医師解説クマ

目の下のクマは原因ごとに治療方針が変わります

目の下のクマは色だけの問題に見えても、実際には骨格の凹みや脂肪の突出など、構造変化が関わることがあります。クマの原因と治療方針の考え方を整理します。

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この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2026年1月27日
公開日
2026年1月27日
更新日
2026年7月9日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. クマは色だけではなく構造で見た方が整理しやすくなります
  4. 膨らみ主体か凹み主体かで選び方が変わります
  5. 混在例では段階的に評価する方が自然に見えやすいことがあります
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、目の下のクマを『色』だけで判断せず、骨の凹みで影が強いのか、眼窩脂肪の突出でふくらみが強いのか、その両方が混在しているのかを先に確認しています。

凹み主体ならヒアルロン酸で支えを補う治療が合いやすく、膨らみ主体なら脱脂のように原因そのものへ対応する治療が必要になることがあります。

ご相談では、最初から複雑にしすぎず、術後の腫れや色味の変化を見ながら、1か月前後で再評価して必要な追加を考える進め方を重視しています。

General Medical Information

一般的な医学情報

目の下のクマには、構造的な影、脂肪の突出、色素沈着、血管透見など複数の要因がありますが、治療方針を大きく左右しやすいのは凹みとふくらみの構造変化です。

加齢に伴う眼窩周囲の骨格変化や靱帯の影響で涙袋の下に溝が目立つことがあり、逆に眼窩脂肪の前方突出が強いと段差と影が目立ちやすくなります。

そのため、クマ治療では『色を消す』前に、凹みなのか、ふくらみなのか、あるいは両者の混在なのかを見分けることが重要です。

クマは色だけではなく構造で見た方が整理しやすくなります

青っぽさや茶色っぽさが気になっていても、実際には凹みや段差が影を作っていることがあります。

そのため、写真や鏡で見た『色』だけで判断せず、横から見たときの段差や、光が当たったときの影の出方を分けて考えることが大切です。

膨らみ主体か凹み主体かで選び方が変わります

脂肪の突出が主因なら、ふくらみそのものへの対応を考える必要があり、凹みが主因ならヒアルロン酸で支えを補う方が整理しやすいことがあります。

両者が混在する場合は、どちらを先に整えるかを見極めないと、かえって不自然に見えることがあります。

混在例では段階的に評価する方が自然に見えやすいことがあります

術後早期は腫れや色味の変化が残るため、その時点だけで追加の必要性を判断しない方がよいことがあります。

当院でも、まずベースを整えてから1か月前後で再評価し、必要な方だけ微調整を考える進め方をとることがあります。

費用の目安

  • ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
  • カテラン針使用料 ¥11,000 / 前額施術料 ¥22,000 / 涙袋・唇施術料 ¥11,000

凹み主体か膨らみ主体かで必要な治療は変わります。手術が必要な場合の費用は別途診察でご案内しており、必要本数や注入部位でも金額は変わります。

リスク・副作用・注意点

  • ヒアルロン酸では、痛み、腫れ、内出血、アレルギー、遅発性反応、血流障害などに注意が必要です。
  • 脱脂のような手術を行う場合は、腫れ、内出血、左右差、軽度の凹凸の残存などがみられることがあります。
  • 術後の変化は数日から数週間で見え方が変わることがあり、最終評価の時期を分けて考えることが大切です。

クマ治療では『膨らみを減らす治療』と『支えを補う治療』で注意点が異なります。自己判断で追加を急がず、経過確認を含めて診察で見直すことが大切です。

References

根拠文献・専門情報

  1. Semin Cutan Med Surg. 2016

    Infraorbital Dark Circles: A Review of the Pathogenesis, Evaluation and Treatment.

    目の下のクマの原因分類、評価、治療法を整理したレビューです。

  2. Aesthet Surg J. 2023

    Infraorbital Hollow Rejuvenation: Considerations, Complications, and Treatment Options.

    涙袋下の凹みやクマに対する評価、合併症、治療選択をまとめたレビューです。

  3. Dermatol Surg. 2015

    Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Filler for Correction of the Infraorbital Hollows.

    涙袋下の凹みに対するヒアルロン酸フィラーの有効性と安全性を報告した研究です。

  4. Aesthet Surg J. 2021

    The Facial Aging Process From the "Inside Out".

    眼窩周囲を含む顔面老化の深部構造変化を整理したレビューです。

よくあるご質問

Q. 目の下のクマはヒアルロン酸だけで改善しますか?

凹み主体のクマではヒアルロン酸が候補になりますが、脂肪の突出が強い場合はそれだけでは整理しにくいことがあります。原因の割合で考えることが大切です。

Q. 脱脂をすると必ず凹みますか?

必ずではありませんが、元の骨格や脂肪の量、取り方によって見え方は変わります。凹みのリスクを含めて、どの治療が主役かを診察で見極めることが重要です。

Q. 術後はいつごろ評価しますか?

腫れや色味の変化が落ち着くまでに時間がかかることがあるため、当院では1か月前後で最終評価に近い見直しを行うことがあります。

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