、皮膚の変化が重なって出てきます。
そのため、同じ製剤や同じ機械だけで一律に整えるより、どの要素が一番目立っているかを分けて考えることが大切です。
支持・筋肉・皮膚で治療の役割を分けます
支えの低下が主役ならヒアルロン酸、口角を引き下げる筋肉の影響が強いならボトックス、皮膚のゆるみや質感変化が目立つならRFやHIFUを考えることがあります。
複数の原因が重なることが多いため、全部を一度に行うより、優先順位をつけて段階的に整えた方が自然に見えやすいことがあります。
診療では仕上がりより先に『どこから整えるか』を決めます
口周りは少しの変化でも印象が変わりやすいため、量を増やすよりも、どこにどのくらい補うかの設計が重要です。
診療では、横顔のバランス、顎の支持、笑ったときの動きも見ながら、無理の少ない順番で治療を組み立てています。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- ボトックス・ビスタ 表情ジワ 1部位 ¥33,000 / 2部位 ¥55,000 / 3部位 ¥75,000
- デンシティ 全顔(250ショット) ¥99,000
口周り治療は、フィラー量、ボトックス部位数、熱治療の範囲で費用が変わります。実際の提案内容は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- ヒアルロン酸注入では、腫れ、内出血、左右差、血流障害などに注意が必要です。
- ボトックスでは、効きすぎによる表情の違和感や左右差が出ることがあります。
- RF治療では、一時的な赤み、熱感、乾燥が出ることがあります。
口周りは表情変化が出やすい部位のため、治療後の経過確認と微調整が大切です。
References
根拠文献・専門情報
-
The Facial Aging Process From the "Inside Out".
口周りを含む顔面老化を深部構造から整理したレビューです。
-
Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.
顔の層ごとの加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。
-
The Role of Toxins and Fillers in Optimizing Perioral Rejuvenation.
口周りの若返りでボトックスとフィラーをどう組み合わせるかを整理したレビューです。
-
Botulinum Toxin Treatment of the Upper Face.
筋肉の動きとボツリヌストキシンの調整を理解するためのレビューです。
よくあるご質問
Q. 口周りの線はヒアルロン酸だけで改善しますか?
一律ではありません。凹み主体ならヒアルロン酸が候補になりますが、筋肉の引き込みや皮膚のゆるみが主役なら、ボトックスや熱治療を組み合わせた方が考えやすいことがあります。
Q. 口角ボトックスはどのようなときに考えますか?
口角を下げる筋肉の影響が強く、力みで下向きの印象が出やすいときに候補になります。実際には左右差や表情のクセも見ながら判断します。
Q. 一度に全部の治療をした方がよいですか?
必ずしもそうではありません。口周りは変化が出やすい部位なので、支持、筋肉、皮膚のどれを先に整えるかを見ながら段階的に行う方が自然なことがあります。
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