ヒアルロン酸はどのくらい持つ?1年半後の変化から考えるポイント
ヒアルロン酸は、入れた直後の変化だけでなく、どのくらいの期間どう保たれるかも気になる治療です。1年半後の症例をもとに、残り方と追加注入の考え方を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2026年1月7日
- 公開日
- 2026年1月7日
- 更新日
- 2026年7月10日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。



Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、ヒアルロン酸の持続性を『何か月もつか』だけでなく、『どの部位がどのように残るか』で見ています。
元記事の症例でも、1年半後でも正面・斜めともに支えが完全に失われていないことが分かります。
追加注入を考えるときは、初回と同じ量をそのまま足すのではなく、残っている土台を見ながら少量で済むかを確認しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
ヒアルロン酸の持続期間は、製剤の性質、注入部位、注入層、表情筋の動き、代謝などで個人差があります。
画像検査では、製剤によっては長期間残存が確認されることもありますが、見た目の変化とは必ずしも一致しません。
そのため、再治療の時期は一律に決めるより、見た目の変化と触診所見を合わせて判断することが重要です。
ヒアルロン酸の持続性は、ひとつの数字では表しにくいです
元記事では、1年半後でも形が大きく崩れていないことが示されており、『すぐ全部なくなる』わけではないことが分かります。
ただし、残り方は部位や製剤で違うため、全員が同じ経過になるわけではありません。
見た目の変化と、内部に残る支えは同じではありません
見た目に少し変化が戻ってきても、内部の支えが完全にゼロになっているとは限りません。
そのため、再注入では『なくなった分を全部戻す』より、『どこを少し足すと整うか』を見て量を決めることが大切です。
再治療は、やり直しではなく微調整として考えることがあります
持続している部分があれば、少量の追加で十分なことがあります。
当院では、経過を写真で比較しながら、どこを調整すると今の顔に自然かを相談しています。
費用の目安
- ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
- 追加注入の本数は、残存量と再調整したい部位数で変わります。
- 経過時点で追加が不要なケースもあれば、少量の調整を行うケースもあります。
持続期間は製剤、注入層、部位、代謝、表情の癖で変わります。実際の再注入時期は診察での見え方に合わせてご案内します。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、違和感、左右差がみられることがあります。
- 長期的には残存による凹凸感や、追加注入時の配分差が気になることがあります。
- まれに遅発性反応や血流障害など重い合併症にも注意が必要です。
経過観察では、残っているからよい、減ったから悪いと単純には判断せず、形の崩れ方や支えの残り方を見て再調整を考えています。
References
根拠文献・専門情報
-
Long-term MRI Follow-up of Hyaluronic Acid Dermal Filler.
MRIでヒアルロン酸の残存を長期評価した報告で、部位ごとの残り方の違いを示した論文です。
-
Whole-Face Approach with Hyaluronic Acid Fillers.
一部位ではなく顔全体のバランスでヒアルロン酸を設計する考え方を整理したレビューです。
-
Treating Aging Changes of Facial Anatomical Layers with Hyaluronic Acid Fillers.
各層の加齢変化とヒアルロン酸フィラーの使い分けを整理したレビューです。
-
Adverse Events Associated with Hyaluronic Acid Filler Injection for Non-surgical Facial Aesthetics: A Systematic Review of High Level of Evidence Studies.
ヒアルロン酸注入に伴う有害事象を整理した系統的レビューです。
よくあるご質問
Q. ヒアルロン酸は1年半たつと全部なくなりますか?
一律ではありません。部位や製剤、個人差によっては、1年半後でも支えが残っていることがあります。
Q. 再注入は初回と同じ量が必要ですか?
必ずしも同じではありません。残っている支えや今の見え方に応じて、少量で十分なことがあります。
Q. ヒアルロン酸の持続性はどうやって判断しますか?
見た目の変化だけでなく、触診や写真比較、気になる部位の戻り方を見ながら総合的に判断します。
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